こんにちは! 小春日和です。
突然ですが、皆さんは恐ろしさを感じてしまうほどの大自然の迫力を味わったことはありますか?? 自然にも色々なタイプがあって、癒しを感じリラックスできる時もあれば、あまりの迫力に恐怖を感じゾクゾクすることもありますよね。
今回は「癒し系自然」ではなく「身がすくんでしまう自然」を体感できる「秘境」ギアナ高地をご紹介いたします! 冒険家の方におすすめですよ!
ギアナ高地とは・・・
南米のベネズエラ、ガイアナ、ブラジルなどにまたがるように位置するのが今回ご紹介するギアナ高地。観光で訪れる場合、一般的にベネズエラのカナイマを拠点にします。「高地」とついているのでよく高山病などを心配する方がいるのですが、山の上に行くわけではないので心配無用です。
拠点となるカナイマは簡単にいうとジャングルの中にある隔離された小さな村。シウダーボリバルの街から写真のような小さいセスナ機で向かいます。
飛び立ってしばらくするとジャングルと川のみの光景になります。川の色が茶色ですよね! これは泥水ではなく植物からでるタンニンと呼ばれる成分なんです。
人をよせつけない雰囲気。まさに「秘境」へ向かう感じです。
こちらがカナイマにあるカナイマ湖。奥に水しぶきをあげている滝と背後にはテプイと呼ばれるテーブルマウンテンが見えていますね。
ギアナ高地はこのようなテーブルマウンテンが数百と存在し、山頂とふもとは断崖絶壁のため、生物は行き来することができなかったので、山頂の植物や生物は独自の進化を遂げることになりました。そのため、世界中の地質学者や植物学者が研究のために訪れたりしています。
しかし山頂はとても過酷な気候のため、許可を得た人しか行くことはできません。ヘリコプターで着陸することもできますが、歩いて登るとなると1週間はかかるそうです!
世界最長の滝 エンジェルフォールを下から上から楽しもう!
ギアナ高地を有名にしたのは、世界最長の滝である「エンジェルフォール」です。よく世界三大瀑布ということでイグアス、ビクトリア、ナイアガラの3つがあがりますが、エンジェルフォールを知っている方はまだまだ少ないですよね。実はこの滝、世界最大の落差979mを誇ります!
なお、ギアナ高地は雨期(5月~10月)と乾季がありこの滝を見るなら雨期がおすすめです。
ボートから見る
滝を見る方法は、ボートで下から見るかセスナ機の遊覧で上から眺めるかの2つ。ボートは写真のようなもので、カナイマを夜明け前の5時くらいに出発し、約4時間ほど川を遡っていきます。かなりの体力と忍耐が必要ですが、「秘境」ならではの体験ができますよ。
こちらが川の色!! まさにコカ・コーラ色ですよね。植物から出るタンニンという成分です。肌がスベスベになるとかで現地の人は水浴びしています。
テーブルマウンテンはよく見ると山頂は雨風の浸食でギザギザしている部分もあります。夜明け前、薄暗がりの中浮かび上がる岩肌の光景は少し不気味な感じ。しかもギアナ高地は上空で大気がぶつかりやすいので雲が発生しやすく、雲の切れ間から見える黒い岩肌がとても恐ろしく感じゾクゾクしながら上流を目指しました!
やっとの思いでキャンプ場に到着。目の前にエンジェルフォール! しかし、なかなか全貌を見せてはくれません。
キャンプ場ではスタッフの人がバーベキューの準備をしてくれます。鳥の丸焼きがとても美味しい! 焼きながらエンジェルフォールの雲がとれるのを待ちます。
やっと見えました! 979mのエンジェルフォール! あまりにも落差があるので、滝つぼはありません。キャンプ場から片道1時間ほどジャングルを進むと滝の真下に行くことができますが、かなりハードなジャングルの道となるのでよほどの体力がないとお薦めはしません。
セスナ機から見る
ボートはちょっと体力的に厳しいなと思われる方にお薦めしたいのは遊覧飛行! こちらは手軽にギアナ高地の大自然を体感できます。そして、巨大なテーブルマウンテンを上から見下ろすことができるんです!
見てください! この断崖を! 人を寄せ付けない自然の厳しさを感じますよね。
テーブルマウンテンの上と下とでは気候が全く違うので生態系も全く異なります。隔離されたテーブルマウンテンの上の世界はまさにジュラシックパーク。不思議な生態系が存在するそうです。
その上の世界とはこんな感じ! 気も遠くなるような年月をかけて雨風の浸食で作り出された景観です。ゾクゾクします!
そしてこちらがエンジェルフォール! セスナ機が揺れてあまり上手に撮れませんでしたが、真上を飛んでくれることもあります。ただ大気の状況が常に不安定なのでパイロットが危険と判断したら遊覧は禁止になります。
今まで旅をしてきた中でこんなにもゾクゾクと身がすくむような大自然には出会ったことがなかったので一味違う大自然を体感できたギアナ高地。またスリルを味わいに行きたいなと虜になりました!