夜市だけじゃない! 台湾の市場を昼に味わう方法をご紹介します
台湾

台湾の名物といえば、夜空の下に輝く屋台の看板の群れ、夜市です。夜市の名物といったら、安く買うことのできる雑貨や服、簡単につまんで食べることができるスナックなど。

台湾へ来たら、台湾ならではのあの雰囲気を味わわないという手は、まずないでしょう。

 

夜は夜市があるからいいとして、じゃあ昼間は一体何をすればいいの? 美味しい食べ物がたくさん並んでいるところはないの? デパートで高い買い物しかできないの? と、そんな思いを抱かれたあなたへ。大丈夫、台湾には昼に行くことができる魅力的な市場もあるんですよ。

 

そうしたわけで今回は、台湾の昼に行くことができる市場のようなエリア「商圏」をご紹介いたします。

駅や観光スポットに近い商圏

1.華陰街商圏


桃園国際空港から台北メインステーションに着いたら、まずは近くにある華陰街商圏に行くのは如何でしょう?
華陰街商圏は、アクセサリーや小物類、かばん、革製品などのお店がたくさんあるエリアです。

商圏に足を踏み入れると、まず最初に目にとびこんでくるのはアクセサリーを販売する店の数々。ひとつのエリアにたくさんのお店が密集しているのは、なかなかに圧巻です。

チェーンなどパーツを扱うお店から、アクセサリーがところせましと並べられているお店まで様々です。
一体どの店に入っていいのか迷ってしまいます。

革製品の服や、小物もあります。ここではお買い物する予定がなかったのですが、つい手を出してしまいそうになります。

またこちらの商圏には有名な食べもののお店もあります。
脆皮鮮奶甜甜圈は、いつも沢山の人行列を作っています。甜甜圈、甘い甘い丸……つまりドーナッツのお店です。

こちらでサツマイモのドーナツとチーズのドーナツを購入!

台湾のサツマイモって安納イモのような甘いお芋が主なので、甘くて柔らかくって美味しいんですよね。ひとつ25元です。

(1元≒約3.6円、2018年7月現在)

 

ドーナツ屋さんの近くに、福元胡椒餅という胡椒餅の有名なお店があります。こちらも食べたかったんですが……

1時半頃についたら、すでの午前中の分が完売しておりました! 残念!

しかし、月曜日の昼に行ったら完売しているって、土日の混み具合はいかほどになるんでしょう。


午前の分が完売したら、次は4時からの販売になります。午後に用事があったのでこの日は断念しました。
食べたい方は12時の開店の1時間前くらいから並ぶ必要がありそうです。

2.艋舺服飾商圏


台北の観光地として、多くの人が訪れる龍山寺。その龍山寺の近くにあるのが、艋舺服飾商圏です。

艋舺服飾商圏は名前のとおり、洋服の店をメインにして構成された商圏。

台湾の建物の構造として、建物の一階部分が人が通れるようにアーケード状になっているのですが、騎樓と呼ばれるその部分まで、お店の商品がこれでもかと並べられています。
視界が上から下まで服で埋まる体験は、そうそう味わえるものではありません。

アーケードの下に並べられているのは、どれも相当安価な衣服の数々。

迪化街と並んで古くからある艋舺エリアは、歴史があるだけあって、扱う服飾類もやや年齢層が高めですが、それでも若者が着るような服もないわけではありません。

宝探しをするような気持ちで、衣装ラックを端から端まで見て回るといいでしょう。

美味しいものを食べられる商圏

永康商圏


昼からたくさん美味しいものが食べたい!ということであれば、東門駅近くの永康商圏へ行くのが良いでしょう。

 

永康商圏はMRT東門駅近くにある商圏で、永康街という道路付近のエリアを指しています。
この通りにある食べ物屋さんは、大体が評価が高いことで有名なお店ばかり。

 

高記や鼎泰豐、度小月擔仔麵や豐盛食堂など大きなお店から、韓記老虎麵食館、天津葱抓餅や東門赤肉羹など台湾らしい食堂やテイクアウトの店など、台湾に来たら是非食べたい!と思うような料理店がたくさん揃っているのが特徴です。

小籠包で有名な鼎泰豐の一番の売りは、細やかなサービスを受けられること。

外国人でも安心して入ることができます。

上海料理の店、高記の小籠包も有名です。せっかくこんな近くに立地しているので、両店を食べ比べてみても面白いですね。

天津蔥抓餅の蔥抓餅(加蛋30元)!

メニューに番号が付いているので、日本人でも注文しやすいです。

天津蔥抓餅の向かいには、マンゴー雪花冰の有名店、思慕昔。

こちらもたくさん人が並んでいます。

 

商圏のどこを歩いていても、この店の名前、聞いたことがある!というようなお店ばかりです。有名店は並んで待つ必要があることも多いので、ゆっくり時間をとって散策すると良いでしょう。

 

フォトジェニックな写真を撮影することができる商圏

四平街陽光商圈


四平街陽光商圈は松江南京駅近くにあって、日本の某男性バンドのPVの中にも登場する商圏です。

名前ではピンとこなくても、写真を見て、あ!この風景見たことある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そう、この商圏、商圏の上にたくさんの旗が吊るされていて、とってもフォトジェニックな商圏なのです。

晴れている日に風に吹かれて何百枚もの旗がはためいているのを見るのは、なかなかに圧巻ですよ。

そしてこの四平街陽光商圈の観光ポイントは、もちろんこの風景だけではありません。
四平街陽光商圈は別名を女人街といい、女性の欲しいものはなんでも揃う商圏と言われています。服や靴、かばんなどから、タオルやキッチン用品まで、色々なお店がありますよ。私もこの商圏で200元くらいで靴を購入したことがあります。

 

じゃあ男性が行っても面白くないのかというと、そんなことはありません。こちらの商圏にも、昼には大行列ができるお店があるんです。


富覇王豚脚は、四平街陽光商圈の有名な豚骨のお店。

昼時ともなると、イートイン、テイクアウトともに、多くの人がこの店を訪れて、じっくり煮込まれた豚骨に舌鼓を打ちます。


台湾の人は、お箸とプラスチックのレンゲを使って上手にお肉をほぐしていました。匠の技です。

 

朝の11時から開店で、12時くらいに行くと人気のメニューはすでに売り切れてしまうので、開店とともに行きましょう。また日曜と月曜が定休日なので注意してくださいね!

また四平街陽光商圈にはもうひとつ、有名なマンゴーかき氷のお店、緑豆蒜啥咪もあります。
ここのかき氷も、とにかくでっかいです。そしてマンゴーが山盛り!

本当に大きいので、ふたりでひとつくらいがちょうどいいです。

道に迷うことが前提の商圏

五分埔服飾商圏


服飾の商圏といえば艋舺服飾商圏もですが、一番のおすすめは、何と言っても五分埔服飾商圏です。

こちらの商圏も服飾の問屋街で、松山駅の饒河街夜市とは反対側に位置しています。

 

ある程度広い範囲に、服飾の店がびっしりと並んでいます。右を見ても左を見ても前を見ても後ろを見ても、服、服、服(たまに服飾雑貨)。


しかもこちらの商圏で扱われている商品は、年齢層が若めに設定されています。台湾で流行りの服という服が、このエリアに集まっているのではないかと思えるほど。おしゃれに疎い私ですら心が躍るのですから、若い女の子が感じる楽しさといったら計り知れないことでしょう。

時々、オシャレの街にふさわしい、可愛いコーヒーの屋台と行き合ったりします。移動売りのコーヒー屋さんなので、一か所にいるわけではありません。市場をずっとウロウロしていると、また会いましたね、なんてことも。

濃いめのコーヒー、とっても美味しいです。

 

上にも記載しましたが、この商圏の範囲、結構広いです。そして前後左右が全部服なので、目印になるものがなく、自分が今どこにいるのかわからなくなった、なんてことがざらにあります。そしてそれが楽しくてたまりません!

観光時間を長めに設定して、思う存分道に迷いましょう。

 

そしてもうひとつ、見た目、値段を総合して「これは良いかもしれない」と思った商品があったら、その場ですぐに購入することをおすすめします。なぜかというと、同じお店に戻ってくる前に道がわからなくなる可能性があるからです。

 

今回私が五分埔で購入しようと思っていたのは、かばん、靴、靴下(全て良いものがあれば)でした。

かばんと靴は欲しい形のものが流行の形のものではないため見つからなかったのですが、代わりに購入する予定ではなかったシャツとパンツを購入してしまいました。あまりにも安かったので、つい……。

シャツが100元、パンツは50元です。靴下は6足で100元。
ところでシャツのタグにnano universって書いてあるんですが、これ、本当なのかな?

これ以上ないほど一期一会な服との出会い、存分に楽しんでくださいね!

この記事を書いた人

ほず

ほずライター/日本語教師

神奈川生まれの神奈川県育ち。大学の頃から中国語が好きで、2017年とうとう台湾に移住しました。新北市にある大学の言語センターで1年間中国語を勉強したのち、台湾で日本語の教師として就職を果たしました。 趣味は旅行と登山と古い建物巡り。交通手段がないなら歩けばいいじゃない、をモットーに、苦行のように歩き続けるタイプの観光をよくしています。主な燃料はコーヒーとミントです。

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