痛いけど効果あり!?産毛を糸で除去する台湾の美容法「挽臉(ワンリェン)」を人気店で試す!
台湾

台湾の夜市をそぞろ歩いていると、時折、お客さんと店員さんが向かい合って、糸のようなもので顔を擦っているのを見かけます。

これは、台湾独自の美容法、「挽臉(ワンリェン)」。台湾で昔から行われている、糸を使った産毛処理です。

この挽臉(「挽面」や「拔臉」などとも呼ばれます)、実はもともとは結婚式を挙げる花嫁さんが、メイクのノリを良くし、落ちづらくするために行う、いわばブライダルエステの一種。美容の技術が発達した今日でも、古式ゆかしい結婚式を行われる方は、結婚式の前にこの挽臉を行うのだそうです。

……私は近々結婚する予定は全くないのですが、ちょっとした験担ぎになればと思い、この挽臉を試して参りました! 痛いの? 痛くないの? どんな効果があるの? なんてレポートをしたいと思います。

ソクたびソクたび

どこで挽臉を受けられるの?


挽臉といえば、饒河街夜市にいつも大勢のお客さんがいっぱいいるイメージのお店があるな……と思い、今回はそちらへお世話になってきました。お店の名前は、「TC紀老師挽臉附設足體養生會館」。

名前が長くてちょっと覚えるのが大変だぞ……などとは思わなくて大丈夫。饒河街夜市の通りに面しているお店で、お店の前でチャイナ服を着た店員さんが糸を操っていたらそこが上記のお店です。

饒河街夜市は日本人もよく訪れる観光地。私が訪れたのは夜の7時頃でしたが、通りは人でごった返していました。夜市が最も混むのは、夜の7時台〜9時台。その時間帯を避けて行ったり、また雨の日を狙っていくと、通常よりは人が少なめなのでオススメです。私が訪れた日も雨が降っていたので、スムーズにお店に入ることができました。

他にも、士林や華西街などの夜市にもちらほらと挽臉のお店があります。伝統美容法なだけあって、エステサロンで受けられるところもありますよ!

さぁ、挽臉に挑戦だ!


上にもすでに記載しましたが、挽臉で使用するのは糸です。施術してくださる方が一本の白い糸を交差させるように操り、巻き取る形で産毛を除去してくださいます。施術してくださったお姉さまがマスクをしていたのですが、マスクの口の辺りには穴が開けられています。なんの穴だろう?と思って見ていたら、口で糸の片側を咥えるためでした。なるほど、手は二本しかないですもんね。

挽臉をしてもらう前に、まずは挽臉をするところのメイクを全て落とし、いい香りの粉をはたいていただきます。「なんの粉ですか?」と聞いたら、「香粉(シャンフェン)。これを塗ると痛くないのよ」とのこと。あっ、やっぱり痛いのね、などと思いながら、いよいよ挽臉に臨みます!

まずはおでこから。額の中心あたりはそんなに痛くないんですが、生え際がちょっと痛いです。イタタ、何て言いながら笑っていると、最初は痛いのよ、とのこと。慣れないし、毛が多いですもんね。額→顔の左半分→顎→鼻の下→右半分、という順番でやっていただきました。

場所によって痛かったり痛くなかったりまちまちですが、鼻の下だけはマジで涙がにじむほど痛かったです。

挽臉をしてみた結果は?

美白効果があるとも聞いていたので、比較写真を撮ってみました。上が施述前で下が施術後です。結構肌色が明るくなった……気がする!


施述をしてくださったお姉さま曰く、毛が毛根から抜けるし角質も除去できるから、肌の色が明るくなるんだそうです。また化粧水なんかの吸収も良くなるし、化粧ノリも良くなるよ!とのこと。ちょっと痛いけど、その反面効果も結構期待できる……かも?

注意点としては、挽臉が終わったら1日、顔を洗わない方がいいとのこと。私はうちに帰ってからぼんやりしてつい洗っちゃったんですけどね。特に問題はなかったですが、お姉さまのいうことはちゃんと聞いた方がいいです。

また挽臉の頻度としては、だいたい1ヶ月に1回程度受けるのがいいそうです。1ヶ月に1回、値段は250元の美容法……結構悪くない気がします。

ちなみにこの挽臉、大抵は修眉といって眉毛を整えるのとセットです(これは毛抜きで行う)。私が入っていった後に、かっこいい台湾人のお兄さんが三人ほど店に入ってきて、「修眉」をお願いしていました。

なるほど、台湾人の美男美女はこうして作られていくのか、などということを肌で感じた今回の体験でもありました。

TC紀老師挽臉附設足體養生會館

台湾の空気を感じれる場所でもあった、挽臉の店

昨今は美容技術が発達したということもあって、挽臉の技術を持った方は年々減少しています。そういうこともあって、挽臉の施述をしてくださる方はお年が若干上めの方が多いです。そして、そんなお年がちょっと上めの方というと、若いもんの世話を焼くのが結構好き(当社比)!
給料いくら? 高くない? じゃあここの店で働いたら? 結婚は? 彼氏を紹介してあげるよ! 何年生まれ? などなど、いろんな話をしてもらいました。彼氏は生まれ年を照らし合わせた結果合わなかったみたいですが笑。

また私が座らせてもらったところがちょうど通路の真ん中だったため、施術してくださった方が他の店員さんに、「もうちょっとそっちでやってよ」などと言われるのに、「ここでいいのよ、それ以上いうとお尻をひっぱたくわよ!」なんて会話をしているのも、彼らの日常に入り込んだ感じがして、とても楽しかったです(結局場所は移動しませんでした笑)。
美容法を体験するだけでなく、そんな台湾の元気で人情味溢れる空気に触れに、どうぞ挽臉におとずれてみてください。

この記事を書いた人

ほず

ほずライター/日本語教師

神奈川生まれの神奈川県育ち。大学の頃から中国語が好きで、2017年とうとう台湾に移住しました。新北市にある大学の言語センターで1年間中国語を勉強したのち、台湾で日本語の教師として就職を果たしました。
趣味は旅行と登山と古い建物巡り。交通手段がないなら歩けばいいじゃない、をモットーに、苦行のように歩き続けるタイプの観光をよくしています。主な燃料はコーヒーとミントです。

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