台湾にもある「秋葉原」。台北のオタク地下街を歩いてみた
台湾

近くて安い旅行先として近年注目されている台湾。親日国でもあるため、地理としての距離も、心情も近く、近くて近い国と言われています。

台湾と日本の距離感をぐっと近づけているものとして、日本の漫画やアニメ、ゲームといったオタク文化と言われているものです。これらは、日本が世界に配信するキラーコンテンツです。

台北の地下には日本のキラーコンテンツの聖地である、秋葉原ような場所があります。その台北のオタク地下街は、女心をくすぐる洋服や雑貨などを激安で扱うところの先の方にあり、エキゾチックな飲食店が立ち並んでいます。まあ、オタク文化も日本から輸入されたものなので、エキゾチックな文化といえば文化なのかもしれません。

台北の朝は遅い


時間は9時半過ぎ。時間に限りがある観光客は時間いっぱいに観光しようと思うもの。オタク地下街に行ってみると、シャッター街。薄暗く、いるのは清掃員か台北駅方面に行く人ばかり。

調べてみると、台北の朝は遅いのです。お店が開く時間は、大体午前11時過ぎぐらいにならないと開きません。中にはお昼過ぎという強者のお店もあるそうです。

南国台湾。訪れたのは9月。まだまだ夏。日中の暑い時間帯を避け、夕方から夜に活動する習慣があるのかもしれません。日本基準に当てはまらない、ゆるゆる台湾時間を経験してしまったわけです。これも、旅の醍醐味です。

シャッターが閉まっていますがアニメや漫画だけではなく、電化製品を扱うお店もあることがわかります。秋葉原のように、電化製品やパソコンパーツを扱う場所と、アニメや漫画と分けられているのかなと思っていたら、電化製品を扱ったの光華数位新天地(光華商場)というところがあるそうです。今度、行ってみよう。

台北市街をぶらぶらしていたら、アニメイトがあった


日本の地方におけるアニメ・漫画文化の拠点となっているアニメイト。台北にもありました。

アニメイトに入ろうとしたら、アニメポスターが隙間なく貼られていました。ポスターを見ると「何か変」なことに気が付きます。それは、漢字表記です。台湾の公用語は中国語で中国大陸で言われる「普通語」だそうです。よって、私たち日本人にも馴染みある漢字が使われています。

しかし、日本では「すべて漢字」ということはないわけで、このポスターを見ると、「すべて漢字」であって、これが日本ではないと実感できる強烈な違和感でした。

閑話休題・私はアニメや漫画に興味がない


さて、今では芸術として分類される漫画やアニメは、日本ではキラーコンテンツ、産業という側面が強く、それを成しえているのは芸術性よりも娯楽性によるものが強い気がします。日本では色んな所に、アニメや漫画表現が使われています。著者も幼い頃より名作と呼ばれるアニメに親しんできました。セーラームーンやエヴァンゲリオンはリアルタイム世代です。

しかし、エヴァのパイロット世代を過ぎ、ネルフの葛城ミサト三佐世代になると、全くアニメや漫画に興味が持てなくなっていました。「アナ雪」も「君の名は。」も見てません。最近見た映画と言えば、祟りじゃーっで度肝を抜かされた「八つ墓村」です。主演は豊川悦司ではなく、渥美清でした。

そんな人間が台湾まで来て、オタク地下街に行ったり、アニメイトに行ったりする理由は、一緒に行った人間がアニメや漫画やゲームが好きだったからです。

私が幼かった時、アニメや漫画といったものを大人になってまで見ているというのは異常者という意見も根強くあり、埼玉と東京で幼い女の子が殺害された事件の犯人が、猟奇的な漫画やビデオを所持していたということで、漫画・アニメ・ゲームが悪影響を及ぼすと思われていた時代がありました。

今でも度々、残忍で猟奇的な事件が起こった際に、犯人の見ていたアニメや漫画が槍玉にあがり非難されますが、それは犯人の家に鍋やのりがあるようなことであって、そのぐらいアニメや漫画は身近なものになり、アニメを見ているということだけで人を測ることはできないようになりました。

写真は「西門町」の入り口付近のものです。ぶらぶら歩いていたら、萌絵と呼ばれるものが出現し、思わず撮影。ここは台北の商業地区にあたるそうで、最新文化の発信地区と言われている地区だそうです。このようにオタク要素があるデザインを、ドーンとためらうこともなく掲げているところを見ると、オタク文化に対して寛容なのかもしれません。

台湾のアニメイトは基本的に日本と同じ?


漫画やアニメはサブカルチャーとして扱われていましたが、今では主流とした文化として扱われています。子供が楽しむものだったそれらは、子供だった人たちが卒業できないポテンシャルを持ち合わせていました。漫画でもアニメでも名作が生まれたわけですが、台湾のアニメイトには私が名作だと思う作品がありません。

アニメイトの店内を覗くと、ほとんどの並んでいる漫画が漢字表記の「普通語」に翻訳され、ローカル向けなっている一方で、日本の漫画がそのまま売られていました。日本の漫画も直輸入されているそうです。

しかし、著者が知らない漫画やライトノベルばかり並び、唯一知っている漫画は「王家の紋章」ぐらい。諸星大二郎もつげ義春も丸尾末広もありません。そして、伊藤潤二は18禁扱い。彼はほのぼのとした猫漫画描いているのに。

店内の撮影が出来なかったため、写真はありませんが、基本的に日本で話題のものが台湾でも売れ筋のようでした。印象として、基本的に日本のアニメイトと変わらない様子でした。台湾独特のコンテンツもあったかもしれませんが、正直わかりませんでした。

アニメイト台北総店
100 台湾 Taipei City, Zhongzheng District, Section 1, Zhonghua Road, 39號
10:00~22:00

再びオタク地下街に


改めて夜にオタク地下街に行ってみると、シャッターが上がっていました。ゲームの広告ののぼりに、ガチャガチャ。太鼓の達人といった音ゲーと呼ばれる音(本当に達人レベル)、なんかえらく恰幅のいい女子高生らしき女の子が、Siaの曲に合わせて踊っていたりと、カオス感が何とも言えないオタク感を醸し出しています。

ゲームのお店。著者はゲームをしないので詳しくはないのですが、PS4とXBOXは台湾では人気のようでした。日本ではXBOXは不人気だと言われ、あまり見ない気がします。その一方で、ここではWiiは見なかった気がします。

ちょっと覗いてみると、日本語版と普通語版のソフトがあり、ソフトもハードも日本で売られているものより高めだそうです。他にも日本書籍が売られている書店がありました。漫画がメインかなと思っていたら、日本でよく見るファッション雑誌なんかもありました。しかし、アニメイトと同じく、日本語そのままの直輸入のものは割高でした。

アニメ・ゲームグッズやフィギュア


オタク地下街には当然、フィギュアやガンプラ、ぬいぐるみといったものを販売するお店があります。ざっと値段を見てみるとほとんど全てのものが日本から輸入されてるようで、値段は高めだそうです。珍しいものがあるのかなと思ったりもしましたが、日本とあまり変わらないとのこと。何が珍しいかというのは、個人によって異なるので若しかしたら、台北のオタク地下街にほしいものがあるかもしれません。

ガチャガチャをやってみた


日本でもお馴染みのガチャガチャ。近年ではカプセルトイという英語表現もあり、外国人観光客に人気のコンテンツです。当然、オタク地下街にもあります。日本語表記のもので、日本からやってきたことがわかります。ガチャガチャとして古い感じはしませんでした。結構新しいガチャガチャの商品が並んでいる気がします。

値段の部分は普通語表記でした。60元というと日本円で270円(2017年11月中旬)ほどです。日本円では200円とあるので、やっぱり割高です。

せっかく台北オタク地下街に来たし、両替機もあったのでガチャガチャをやってみることにしました。両替機がレトロな感じがしましたが、小銭に変えて挑戦。

やってみたのは、猫のほっかむり状の被り物。猫に水生生物の要素が加えることができる、斬新なアイテムです。50元硬貨を別々に入れ、回してみたら、お金が消えたところで手ごたえがなくなった。普通のガチャガチャはレバーをグルんと回すと、ごとんとカプセルが出てくるもの。

しかし、レバーは回りきらず、カプセルも出てこない。つまり、お金だけ取られた。100元だったので、370円損したわけです。店主に文句を言いたくても、言葉わかんないよ。

ところどころに日本が溢れ出ています。


オタク地下街はオタク文化だけではなく、日本文化も溢れ出ている場所でした。絵馬に願い事を書いたり、年に1度は浴衣祭りイベントを行っているようです。盆と正月が一緒に来ている場所は日本だけではなく、台湾の首都台北にあったのには驚かされます。


浴衣イベントのパネルにはいろいろとコメントが書かれており、基本は普通語ですが探せば日本語もあると思います。

東京の雷門のパネル。何か意図があって置かれているのかな? このような国際交流会は主催してもおかしくないようなイベントがオタク地下街で行っているところをみると、日本の文化や習慣が漫画やアニメを通して身近になっていることを実感します。

台北地下街はオタクの聖地だけではありません


台北駅の地下街はオタク聖地だけではなく、エリアごとに分けられています。オタク街エリアは「出口Y13」~「出口Y17」エリアです。台北地下街はとてもながく、台北駅から地下街に行くとまずはファッション系のエリアになっています。このエリアは激安の洋服や雑貨があり、チャイナドレスや中華雑貨があるのでお土産を探すのもいいかもしれません。

激安ファッションエリアを過ぎると、日本では馴染みがない仏具?開運グッズみたいなものを売っています。その先がオタク地下街になります。そして、オタクエリアの先は美食街で、アジア系の飲食店が並び、ずっと先の方に行くと広場があって、ダンスの練習をしている人たちがいたりします。

台北地下街はエリアごとにきっちりと分けられるわけではなく、オタクエリアを過ぎると、先に書いたように至る所に萌絵や、日本文化が溢れてきます。しかし、地下街にはイスラム教徒のスカーフや、台湾以外の国の雑貨などがあり異国情緒を感じる場所でもありました。

台北地下街
100 台湾 Taipei City, Zhongzheng District, Section 1, Shimin Boulevard, 100號
9:30~22:00

猫よりも犬をよく見た

台湾には猫がいるというので、どんな猫に出会えるか楽しみにしていました。しかし、猫よりも犬をよく見ました。迪化街を歩いていると、向こうからリードを付けていない著者の腰ほどの体高の犬が、かっ、かっと爪を鳴らしながらやってくるのは正直ビビりました。

唯一見た猫は迪化街の閉店したらしきお店の窓際にいた子と、夜市の帰り夕涼みをしていたリードを付けていた猫のみでした。気が付けばリードや首輪も付けていない犬が台北市に結構いて、犬の飼い方も南国らしく緩いのかと思いました。なら、なぜ猫にリードや首輪を付けるのは疑問です。因みに、台湾は狂犬病発症地域なので、野良犬は刺激しない方がいいかもしれません。
猫よりも犬をよく見た

この記事を書いた人

千津

千津ライター

幼いころは何者にでもなれると思っていたのに、成人しても特に何者にもなれず、外に探すようになりました。特に目的もなくふらふらと出かけるのが基本で、旅行も付き合いで行くという主体性のなさ。そんなことを積み重ねて、自分に厚みを出そうと思っています。

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