旅行好きな方だったら、ガイドブックに載っていないようなスポットに行って見たい! 現地の人しかいないようなローカルな場所に惹かれる!なんて思う事はありませんか?
好奇心旺盛な筆者もそのうちの1人。地元の人が集うローカルスポットやお祭りなどを訪ねるのが趣味。
今回はスウェーデンの田舎町で開催される「中世祭り」を訪ねた時に遭遇した、ちょっと笑える悲劇について書きたいと思います。
ヨーロッパの夏の名物「中世祭り」
ヨーロッパ観光のベストシーズンはやはり春から夏にかけての間。この季節には様々なお祭りが開催され、中世をテーマとしたイベントも多く開催されています。
スウェーデン最古の町「シグトゥーナ」の観光案内所で頂いたパンフレットで偶然見つけた「トーナメントと中世マーケット」。
スウェーデンの中世祭りと言えばゴットランド島のお祭りが有名ですが、ちょっとローカルなお祭りも気になるので訪ねてみました!
想像以上のローカルイベントだった
「トーナメントと中世マーケット」のイベント会場は、ストックホルムから鉄道とバスを2回乗り換えて2時間ほどの道のり。バスの本数の少なさや不便さから、外国人観光客は少なそうだなと推測できます。
約1000年の歴史を持つウェンガーン城(Wenngarns slott)は、こぢんまりとしていますがバロック式の庭園が素敵なお城。現在はホテルやレストランなどが営業しています。
ウェンガーン城の敷地内で、この小さな中世マーケットが開催されています。食べ物の屋台やハンドメイドのお店、中世風の衣装や雑貨を販売しているお店もありました。
スウェーデンではネイティブ並みの英語を話せる人が多くいるので、観光地ではスムーズに行動することができますが、田舎に来るとアナウンスや看板、聞こえてくる言葉はスウェーデン語ばかり。
こういうローカル感にちょっとドキドキしませんか?
迫力満点の騎士のトーナメント
中世マニアの筆者のお目当ては、なんと言っても騎士のトーナメントです。
衣装を纏ったプロの騎士たちが馬に乗り、剣や槍などの技術を競います。スウェーデン最大の中世祭りが開催されるゴットランドでも騎士のトーナメントを鑑賞することができますが、人気すぎて座席の確保に苦労するのです。
この田舎町のトーナメントは、簡単に最前列を確保することができるのでお得感が満載。しかも同じ騎士のチームなのです。
騎士のトーナメントは披露される技もスゴイのですが、笑いの要素も多く詰まっています。
芸人さんが一発芸を披露して会場を盛り上げ、いよいよ騎士たちが登場します。勝負の前に騎士たちは、なぜか好みの女性を1人指名します。
そしてトーナメントに勝利した騎士は、その女性とグランドを行進してハッピーエンド?という展開が待っています。
間近で鑑賞することができるので、走り過ぎていく馬が勢いあまって柵を超えて来ないかヒヤヒヤするほど迫力満点です!
中世マーケットで起こった悲劇
騎士のトーナメントを見学した後には、マーケットで屋台グルメを堪能するのも楽しみです。
ウェンガーン城の中世マーケットはとても小さな規模で、日本で例えると町内会のお祭りのようなものと言えます。食べ物の屋台は1軒、お菓子を販売する屋台が2軒ほど。
お腹が空いたので美味しそうな牛肉の串焼きを注文した時に悲劇が起こりました。店員さんからのまさかの一言「現金もクレジットカードも使えません」。
驚愕です。さて、現金もクレジットカードも使えないなんて、どうやって代金を支払うのでしょうか?
北欧のキャッシュ事情
超キャッシュレス社会のスウェーデンでは、「現金での支払いお断り」の看板があるレストランがあるほどのカード社会です。
今回はローカルなお祭りなので万が一クレジットカードが使えない時の場合の為に、現金も準備して訪れましたが、屋台の看板には「Swishのみ決済可能」との文字が。
実はスウェーデンではSwishというモバイル決済アプリが流通していて、相手のケータイ電話の番号が分かれば、簡単に送金することができるのです(使用するのにはスウェーデンの銀行口座と電話番号が必要)。
他の雑貨店では現金が使えるお店もありましたが、食べ物の屋台はSwishのみ対応可能だったのです! 結局マーケットのグルメを堪能する事は出来ず、お腹を空かせて帰りのバスに乗車しました。
まとめ
超キャッシュレス社会のスウェーデンでは現金が使えないことも多くあるので、クレジットカードの準備が必須です。
またSwishしか使えないというまさかのケースもあるので、事前にチェックしておくと安心です(今回のイベントもホームぺージにはちゃんと書かれていました)。
公式HPはこちら