瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島。岡山や高松からフェリーで行くことができます。「小豆島」というと「オリーブ」や「映画のロケ地」というイメージが強いかと思いますが、実は絶景の宝庫。自然豊かで四季折々の魅力があります。日常を忘れ、島ならではのゆったりとした時間の流れる自然にパワーをもらいに行きましょう!
●旅の始まりはフェリーから始まります
小豆島には空港はないのでフェリーで行くことになります。内海の瀬戸内海は穏やかで周辺の島々を眺めながら小豆島を目指します。新岡山港からは約1時間で行くことができます。高松や姫路からも行くことができますが、休止している路線もあるので、ホームページなどで最新情報を確認をしましょう。
●まだ間に合うかも!?桜も楽しめる絶景の寒霞渓
小豆島の一番の絶景ポイントは日本三大渓谷美の一つ「寒霞渓」。(三大渓谷美:大分の耶馬渓、群馬の妙義山)
山頂駅まで車で行くこともできますが、自然の絶景を楽しむならロープウエイがおすすめです。紅雲亭よりロープウエイで約5分の空中散歩を楽しみましょう。昔の火山活動で作り出された荒々しく迫力のある渓谷が間近に迫ると同時にピンク色の山桜が心を和ませます。山頂は標高が高いので2024年4月12日現在で、まだ桜は満開ではありませんでした。これから満開の桜を楽しめそうです!
山頂にはいくつかの展望ポイントがあり眼下に小豆島の町と瀬戸内海、そして渓谷美を楽しむことができます。
オリーブ牛のハンバーガーやコロッケを売る売店や輪に瓦を投げる「瓦投げ」も楽しむことができます。
●オリーブと桜の絶景を楽しむ 道の駅 小豆島オリーブ公園
小豆島といえばやはりはずせないのはオリーブ。春のこの時期はピンク色の桜と緑色のオリーブの木々、瀬戸内海の青い海といった南国の雰囲気を存分に楽しむことができます。少し高台の上にあるので上からの景色はまさに絶景です!
オリーブ公園内にはたくさんのオリーブの木々が植えられています。その中でハートの形をした葉っぱを見つけたらそれをラミネートして記念に持ち帰ることもできます!お天気の良い日には気持ちの良い散歩コースです。
テレビ番組やコーマーシャルでも有名になった白い風車はここにあります。無料でほうきの貸し出しがあるので、この風車の前でほうきにまたがりジャンプしたらあなたも「魔女の宅急便」のキキになれますよ!
公園内はとても広いので時間に余裕をもって訪れたい場所です!オリーブ製品や小豆島のお土産はここの売店で購入できます。
●これぞまさに絶景!パワースポット 重ね岩
小豆島は昔から石切り場としても有名で大坂城の石垣にも使われています。その石を切り出した山の上には今にも落ちそうで落ちない絶妙のバランスを保つ重ね岩があります。重岩石鎚神社のご神体でもありまさにパワースポット。354段の階段と険しい山道を登りきるとそこはまさに神聖な空気が漂い360度の絶景を楽しむことができます。最後の山道はロッククライミングのような傾斜となるので天候の悪い日や足の悪い方にはおすすめできません。また、車で行く場合は細い道となり駐車場も2台くらいしかとめられませんので、繁忙期には注意が必要です。
↑車で行けるのはここまで。ここから354段の階段が始まります。
↑階段を上りきると神社の建物があります。
ここからさらにロッククライミングのような険しい上り坂が続きます。
山頂は360度の絶景! 奥に重ね岩が鎮座します。
●干潮時に訪れたいエンジェルロード
テレビ番組でもよく紹介され恋人たちの聖地ともいわれるエンジェルロード。実は干潮時にしか対岸に行く道が現れないので事前に干潮の時間帯を調べておきましょう。恋人と手をつなぎ対岸に渡ると幸せになるとか。
砂地なので歩きやすい靴で行きましょう。
約束の丘と呼ばれる展望台から全景を撮ることができます。
●オリーブだけじゃない!小豆島は醤油の産地!
実は400年もの歴史を誇る小豆島の醤油。木桶で熟成させるという伝統的なつくり方を守り、海と山からの風と温暖で雨の少ない気候が醤油作りに最適だそうです。小豆島には20軒ほどの醤油蔵や佃煮工場が軒をつらねる「醤の郷」と呼ばれる地域があり、醤油の香ばしい香りとノスタルジックな街並みを楽しむことができます。
醤油の菌で真っ黒になった醤油蔵の屋根瓦や板塀を楽しめる「苗羽(のうま)醤油蔵通り」を散策していると満開の桜が目にとびこんできました!
それが栄光寺!小豆島の霊場の一つでもあります。路地裏散策で見付けた隠れた桜の名所です!
この周辺にはマルキン醤油や京宝亭、一徳庵など老舗が立ち並んでいるのでお土産もここで購入できます。試食もできますので、お気に入りの逸品が見つかるはず。醤油ソフトや醤油ドーナッツ、醤油カステラなどのお菓子もあります。
いかがでしたか? 春の小豆島はのどかで都会の喧騒からかけ離れ非日常を味わう最高の場所です。桜の鮮やかな色彩とオリーブの木々の香り、瀬戸内海の青く澄んだ海とさわやかにふきつける風・・・・ぜひ五感を研ぎ澄まして春の小豆島に出かけてみませんか?