“花の浮島”と呼ばれる礼文島は、短い夏には、平地でも数多くの高山植物が見られ、トレッキングが楽しい旅先。島にはいくつものトレイルがありますが、今回は、その中でも初心者におすすめの3時間で完結できる「桃岩展望台コース」をご紹介します。
桃岩展望台コースとは
桃岩展望台コースは、礼文島の香深港フェリーターミナルから知床までの約7Kmのチャレンジしやすい初心者向けのコース。スタートは、香深港フェリーターミナルでもいいですし、少し楽をしたい場合は、桃岩登山口までバスでアクセスしてそこからスタートするのもよし。
今回は、ちょうどフェリーターミナルのバス停から知床行きのバスが出るタイミングだったので、知床をスタートするルートでチャレンジしてみました。
知床登山口
フェリーターミナルから知床バス停までは約10分。登山口までは、バス停から徒歩5分ほどで到着です。桃岩展望台コースは、桃岩方面から出発する人や桃岩登山口から桃岩だけを眺めて帰る人もいるので、この知床は比較的静か。というか、私が訪れた時は平日だったためか、同じバスでトレッキングに向かう人は私以外にもう一人だけでした。その分大自然を独り占め!
途中で桃岩方面からの2人連れに遭遇。「2時間ちょいでターミナルまで行くつもりなんですけど」と話すと、「結局景色を眺めたり、お花の写真を撮ったりしていると3時間かかるわよ~。でも絶景!! 楽しんでね!」とのこと。
このお二人のように桃岩登山口からスタートすると、利尻富士を眺めながら歩くことができますね。私は、振り返り振り返り利尻富士を楽しみながら歩きました。
元地灯台~ツバメ山~キンバイの谷
礼文島にはクマやイノシシ、サルなどの注意すべき大型の動物がいないので安心。その代わりこの桃岩展望台コースは風が強いことがあるので、気を付けてくださいね。
上の写真は、元地灯台を過ぎて振り返ったところ。灯台を過ぎてからはこのような尾根沿いを歩いていきます。お天気に恵まれましたが、天候によっては風強そう!
けっこうキワドイ場所にコース(柵)が設置されているので、超絶景が続きます。
ツバメ山と呼ばれる場所からは、眼下に礼文島西海岸の澄んだ海と桃岩荘ユースホステルの赤い屋根が見えますよ。
「キンバイの谷」はツバメ山とは異なり、看板があるビューポイント。ただ、私が訪れたタイミングではそんなにキンバイは咲いておらず。でも、周辺にはクロユリが沢山見られました。それにしても日本離れした絶景が続き、草原が緑のビロードのよう。
桃岩展望台に到着
桃岩展望台に到着! 到着前から大きな岩が見えてくるので、「もしや…」と思ったらやっぱり桃岩だった。知床から展望台まで写真を撮りながら1時間半でした。ちなみにここからフェリーターミナルまで1時間弱かかったのですが、雄大な景色を見ながらの前半1時間半よりも、桃岩展望台からフェリーターミナルまでの1時間弱のほうが長く感じました。バスの時間が合えばバスに乗るという選択肢もありですが、島のバスは本数が少ないのであてにしないようにしましょう。時間が合えばラッキーくらいに思っておくと良いと思います。
桃岩展望台コースを歩いてみて
今回は、知床登山口から香深港フェリーターミナルまでを歩きましたが、写真を撮りながら2時間半といったところでしょうか。もう少しのんびり歩くとやはりガイドどおり3時間でしょうね。
桃岩展望台から知床までなら1時間半程度なので、その日のお天気やそれぞれのスケジュールに合わせてバスやタクシーを使うのもアリですね。
●礼文島トレイル公式HP