今年は辰年ということもあり龍神スポットのお参りが大人気。都内の龍神スポット探訪ということで、今回は品川エリアの由緒ある龍神様を祀る神社をご紹介します。
さらに、参拝後の開運アクションにぴったりの場所を2カ所ご紹介します。
龍神が祀られている荏原神社
龍神は本来「水」とのつながりがある神様ですが、実は品川もその昔は海岸地帯でした。現在の品川駅は、明治時代に埋め立てられるまで海の中だったそうです。
昔の地形を考えると、品川が龍神と深い縁があるというのも納得がいきます。
特に目黒側沿いに佇む荏原神社は、古くから「品川の龍神様」として親しまれてきました。
ご祭神
・豊受姫之命
・天照皇大神
・高龗神(たかおかみのかみ)
ご祭神の一柱「高龗神」は奈良県の丹生川上神社から勧請した龍神ですから、荏原神社はまさに龍神神社といえます。
荏原神社の公式HPによると、「祈願すれば叶わぬことは無い」といわれており、勝運、学問、商売繁盛、交通安全、病気平癒、家内安全、恋愛など、人生で持ちうるあらゆる願望にご利益があるとか。
参拝者を監視する神様
願いを叶えてくださる龍神様、何としてもあやかりたいものです!
そんなことを思いながら拝殿でお参りしていると、ふと視線を感じました。
拝殿の左右の屋根から、龍神がのぞき込んでいます。
優しく見守るというよりかは、自分の願望に対する本気度が試されているような、厳しさを感じるのは私だけでしょうか・・・お願いするだけではなく、自分自身が本気で努力する人を龍神様はサポートしてくださるのではないかと個人的に思います。
雨は龍神様からの歓迎のサイン?
お参りに訪れたときはあいにくの雨模様。しかも、神社境内に入ろうとしたタイミングで雨が降り始めました。
雨の日は神社参拝にふさわしくない、という考え方もあるようです。もちろん豪雨や台風の際はスピリチュアルな話を抜きにして、危険が伴うので外出自体避けた方が良いでしょう。
ただ、水と密接な関わりを持つ龍神が祀られた神社については、参拝時に雨が降るのは歓迎のサインであると聞いたことがあります。
●荏原神社
双龍が迎える品川神社で金運UPのお願いをする
北品川エリアでもう一社、忘れてはならないのが、東京十社の1つ品川神社です。双龍が巻きついた迫力ある鳥居が目に入ります。龍に迎えられる形で参拝がスタート。
北品川エリアへは京浜急行が便利です。品川駅から2つ目の新馬場駅を下車すれば品川神社は目と鼻の先です。そして前述の荏原神社までも徒歩5分ほどですので、二社併せてお参りするのがオススメ。
品川の富士山
鳥居から境内へは高台になっているので階段を上るのですが、その途中に品川神社の名物「冨士塚(品川冨士)」があり、この冨士塚を登ると、本物の富士山に登るのと同じ御利益があるというのです。
急勾配なのと滑りやすいので、くれぐれも無理の無い範囲で登ってください。
途中平らな道も用意されているので、安心して登ることができます。
冨士塚の頂上から見た品川神社の境内です。
ご祭神
・天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)
・宇賀之売命(うがのめのみこと)
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)
東京十社に数えられるというのはつまりそれだけ由緒正しさと、社格の高さを意味します。
歴史を紐解くとそれは納得。というのも品川神社を創始したのは、鎌倉幕府の開祖・源頼朝であり、その後徳川家康が関ヶ原の戦いに出陣する際に、戦勝祈願したといいます。
歴史に名を残す戦国武将ゆかりの神社とあって、そのご利益は最強レベルなのでしょう。
品川神社の金運スポットにも龍がいる!?
朱色が印象的な品川神社拝殿だけではなく、ぜひ右脇の「阿那稲荷神社」も併せて参拝してください。このお稲荷さんこそ、金運にご利益のあるパワースポットなのです!
「天の恵みの霊」を祀る上社と「地の恵みの霊」を祀る下社に分かれており、金運アップスポットになっているのは下社です。かといって下社だけではなく上社もちゃんとお参りしましょう。
下社は文字通り上社脇の階段を少し降りたところにあります。薄暗いので、ネットでは「恐い」と感じる方もいるそうですが、不安な方は屋内に入る手前でお参りするとよいでしょう。
屋内に入ると真正面に見えるのが、「八百萬神社」「大国主恵比須神社」「天王白龍辨財天社」のお社。赤提灯の明かりが不思議な雰囲気を醸し出しています。ちなみにお稲荷さんは向かって左側に祀られています。
ここで注目したいのが、画像右側の「天王白龍辨財天社」。白龍、そうです、龍神様がここにいらっしゃいます! しかし、この白龍辨財天は調べると白蛇の化身だそうです。蛇と龍は長い信仰の歴史の中で、弁財天の化身とされ、財運を授けてくれると大切にされてきたのです。
この下社は稲荷神に加え、金運のご利益で名高い神様達が揃っています。さらに一粒万倍の水で銭洗いもできます。
説明書きに開運アクションのヒントが記載されています。
①洗ったお金はその日のうちに、北品川のお店などで使うのが良い
②一粒万倍の御神水は持ち帰って家やお店のお清めに活用できるそうです
●品川神社
品川で開運アクション
参拝だけではNGの開運の秘訣とは?
神社参拝のみならず、神社付近でできる開運アクションがあります。品川神社の一粒万倍の水の説明書にもあったとおり、「洗ったお金はその日のうちに近隣で使う」もその1つ。
さらに吉方位取り・お水取りなどで知られる九星気学という占いの考え方では「お参りした土地の火と水を使ったものをいただく」が推奨されています。具体的には【近隣の飲食店で食事を取る・お茶をする・温泉に入る】のがイチオシの開運アクション。筆者も過去に願うばかりではなく、その土地にお金を循環させることも開運には不可欠だと詳しい人に聞いたことがあります。
理想的なのは「温泉」と「食」
かつては東海道の入口の宿場街として栄えた品川。今も歴史を感じさせる商店街が残っており、開運散歩にはうってつけ! その中でも気軽に開運アクション(温泉&食)をリーズナブルにを叶えてくれるスポットを2つご紹介します。
「温泉」は町のおしゃれな銭湯がおススメ
東京周辺で湧き出る黒湯温泉が堪能できる「天神湯」は、オシャレな銭湯。銭湯価格(550円)で温泉が利用できます。
もちろんアメニティの備え付けは無く、持参する必要があります。
女湯については、一部ボディシャンプーとリンスインシャンプーがありますが、気になる方はお好みのものを持参するか、番台で購入が可能です。ドライヤー使用は有料でした(2分10円)。
日曜日と水曜日は源泉そのままの冷鉱泉(加温処置なしなので30度以下、少し冷たい状態)に入れるということで、私は水曜に入浴。もちろん少しひんやりしますが、真っ黒で濃厚な温泉を楽しめました。黒湯温泉にはなじみがあるものの、大抵は加温処理などが施されているため、こげ茶色といったところ。しかし源泉は本当に真っ黒でびっくり! この黒湯は美肌効果を含め有効成分が豊富とのこと。詳しくは天神湯公式HPでチェックを!
●天神湯
営業時間:15:00~23:00
定休日:金曜日
宿場町ならではのカフェ「Kaido」で食べるアレ
温泉に入ったら、小腹が空いてきませんか? 神社2社じっくりお参りしたのでちょっと小休止したいところです。
先述の通り、参拝した土地の飲食店で食事やお茶をするのは、開運アクションになります。
さらにこのエリアの「北品川商店街」には小規模ながら名店揃いで、食の選択肢は豊富!
どちらも捨てがたいのですが、今回は食事だけでなく、気軽にお茶もできる「KAIDO books & coffee」を選びました。
店内を見れば一目瞭然ですが、ただのカフェではなく、ブックカフェ。名前の由来が「東海道の入口」としての歴史から「KAIDO」=街道というわけで、旅や全国のローカル情報にまつわる1万冊以上の蔵書で埋め尽くされているのです! 本好き、旅好きにはたまらない空間が広がっています。(画像は2階席)
もちろん食についても幅広いラインナップ。全国のロースターが焙煎した「スペシャリティーコーヒー」、自家製レモネード、天然酵母のパンのホットドック(種類豊富)、生クリームを練り込んだスコーン・・・読むだけでお腹が鳴ってしまいそうなメニューが揃っています。
歯ごたえのあるソーセージともっちりパンのホットドックをかみしめ、本を読む。それだけでも幸福度が上がった気がするのは私だけでしょうか。
●KAIDO books & coffee
平日9:00~17:30、土日9:00~18:00
休日:月&火
かつての繁華街の龍神スポットで開運散歩
江戸時代には海辺の宿場町「品川宿」として、全国から人と情報が集まり、現代の渋谷・新宿といった繁華街だった品川界隈。今では静かで落ち着きをたたえた雰囲気ですが、昔も今も変わることなく人を守り続けてきた神社がそこにあります。
そんな歴史と開運を求めて、ぶらり北品川エリアへ出かけてみてはいかがでしょうか?