夏になったら行きたくなる場所、海!
神奈川県の南東に位置する逗子は豊かな自然に囲まれた町で、逗子海岸や葉山など海沿いでのんびりできる場所が多くあります。都内からも電車で1時間ほどで行けるアクセスの良さもあり、人気のあるエリアのひとつです。
海辺で太陽の光をたっぷり浴びた後は一息つきたくなりますよね。今回はそんな時にぴったりな、心穏やかに過ごせるカフェ、andsaturday coffee & cakes(以下andsaturday)をご紹介します。
ひっそり佇むオアシス
andsaturday coffee & cakesは逗子海岸から比較的近く、駅からもアクセスしやすい場所にあります。
駅から海に繋がる道を一本入るので、その裏道感や隠れ家的なアプローチも魅力の一つです。
元々は洋服屋さんで、その前は耳鼻科だった場所をリノベーションしたのだそう。歳を重ね味を増したタイルの色味がなんとも素敵です。
扉を開けると、ベースのコンクリート床にマッチしたバランスの良い空間が広がります。什器にはヨーロッパアンティークが取り入れられていますが、中にはたまたま近所の方から譲り受けたテーブルもあったり。この場所ならではの設えになっているのがいいですね!
そして店内の素材やカラーリングは、これらに馴染むように丁寧に選ばれているのがわかります。
内装の壁やお皿などに使われているアクセントカラーのピンクは、既存建物の外装のタイル色に合わせて決められたのだとか。カウンターのテラゾにも、同じく淡いピンク色をした逗子海岸の桜貝が埋め込まれているので、行った際にぜひ見てみてくださいね◎
魅力的なフードとドリンクたち
andsaturdayはコーヒーもスイーツもとっても魅力的。その中から悩みに悩んでいただいたメニューをご紹介したいと思います。
アンドサタデーブレンド(アイス)
一緒にいただくフードとスイーツとペアリングしたい! とリクエストしておすすめいただいたコーヒー。スッキリした酸味の中に香りが立ち、味が舌に残り過ぎることなく、鼻に抜ける香りが心地よかったです。
持ったグラスの表面に微小な凹凸があるのが気になり聞いてみたところ、使っているグラスは琉球ガラスで、オーナーさんが沖縄好きだからだそう。ツルツルしたものより持ちやすく、お水が入ったグラスの丸いフォルムも可愛らしくて気に入りました!
サタデーシトロン
andsaturdayの名前が入った人気メニュー。フィナンシェのようなアーモンドプードルの食感と香り、バターのしっとり感が幸せな気持ちになる一品です。上にかかったグレーズはレモンの酸味が効いていて、ほど良いアクセントになっていました。
お皿と紙ナプキンもかわいい!
フムスと野菜煮込みフォカッチャサンド
とにかくボリューミーで、食べると元気になる一品! 自分の手のひらより大きいフォカッチャを両手でしっかり挟み、思い切ってガブリ。
ラタトゥイユにはナス、ズッキーニ、オニオン、パプリカなどが入っていて、野菜の旨味がぎゅっと詰まっています。ルッコラや紫たまねぎの生野菜とのバランスも良く、フムスの食感やマスタードのアクセントも楽しめます。表面のカリカリ食感が美味しいフォカッチャは、毎朝お店で焼いているのだそう。
バリエーション豊かな居場所たち
今回、私が過ごさせてもらったのは、お店を入って突き当たりにある壁際席。他にもバリエーション豊かな居場所があったのが印象的でした。
ゆとりのあるレイアウトやバリエーション豊かな席は、オーナーさんが長年カフェを開かれたことで感じた経験からできたものなのだとか。
例えばカウンター席は、このお店ができる前のカフェでいろんなお客さまとのコミュニケーションが生まれたことから、その良さを残すために設置したもの。大きめのテーブルが嬉しいワークゾーンは、オーナーさん自身がカフェで仕事をするのが好きということから生まれました。店内の奥側にはキッズスペースもあります。オーナーさん自身がお子さんを持つ親であり、近くにそのようなカフェが少ないことからつくったのだそうです。
そのときの気分やシチュエーションに合わせて座る場所や眺める場所を選べるような工夫と配慮がたっぷりです。
思い思いに過ごせる空間
お店に入ったときは数人だったお客さんも、過ごしているうちに徐々に増え、気がつけば10人ほどに。友人とおしゃべりしたり、親子で遊んだり、カウンターで話したり、テーブルで仕事をしたり。それぞれが好きな場所でのびのびと過ごしているのが印象的でした。
andsaturday coffee & cakesは、人とのゆるやかなつながりを感じながら、休日の朝のはじまりのようなほっこりした気持ちになれる場所でした。
●andsaturday coffee & cakes
https://www.instagram.com/andsaturday/