• 不思議とサメが、かわいく見える。下田海中水族館でシャーク・アタック体験してきた | TRIP'S(トリップス)

    不思議とサメが、かわいく見える。下田海中水族館でシャーク・アタック体験してきた
    日本

    サメ

    皆さんはサメにどんなイメージを持っていますか? 大体の人が映画「JAWS」に出てくる巨大人食い鮫(ホホジロザメ)を思い浮かべるのではないでしょうか。

    その証拠に「サメってかわいいよね?」と言っても頷いてくれる友人はほとんどいません。確かに海でサーフィンをしている人をアザラシと間違えてサメが人を襲ってしまった事象は少なくないですが、実はサメに襲われた事故の記録って、皆さんが想像しているよりもずっと少ないんですよ~!

    世界中の海には約500種類ものサメが生息しているといわれていますが、危険なサメはその中のほんの一部にすぎません。映画で描かれているサメの姿やネットに出回っているサメの情報は誇張されているものが多いです。

    とはいえ目つきも悪く、イルカのように人懐っこいわけでもないサメのどこがかわいいか分からないという方も多いかもしれません。

    今回はそんな読者の皆さんにサメの魅力をお伝えするべく、「下田海中水族館」にてサメにスポットを当てた取材を決行してきました。この記事を読み終える頃にはあなたもサメにメロメロになってしまうかも?!

    ソクたびソクたび

    「下田海中水族館」のみどころ

    下田海中水族館
    本題のサメに入る前に、まずは「下田海中水族館」の見逃せないポイントをご紹介します。

    海獣のショーは必見

    イルカショー
    イルカショー
    イルカショー
    こちらは見ての通りバンドウイルカのショーですが、他の水族館とは違う点にお気づきですか?

    そうなんです、こちらのショーは自然の入り江に浮かぶ「海上ステージ」で繰り広げられる、海に囲まれた伊豆の水族館ならではのショーなんです。

    自然の入り江の一部が水族館になっているなんて、とても素敵ですよね。イルカたちもとても生き生きしているように見えました。
    アシカショー
    アシカショー
    アシカショー
    「マリンスタジアム」で行われるアシカのショーは癒し効果抜群。アシカとトレーナーとの掛け合いがたまりません。特にアシカとトレーナーが水中でシンクロしながら泳ぐシーンは、幻想的で美しかったです。
    イルカショー
    イルカショー
    イルカショー
    イルカショー
    イルカショー
    「マリンスタジアム」でのイルカショーは、躍動感のあるカマイルカのショーでした。

    ここで一番印象に残ったのは、ショー中にイルカにサインを出す体験をした少女(挙手制、観客の中からトレーナーが1名選出)に、イルカがプレゼントを運んできてくれるシーンでした。

    なんとも羨ましい。次は是非とも私も挑戦したいですが、子供のライバルが多すぎますね……(涙)。
    アザラシショー
    アザラシショー
    大人気のアザラシショーは「アザラシ館」で行われています。

    私はショーの最大の見せ場であるキスするアザラシのシーンを見逃してしまい大ショックでしたが、特別な芸なんてしなくてもただのんびり泳いで陸をてくてく歩いているだけで可愛い彼ら。

    私は子供の頃ゴマちゃんが欲しいと両親にねだって困らせた記憶があります。ちなみにキスバージョンの他に、ハグバージョンもあるようです。

    ※「下田海中水族館」ではショーが小刻みに開催されているため、時間を持て余すことがありません。今回はご紹介することができなかったペンギン餌付ショーや魚の餌付ショーも気になるところです。尚、ショーの内容は日によって異なる場合がありますので、ご了承ください。

    イルカと触れ合おう

    イルカ
    そうそう、覚えていますよこの感じ。実は「下田海中水族館」は私の思い出の水族館なんです。

    私が子供の頃「下田海中水族館」に良く足を運んでいた理由は、イルカと触れ合えるからでした。イルカの餌付体験、楽しかったなぁ。

    今は当時よりもバリエーション豊かなイルカとの触れ合いプランがあるようです。なかにはかなりディープにイルカと触れ合えるものも。
    イルカ
    少女のサインでジャンプするイルカ。こんな経験、滅多にできませんよね。

    ※イルカと触れ合う経験というのは、大人、子供問わず必ず心に残る良い思い出になります。「下田海中水族館」を訪れる際は7種類の触れ合いプランの中からご自分に合ったプランを選んで、イルカとの距離を縮めてみてはいかがでしょうか。今まで気が付かなかったイルカの意外な一面を垣間見ることができるかもしれませんよ。

    「シャーク・アタック」

    シャーク・アタック
    さて、ここから先はサメづくしのネタになりますが、皆さん覚悟はできていますか?
    シャーク・アタック
    イルカの棲みかでもある自然の入り江にサメの展示施設「シャーク・アタック」が登場したということで、高ぶる気持ちを抑えられない筆者はライバルの少年たちと肩を並べながら円形のイケスをひたすら観察していました。

    しかし、観察すること約15分。水中が濁っており、全くサメが見えません……。
    シャーク・アタック
    かなり目を凝らして色んな角度からサメを見つけようと試みますが、台風の影響で濁ってしまった海水が突然透明になることなんてあるはずがないので、泣く泣くサメ探しを断念。
    シャーク・アタック
    運良くサメの餌付タイムに遭遇できれば、もしくは水中がここまで濁っていなければ写真のサメたちに遭遇できたかと思うと悔しい気持ちでいっぱいですが、まだサメを見るチャンスは沢山あるので、気持ちを切り替えて足を進めます。

    ※サメの展示イケス「シャーク・アタック」では餌付けタイムがあり、その間はサメを良く見ることができるようです。餌付けのタイムテーブルはこちらでご確認できます。

    「SHARK LABO」

    シャーク・ラボ
    そしてやってきた「SHARK LABO」は「アクアドームペリー号」の中にありました。こちらではサメのうんちくを学ぶことができます。
    イタチザメ
    雑食で何にでも噛みついてしまうため、「海のゴミ箱」と呼ばれているイタチザメの顎骨は迫力満点。
    イタチザメ
    ところで歯の後ろにも沢山の歯が生えているのがお分かりでしょうか?

    実はサメの歯は獲物に喰らいついて前列の歯が割れたりすり減ったりすると自然と抜け落ち、代わりに後ろの歯が移動して前へと出てきます。

    サメが一生に使う歯の数はサメの種類によって異なりますが、数千本に及ぶといわれています。歯医者さんいらずで羨ましいです……。
    サメの歯
    サメの歯
    サメの種類によって歯の形が違うのもまた興味深いです。
    ホホジロザメの歯
    ホホジロザメの歯を使って紙を切り裂くとこの通り。期待を裏切らない切れっぷりでした。
    ネコザメの歯
    ネコザメの歯と顎はかなり特徴的でした。この丸くゴツゴツした歯で好物のカニやサザエなどを割り・つぶして食べるのだとか。
    サメ肌
    サメ肌
    サメ肌
    海のいたるところに生息するサメ。様々な環境に適応するため、サメ肌ひとつ取ってもサメの種類によって質感は全く異なります。
    ノコギリザメの胎児
    ノコギリザメの知られざる真実は、私の胸をキュンとさせました。

    写真はノコギリザメの胎児のホルマリン標本ですが、実はノコギリザメは母ザメのお腹にいるときはお母さんのお腹を傷つけないようにノコギリのトゲは折りたたまれた状態になっているというのです!

    トゲが起き上がり、親と一緒の状態になるのは生れてから約1週間後とのことです。胎児の状態で母親を気遣っているなんて、ますますノコギリザメが愛らしく感じられます。
    サメの卵
    ネコザメの卵の殻(大)とイズハナトラザメの卵の殻(小)を見つけました。子供の頃にここ「下田海中水族館」でサメの卵を触った記憶があるのですが、サメの卵って実は固くて頑丈なんですよ!

    それにしてもネコザメの卵はかなり面白い形をしていますが、この形をしていることによって海中で流されにくいという利点があります。

    寝ても覚めてもサメづくし

    イズハナトラザメ
    「イズハナトラザメ」

    「アクアドームペリー号」から「海の生物館 シーパレス」に場所を移すと、様々な種類のサメがお出迎えしてくれました。

    実はサメの繁殖において全国でも高い評価を得ている「下田海中水族館」。どうやらサメたちにとっては住み心地抜群なようです。

    おや、さっそくかわいらしいサメを発見!「イズハナトラザメ」は1985年4月に下田市白浜沖で発見された新種のサメで、伊豆半島周辺だけでしか知られていない大変珍しいサメです。

    全国の水族館でもこのサメを見ることができるのは、ここ「下田海中水族館」だけです。
    トラザメ属
    「トラザメ属の一種」

    なんとこちらのサメにはまだ名前がついておりません。伊豆諸島の御蔵島の沖合い水深400m付近で捕獲されたという「名前の無いサメ」はトラザメ科のどの種類とも異なることから、現在研究を進めている最中なんだとか。

    うーん、ロマンがあっていいですね。私も新種の海洋生物を発見して、できることなら名前をつけてみたいです。
    フトツノザメ
    「フトツノザメ」
    ナヌカザメ
    「ナヌガザメ」
    ヒゲツノザメ
    「ヒゲツノザメ」

    まじまじと見れば見るほどに引き込まれていく存在、それがサメなのです! カッコいいしかわいいし面白いし、正直何時間でも見ていられます。
    さかなクンイラスト
    サメとは別に私が食いついたのがこちら、さかなクンのイラストです。子供たちも大喜びで写真を撮っていました。

    触れ合ったら最後。もうサメにゾッコンです

    サメ肌
    「アザラシ館」の中にひっそりとあった「サメ肌タッチコーナー」。筆者はこの日このために「下田海中水族館」を訪れたといっても過言ではありません。
    サメ
    怖がって水槽に手を入れることのできない子供たちをよそ目に、恐れなど微塵もない私はまずはネコザメさんに挨拶。「こんにちは。触っていいですか?」

    ※ネコザメを触る時にはいくつかルールがあるので、ルールを必ず読んでからタッチしてください。
    ネコザメ
    どこからか「いいよ」という声が聞こえてきた気がするので、サメを驚かせないようにゆっくりと水槽に手を入れます。まずは尾ビレの辺りから触ってみました。
    ネコザメ
    全然動じないのでもう少し上のほうも触ってみます。
    ネコザメ
    おっと、徐々に距離を縮めるはずが、気がついたら猛アプローチをかけてしまいました。相手が動かないのをいいことに、ちょっとやりすぎたかも知れません。

    犬を撫でるようにサメを撫でた感想は……最高の手触りでした。思ったよりもザラザラしていないし、紙やすりを触っているような感触です。

    それにしてもこの手触り、やけに癖になります。一体何度触ったことか。もう連れて帰ってしまいたいぐらいでした(笑)。

    本当は海洋哺乳類好きな私も、この時ばかりはすぐそばで泳ぐアザラシに目もくれず、ひたすらネコザメとの対話を楽しんでいました。こんな機会滅多にないので、皆さんも触らないと絶対損ですよ!

    エキサイティングな「サメ池餌やり体験」

    サメ池
    「海の生物館 シーパレス」の横には「サメプール」があります。なんと1日1回、13:10にこの場所に集合すれば、サメの餌付け体験をすることができるというのです。

    せっかくなので餌付けの様子を見学させていただきました。本当は私も参加したかったのですが、子供が次々と立候補するので、順番を譲っていたらすっかりタイミングを逃してしまいました(涙)。
    ネコザメ
    棒の先端につけた餌の魚を豪快に食いちぎるネコザメたち。先ほどいくら触っても微動だにしなかったサメと同じ種類のサメだなんて信じがたい姿です。
    ネコザメ
    サメたちは餌付けタイムが終了してもしばらく水面で口をパクパクしていました。写真のような角度で水面に浮かびあがってくるので、サメの腹面フェチの私にはたまらない時間帯でした。

    知れば知るほど奥が深い、魅惑のサメワールド

    いつもとは違う目線で見た「下田海中水族館」ツアーはいかがでしたか? サメは実はとても愛らしくて魅力的な生き物だということがお分かりいただけましたでしょうか?

    見れば見るほど知れば知るほど謎が深まる存在、サメ。その生態はとても神秘的です。「下田海中水族館」には伊豆近海で観られるサメが大集合しています。

    最後の夏休みの思い出に、遅めの夏休みに、「下田海中水族館」でどっぷりとサメワールドに浸かる1日を過ごすのも悪くないと思いませんか?

    「下田海中水族館」
    住所 静岡県下田市3丁目22−31
    アクセスはこちら
    公式HPはこちら
    ※「シャーク・アタック」は10/1まで開催

    本気でサメを飼育しようと考え始めました

    動物と触れ合うと異常なまでにその動物に愛着が湧いてしまうのは私だけではないと思いますが、今回「下田海中水族館」でサメと触れ合ったときには、ビビビとくるものがありました。それはまるで運命の相手に出会った瞬間に感じるであろう感覚と同じでした(実際にはまだそういった経験はないので想像上です)。

    サメに触れたその日から、寝ても覚めてもサメのことばかり考えてしまう私は、遂にサメの飼育方法について調べ始めました。実際に自宅でサメを飼っている人はいるようですが、家には大きい水槽を置く場所もないし熱帯魚を飼った経験すらないので、上手く飼えるかかなり不安です......。

    今は諦めるしかなさそうですが、まずは熱帯魚辺りから慣らして、いつか絶対サメを飼ってやるぞ!

    この記事を書いた人

    Makiko Suga

    Makiko Suga海洋生物の素人スペシャリスト/動物&自然オタク/世界中の秘境地&穴場スポットマニア

    幼少期に有名なイルカの研究家と運命的な出会いを果たす。以来海洋哺乳類に魅せられ、海洋生物学者への道を志すが挫折。その後は海洋生物とは無縁の生活を送っていたが、2015年に海洋生物の宝庫であるカナダに留学。あるクジラとの出会いが自分の人生を変える。子供の頃の夢を追い続けながら世界に目を向けている永遠の旅人。得意分野は自然、動物関連だけにとどまらず、多岐にわたる。

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