休みがないと嘆いていたら、降ってわいたように3連休になりました。天候もいいし、さて何をしましょうか。青い空、青い海。瀬戸内海はどうだろう! しかも海に浮かぶ島を自転車で旅するなんて、ロマンがありませんか。思い立って自転車のヘルメットをリュックサックに取り付けて、早速羽田空港から旅立ちました。
島は6つ、橋は7つ。広島県と愛媛県を結ぶ旅がスタート
しまなみ海道は、広島県と愛媛県を結ぶルートで、両県にそれぞれ3つずつの島と橋があります。県境の生口島と大三島の多々羅大橋が真ん中。計7つの橋になります。
サイクリストたちが言うしまなみ海道は、高速道路兼用の橋と島を結ぶ一般道にブルーのラインが引いてあり、そこを自転車で走るのです。滑り止め舗装がしてあり滑りにくい特徴があります。
尾道から今治まで、約76km。橋に上るまでの高低差もあり、初心者だと8~10時間。本気ライダーだと3時間で到達するそうです。
まずは尾道から渡船で向島へ
私の場合、マイ自転車を持参しなかったので、尾道側のあるレンタサイクルでサイクルをゲットしました。連休中とあって、かなり混雑。予約もできるので、事前にしていたほうがいいかもしれません。
電動自転車もありますが、4段変速の普通の自転車をセレクト。海道にはレンタサイクルターミナルが15ヶ所あって、乗り捨て可能。料金は保証金1,000円、レンタル料は1日1,000円です。
風の向くまま気の向くまま。1日で今治まで行く予定でしたが、どうなることやら……。混雑したため、出発は午前11時でした。
尾道港から渡船で5分。いよいよ漕ぎ出しました。
向島から因島大橋、生口橋、多々羅大橋へ
広島県尾道市にかかる因島大橋。全長1,339m。上が車道で、下が自転車道。
2番目の島、生口島へ入ります。
生口橋です。全長790m。横浜ベイブリッジよりも長いんです。生口島の道は比較的平坦で、走りやすく、しかも庶民的な町。ドルチェ瀬戸田本店ではフルーツを使ったジェラートがおいしい。
瀬戸田しおまち商店街
瀬戸田は、生口島の中心地。こんなレトロな商店街が広まっています。コロッケにローストチキン、れもんケーキの名物もいっぱい。
古民家の自転車カフェ汐待亭でやっと昼食にありつきました! 豚の角煮丼と生ビール。そしてご主人から、サイクリング情報をゲット! 2つ先の伯方・大三島大橋が一番の難所とのこと。高低差50mを上って下るそう。完全にめげそうになる。
やっと多々羅大橋へ
しまなみ海道のちょうど真ん中。多々羅大橋です。生口橋を経て、尾道から35kmの地点。橋は全長1,480m。斜張橋と呼ばれる吊り橋で、国内最長。とにかく橋に上がるまではもちろんずっと上り。ヒーヒー、ぜえぜえ。小学生にも追い越されました。しかし橋を走っているときは、瀬戸内海の景色が独り占め。本当に来てよかったと思える瞬間です。多々羅大橋を渡ると、いよいよ愛媛県です。
愛媛県に入るが、ここで断念
大三島橋を渡ったところで夕暮れが近くなりました。1日しかレンタルしていないので、このまま進んでいくかどうか決断に迫られ……。目の前のサイクルオアシス、道の駅伯方S.Cパークに返すとしたら、午後5時まで。このまま進んだ今治も午後5時が期限。そこで泣く泣く断念。ここから今治まで路線バスに乗るという選択をしました。
道はこれまで通ってきたどのルートよりも勾配がきつく、やはり夜道は危険でした。
道中、レモンがたわわに実り、季節の野花も美しく、何より青い空と青い海。残念でしたが、堪能したしまなみ海道でした。今度はじっくりと計画を立てて、2日レンタルして、往復を試みてみたいです。
やっぱり魚です!
今治に着いて食べたのは、鯛めし。炊き込みではなく、宇和島地方に伝わる、刺身をご飯にのせて特製のタレで食すタイプの鯛めしを選択しました。美味美味、満足でした。
番外編
帰りは、今治からフェリーで因島に渡り、バスで福山へ。
因島では、スーパーで地物の魚をゲット。これはチヌ。関東でいうところのクロダイ。全長20cmもあるような大型がなんと300円台。魚を買いまくり宅配便で自宅へ。魚料理を堪能しました。
今回の旅は、いい汗かきました。