サハラ砂漠に宿泊する方法とは?グルメやお土産も意外と豊富だった
モロッコ

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ラクダの背に揺られて、果てしない砂漠をのんびりと旅する……なんて情景にはロマンと憧れが詰まっていますね。
シルクロードのゴビ砂漠や、世界最古のナミブ砂漠も素敵ですが、やっぱり有名なのはサハラ砂漠。
日本から参加するツアーでは、どうしても朝日を眺める短時間滞在になりがちな砂漠体験ですが、折角なら、おはようからお休みまで砂の世界を満喫したいもの。
こちらの記事では、1泊2日以上で行く砂漠体験についてご紹介します。

どうやって行くの?

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▲このようなすさまじく険しい道を走りますので、バスに快適性は求められません

サハラ砂漠へのアクセスは簡単ではありません。というのも、砂漠に近付くにつれて村が減り、砂山に到着するまでには、四輪駆動車(もしくはラクダ)が必要な荒野が広がっているためです。
オススメは現地のツアー。「マラケシュ」や「メズルーガ」といった都市では、沢山の旅行代理店が揃っています。英語ツアーであれば、予めサハラ砂漠での宿泊がルートに含まれている事もあります。(参考:https://trip-s.world/tucan-travel
砂漠近郊のホテルでの連泊なら、「メズルーガ」までバスなどの公共交通機関で渡り、そこからタクシーを利用する事も出来ます。

サハラ砂漠に泊まろう

サハラ砂漠近郊にはホテルが沢山あります。個人で予約しようと思うと迷ってしまいますね。
今は砂漠にも水道管が引かれているのですが、砂漠の深部に踏み込めば踏み込むほど、快適度が下がることは覚悟しなければなりません。プール付きのアラビアンナイトなホテルに宿泊するか、砂漠の只中でラクダに囲まれながら野宿するかが悩み所です。

アラビアン情緒たっぷり!『リアド』や『キャラバン』での宿泊

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快適さも砂漠の情緒も味わいたいなら、モロッコ特有の『リアド』や『キャラバン』がオススメ。『リアド』は邸宅ホテル、『キャラバン』は歴史的にサハラの商人が宿泊していた宿泊施設で、今は立派なホテルに改装されています。プールやレストランが完備されている所がほとんどで、オアシスのような美しさ。内装にこだわった所が多く、目にも楽しい場所です。
ただし、砂漠の只中とは言えず、ほとんどは町の近郊や砂漠の手前の荒野地帯にあります。欧米の観光客はこうしたホテルに長期滞在し、現地ツアーで砂漠や各観光地に向かうスタイルが多いようです。

ここは本格派!砂漠で野宿体験

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せっかく砂漠に来たんだから、砂漠の只中で寝たいんです! という方は、やはり砂漠のテントに泊まるしかありません。ラクダの背に揺られて1~2時間の距離には、幾つか拠点が用意されており、テントの張られた地区があります。
ここまで来るとシャワーやトイレに期待は出来ません。テントですから、ベッドの寝心地に文句を言う事も出来ません。しかし、部屋の広さは無限大。果てしない砂漠を心行くまで探索し、夜には無限の星空を独り占めできます。時には氷点下になる砂漠の気温に耐える事が出来るなら、間違いなく思い出になる体験です。

サハラグルメ&お土産

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▲可愛くて美味しいラクダさんたち

現代においては、砂漠でも美味しい物が食べられてしまうのです。
見ての通り砂の海ですから、野菜にはちょっと自信がありません。水質が悪いので、生サラダはやめておいた方がいいでしょう(洗った際についた水でお腹を下す可能性があるため)。ここでのオススメグルメは何と言ってもラクダです。牛肉に似た癖の無い味わいですが、脂身の多い野生的な味。煮込み料理にすると美味しいです。
砂漠でしか買えないお土産もラクダ関連。ラクダの皮で作ったカーペットや、ラクダの骨のアクセサリーがオススメです。また、砂漠では無数の化石が発掘されます。真贋を見極める事は難しいですが、貴重な掘り出し物があるかも……?

おわりに

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砂漠には無限のロマンが詰まっています。朝日や夕日を眺める数時間だけでは、その魅力に迫るには足りないもの。折角なら、心行くまで砂の海を味わってみませんか。

 

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/中世マニア

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。 訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。

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