海外でスマホを盗まれたら?実体験から対策を解説します。

パスポート、財布。この二つが盗まれると大変な事はよく知られています。

そして今のご時勢、この二つに続いて盗まれるとまずいものがスマホです。個人情報の塊であり、本体も高額な上、時に銀行と密接なアプリまで含まれています。

 

そして写真を撮るため、地図を見るため、頻繁に取り出すため盗みやすく、スリにとっては現金にも勝るお宝なのです。

腰に巻いていようと、首から下げていようと、どんなに気をつけていようと盗まれる時は盗まれます。

絶望する前に、是非この方法で被害を最小限に食い止めてみてください。

実際に海外でスマホを盗まれた経験からお伝えします。

SIMカードを無効化する

スマホが、無い!!!!と気付きましたら、真っ先にする事がSIMカードの無効化です。
急ぎ下記まで電話しましょう。

ドコモ:+81-3-6832-6600
AU:+81-3-6670-6944
ソフトバンク:+81-92-687-0025
※2019年3月現在の情報です。ご渡航前にもう一度ご確認ください。

盗難された携帯は、本体を中古として売られるばかりではなく、回線が悪用される恐れがあります。
オレオレ詐欺が流行しているのは日本ばかりではありません。盗まれてからSIMが停止されるまで、貴方の電話番号が犯罪に使われる可能性は非常に高い状態です。

もちろん、悪用されればされるだけ、莫大な通話料金が発生します。

そのため、まずは大急ぎでSIMカードの停止を行うようにしましょう。

 

電話をかけなくては!→
スマホが…無い(焦り)!→
公衆電話を見付けなくては→
公衆電話が…無い…→
公衆電話の場所を調べなくては…→
スマホが無い!!!!(絶望)

 

と言うことになりかねませんので、まずはホテルに戻られる事もオススメです。

 

警察では国際電話を貸してくれません。

また、携帯を盗まれたということは、そのエリアは治安が悪いということ。

オタオタし荷物を広げていると、財布やパスポートも盗まれる二次災害が発生しかねません。

携帯の遠隔消去

次は個人情報漏れなどによる被害を防ぐ為に、携帯の中身を消去してしまいましょう。
盗まれた携帯は二度と戻ってきませんので、勢いをつけてやってしまいましょう。

 

iphoneの場合:

パソコンから icloud.com/find にアクセスし、「iphoneを探す」機能を使います。

携帯本体上の「iphoneを探す」機能をオンにしていれば、今どの辺りにあるのか知る事もできます。

 

万が一、盗難ではなく置き忘れであったり、聖人の様な方が保護してくれているなら、この段階で取りに行く事もできます。

しかし、探す機能を使った結果、アフリカの聞いた事もない国、行った事もないような地名が表示された場合、貴方の携帯には既に悪の手が入ったと思って間違いありません。

 

「紛失モード」をクリックし、携帯に残っていた情報を遠隔消去します。
既にSIMが抜き取られていた場合も、携帯が次に新しいSIMやWifiと繋がった時に消去機能が発生し、情報が守られます。

 

Andoroidの場合:

パソコンからグーグルを開き、Google設定にアクセスします。
盗難にあった端末にアクセスし、「スマートフォンを探す」をクリックします。
「スマートフォンのロック」→「端末のデータ消去 」の手順で完了です。

 

こちらも既に電源が切られている場合などには効果が無いように見えますが、次に回線が繋げられた時には情報の消去が始まります。

保険会社への連絡


SIMカードは停止できましたでしょうか。

後は急ぐ事はありません。残念ながら、もう携帯が帰って来ることはないでしょう。

 

もしホテルなどの落ち着いた場所で時間があるなら、加入している海外保険会社、カード付帯の保険連絡先などに電話しましょう。

相手は盗難にあって嘆き落ち込んでいる人に対するプロなので、今後の進め方、今後必要になる書類などを教えてくれます。

 

帰国後いずれ報告を入れる必要がある場所でもありますし、自分を落ち着かせる為にも連絡してみましょう。

ここで連絡できる保険会社がある方は、盗まれた携帯代などが保障される可能性が高いです。

 

もう落ち込むのはやめて、観光を楽しみましょう!

4.盗難証明書の入手

こちらはスペインの盗難証明書。四枚綴り、盗難にあった人物(私です)の個人情報や、盗難された物の詳細、盗難にあった場所などの詳細が記載されています。

 

ひどい目にあった国を去る前に、警察で盗難証明書を入手しておきましょう。
これは盗難にあった国の、警察以外では手に入れることができない書類です。

 

スマホがないから警察署の場所を調べることもできない……と絶望する事はありません。
盗難証明書を発行してくれる警察署は、大きな駅や空港の中に含まれている事がほとんどです。

 

逆に、街中の大きすぎる警察署は、このような飛び込みの小事件の対応をしてくれない場所もあります。適切な警察署についても、ホテルで尋ねておくと安心です。
盗難証明書は、おおよそ15~30分程で簡単に発行してもらう事ができます。

 

必要な情報は、名前や住所、盗難にあった品物の品番、色、値段などの詳細、盗難にあった場所や、犯人と思しい人の姿形などなど。
分からなければ「分からん……」と答えるだけでも問題ありません。

 

この盗難証明書は、補償の際に保険会社から提出を求められる可能性があります。
また、万が一回線を悪用され、携帯会社から莫大な請求が届いてしまった場合に、事情を説明する助けにもなります。

 

とにかく持っていて損にはならず、帰国後の入手ができないため、時間を見て入手しておくことをオススメします。

終わりに

落ち着きましたでしょうか。

もしくは、スマホ盗難にあっても落ち着くイメージはできましたでしょうか。

スマホは非常に盗まれやすく、日本人、観光客のみならず、今日も誰かがアアーッ!!と悲鳴を上げている流行の盗難です。

 

とにかく被害を携帯本体のみで抑えるためには、SIMカードを停止させるまでの迅速さが肝心。
回線さえ止めてしまえば、あなたの心の痛み以上の被害は出ません。

 

パスポートの盗難とは異なり、旅程が狂う事もありません。

あとは悲しみすぎず、本来の旅行をなんとか楽しむように頑張りましょう!

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/中世マニア

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。
訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。

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