リューデスハイムのハイキングでライン川を見ながら森林浴を楽しむ。
ドイツ

夏にドイツを訪れる方にぜひ楽しんでいただきたいのが、森の中でのハイキング。ハイキングと言っても本格的な装備は必要なく、簡単な運動靴があれば十分楽しめます。ドイツというと古い街並みや歴史的な建物を想像される方が多いかもしれませんが、実はドイツには大自然を満喫できるハイキングコースが沢山あり、休日は家族連れなどで賑わいます。

数あるハイキングコースの中で今回ご紹介するのは、ワインで有名なリューデスハイムにあるコースです。ワイン畑の上に森が広がり、その中をハイキングすることができます。

スタート地点はニーダーヴァルト展望台

ハイキングのスタート地点となるのがニーダーヴァルト展望台です。ここへは町からゴンドラに乗って来ることができます。展望台に駐車場もあるので、レンタカーでドイツを周られているなんて方は車で直接来ることも可能です。

ここには、ニーダーヴァルト記念碑という、普仏戦争後にドイツ帝国が成立したことを記念して建てられた記念碑があります。中央に立っているのはゲルマニア像。高さが10.5メートルもあり、近くで見ると迫力があります。

そして、スタート地点でありながら、ここからの景色が既に絶景です。雄大なライン川を背に一面に広がるブドウ畑は、まるで緑の絨毯の様ですね。その向こうにはリューデスハイムの町が見えます。

森の中の散歩が気持ちいい


森の中は道が整備されているので、非常に歩きやすいです。所々に標識もあるので、地図も特に必要はないでしょう。ただ、コースを外れてしまったら迷子になってしまうので、整備された道の上だけを歩く様にしてください。

森林浴しながら歩いていくと、ヤークトシュロスというホテルがあります。かつて狩りの為に使われていた建物がホテルになり、レストランは宿泊者でなくても利用することができます。


ホテルの近くにでは鹿が飼われていて、可愛らしい鹿たちがのんびりとくつろいでいます。エサの自動販売機もあり、食べ物を持っていると分かると鹿たちが一斉にその方向へ向かっていくのが面白いです。

ヤークトシュロス

いくつもあるビュースポット

ハイキングコースは森の中が主ですが、所どころで絶景が楽しめるビュースポットがあります。ライン川とブドウ畑という組み合わせはどこも共通ですが、それぞれ見える角度や周りの風景も異なり、どこも甲乙つけがたいほど美しいです。

川の中州には中世に税関として建てられた「ねずみの塔」が見えたり……。

赤ワインで有名なアスマンズハウゼンの町がちょこっと見える所も。

時間があればアスマンズハウゼンへも


そんなアスマンズハウゼンへも、時間のある方はぜひ行ってみてください。先ほど紹介したヤークトシュロスの近くからリフトで町まで降りられます。ブドウ畑の上を進んで行くリフトからの眺めもまた素晴らしいです。

小さい町ながらもレストランやカフェがいくつかあるので、ここでお昼を食べたり休憩がてらお茶するのも良いでしょう。

ライン川のすぐ近くまで行けば、対岸には「ラインの宝石」とも呼ばれている美しいラインシュタイン城が見えます。

ラインシュタイン城

アスマンズハウゼンからは来たコースを引き返すのも良いですし、船でリューデスハイムまで戻る事もできます。船だとちょっとしたライン川クルーズも出来るのでおすすめですよ。
 
美しいライン川の絶景を楽しみながらの森林浴。天気が良ければ皆さんもぜひチャレンジしてみてください。ドイツの新たな一面を発見できるかもしれません。
 
森林浴でリフレッシュした後は、美味しいワインを楽しむのもお忘れなく!

この記事を書いた人

Mops

Mopsドイツ在住ライター/ドイツ語翻訳

2012年よりドイツ在住。現地でパートナーと知り合い、現在はヘッセン州のとある街に2人で暮らしています。旅行と食べる事が大好きで、旅の目的は「地元の名物」を食べること。ドイツを中心に在住者だからこそ分かる便利な旅情報やイベント、穴場スポットなどをお伝えします。

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