マレーシアにいる、日本人が大好きすぎる店主「愛之介」さんに会ってきた
マレーシア

マラッカの賑やかなジョンカーストリートから少し外れた場所にある、エスニック系の雑貨店「RAZ KASHMIR」。
友達に紹介されて行ってみたところ、フレンドリーで日本人のことが大好きな店主と、素敵な雑貨の数々が待っていました。そんな「RAZ KASHMIR」を紹介します。

世界遺産の街、マラッカ!

マレーシアのマラッカは、ポルトガル・オランダ・イギリスなどの国から統治を受けていた時代の建物が多く残る、マレーシアの中でも有名な観光地です。世界遺産の街としても知られます。
街自体は大きくないのですが、私はマラッカの独特な雰囲気がとても好きです。もう何度も行きましたが、何度でも行きたくなる街です。

そんなマラッカの中でも一番賑わっているのがジョンカーストリートです。おしゃれなお土産ショップやカフェが並び、国内外の観光客が多く集まってくる場所です。
特に、週末に開催されるジョンカーストリートの屋台は大人気です。道の両脇にたくさんの屋台が並び、お土産や食べ物が売られている様子は見ているだけでも楽しいです。

ジョンカーストリートの中心部を少し離れるととても静かな街並みになります。近くに運河が流れていたり、古い街並みが続いていたりと散歩を楽しめる景色が続いています。
私が好きな「RAZ KASHMIR」というお店も、そんなジョンカーストリートの中心部から外れた場所にあります。

RAZ KASHMIRに行くのに迷いました

このお店を知ったきっかけは、友達の紹介です。以前、友達がとても素敵なスカートを履いていたのでどこで買ったのか聞いたところ、このお店とのことでした。

初めて行った時は正直迷いました。あまり目立つ感じではなく、ひっそりとしていたからです。ぐるぐる回ったあげく途中で友達に電話までして、やっとたどり着きました。
ヒンズー教のお寺の向かい側にあるので、行かれる際はそのお寺を目印にしてみて下さい。

外観はあまり派手な感じではありませんが、センスが良くワクワクします。上の窓から下がっている植木鉢がお気に入りです。

店内には可愛らしい雑貨がたくさん!


中に入るとたくさんのエスニック系の雑貨が並んでいて、その時点でテンションが上がりました。私が好きな雑貨ばかりが置いてあったからです。

店主は中東系の男性で英語を話します(後で知ったのですが彼はインドのカシミール地方出身でした)。私たちが入るといきなり超ハイテンションで迎えてくれました。私は夫と2人で行ったのですが、どうやら私たちが日本人だということが見た目からすぐに分かったようです。

店主は「日本人か~! 僕は日本人が好きなんだ~! 侍~!」など立て続けに話してきました。その様子からすっかりとテンションが上がっていて喜んでいるらしいことが伝わってきます。

日本が大好きすぎる店主……その名も「愛之介」

色紙と一緒に写る愛之介さんと寛之介さん。実際は愛之介さんが左。寛之介さんが右です。

 

 

店主は本当に日本が好きなようで、なんと日本人名まで持っているとのこと。その名も「あいのすけ(愛之介)」。ということで、ここから先は店主のことを「愛之介」さんと呼びます。

 

この名前は以前、彼が親しくしていた日本人がつけてくれた名前のようです。実は愛之介さんには弟がいて、共同経営をしているのですが、弟さんにも日本人の名前が!その名も「寛之介」

 

彼らは2人とももらった名前をとても大切にしているようで、名前が書かれた色紙を大切そうに店内に飾っていました。

掘り出し物がたくさんの店内

テンションが高めの人と話すのが大好きな夫もテンション高めに話し始めます。愛之介さんと2人で記念写真を撮ったりして楽しそうにしているのを横目に、私は店内を散策。

店内はそれほど広くありませんが、アクセサリーやスカート、絨毯、クッションカバー、スカーフなどの雑貨がところ狭しと置かれていて見ごたえがあります。しかもほとんどの商品が手作りなどの1点もののようで、1つ1つ微妙にデザインが違います。


アクセサリーは愛之介さん手作りのものを中心に、店頭に並んでいます。中東のおじさんが作るアクセサリーはダイナミックですがどこか優しい色使いです。素敵なものがたくさん詰まった店内から掘り出し物を見つけようとすると、結構時間がかかります。

サンデーマンデーのスカート


今回私が来た目的はスカートを買うことです。スカートは何種類かあり、全てデザインが違います。表裏がリバーシブルになった巻きスカートなので、両方気に入った柄を見つけるのは結構時間がかかりました。

やっと決めてレジに行くと、愛之介さんから「これはサンデーマンデーのスカートだよ」と言われました。リバーシブルなので日曜日と月曜日、2日履いても気づかれないという意味なのだそうです。

じっくりと時間をかけて選んだスカートは今でもお気に入りです。アイロンも要らず、洗濯してもすぐに乾くので旅の相棒にもなっています。

相変わらずの愛之介さん

サンデーマンデーのスカートがあまりにも気に入ったので、今回、約2年ぶりにマラッカを訪れた時にもRAZ KASHMIRに立ち寄ってみました。

2年ぶりにもかかわらず、愛之介さんは覚えていてくれていました。「おお! またきたか!」とまたもやハイテンションで迎えてくれました。前回と同じように記念写真を撮ったりと大盛り上がり。お店の雰囲気はほとんど変わらず、愛之介さんも変わらず、なんだかホッとしました。

この時もスカートを買いました。今回は友達へのお土産も含めてスカート2つ、そしてクッションカバーを購入です。クッションカバーも手作業で作られています。1つ1つデザインが微妙に違うので全部のカバーを見て、お気に入りの柄を見つけました。

愛之介さんオススメの商品とは?

そんな愛之介さん、イチオシの商品があります。それがこちら!パシュミナやウールのスカーフや絨毯です。パシュミナもウールもどちらも丁寧な刺繍が施されています。

 

刺繍の細かさによって値段が変わるようですが、その刺繍も本当に美しく見ているだけでも楽しくなります。愛之介さんは「手にとって触っていいよ」と言ってくれるのですが、あまりにも柔らかく、肌に馴染むので驚きます。

 

刺繍によっては、一枚のスカーフを作るのに一年もかかるのだそうです。そしてそれは全て手作業です。まさに芸術品です。

パシュミナって?

パシュミナとは、カシミール地方で作られ、カシミヤ山羊の毛を使って作られる布のことです。軽く繊細で、しかもとても温かいのが特徴です。

 

カシミヤとほとんど変わらないと思われがちですが、カシミヤ山羊の中でも特に柔らかい首の毛を使って作られているため、手作業でしか布を織ることができないそうです。

そのためさらに高級な位置付けになり、スカーフやストール、マフラーなど首回りの商品にのみ使用されるという特徴があります。とても高価なものなのでとても高く、しかも偽物が出回っている関係でなかなか手に入れるのが難しいのです。

なんでパシュミナがこのお店に?

そんなパシュミナが店内にはいっぱい!「なんで?」と聞いたところ、実は彼はパシュミナ地方の出身なのだそうです。それで彼の家族や親戚、友達を通してパシュミナを手に入れることができるのだそうです。

地元から買い付けることによって、家族の生活を助けることもでき、自分たちも店を営むことができているとのこと。助け合ってお店を経営している様子を伺うことができました。

愛之介さんとのコニュニケーションと買い物を楽しめます!


今回も訪れることができて嬉しかったです。変わらない愛之介さんの雰囲気に楽しい気持ちになりました。「また来るからね」と行ってお店を出ました。

マレーシアらしいお土産ではありませんが、エスニック系のものが好きな人はお気に入りのお土産が見つかるかもしれません。日本に比べてリーズナブルな値段で購入できますし、見ているだけで楽しめます。

Raz Kashmir
12 Jalan Tukang Emas, Melaka 75200, Malaysia

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。 今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。 マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。 そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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