キリンビール横浜工場で、自分だけのオリジナルビール作り体験!そのお味は…?
日本

旅の目的は、その土地のおいしいものを食べること! ご当地グルメマニアの私は、当然旅先で地ビールに出会うと、必ず飲むようにしています。

そんな私が、迂闊にも見逃していました。自分が住んでいる横浜が日本のビール発祥の地だということを! そして、神奈川県横浜市の生麦にあるキリンビール横浜工場では、オリジナルビールを作ることができるということを!!

早速、オリジナルビール作り体験に参加してきました。

キリンビール横浜工場

キリンビール工場
京浜急行の生麦駅から、ゆっくり歩いて10分ほどの場所にキリンビール横浜工場があります。創業当時は横浜山手に工場がありましたが、昭和1年に生麦に工場が移りました。何度か工場は建て直しを行い、今は工場以外にクラフトビールを楽しめるレストランも併設されています。

ゴールデンウィークにぴったりな、無料の体験プログラムがいっぱい!

広い敷地には緑豊かなビオトープの庭が広がり、四季折々の植物や生き物を観察することもできます。毎週日曜日には『自然の恵みを感じるツアー』が無料で開催されていて、親子連れに人気です。

また、以前から行っていた工場見学が、2016年11月にリニューアル。プロジェクションマッピングやゲームを取り入れた“体感する”工場見学となりました。

新しくバーチャルでビール醸造を体験したり、容器や素材について学びながらビールカートン型のオリジナル貯金箱を作ることができる『ノミモノ・ラボ』も完成。無料で楽しめるプログラム満載の工場です。

『ノミモノ・ラボ』は予約なしで体験できますが、『自然の恵みを感じるツアー』と工場見学は事前に予約が必要です。しつこいようですが、どちらも無料。何も予定がない、でも、お金もない。そんな人に嬉しいキリンビール横浜工場なのです。

1日楽しめるオリジナルビール作り体験

私が参加したのは有料のオリジナルビール作り体験。ビール作り体験は9時半から16時。グループで申し込みをします。1グループ6名までで、費用は1グループにつき20,000円です。これが、いざ参加すると、ものすごくお得だということがわかります。

オリエンテーション

キリンビール工場
まずは座学から。1日の流れとビール作りについて学びます。ここでグループごとに作るビールを決めます。「赤ビール」「黒ビール」「ピルスナー」「ボック」「ボヘミアンピルスナー」の5種類のタイプの中から1種類選ぶのですが、どれも市販されていない、ここで作らなければ飲むことができないオリジナルビールです。ここは悩みどころです。

私は呑兵衛なのでアルコール度数が6.5%の「ボック」にしたかったのですが、一緒に行ったメンバーがお酒に弱かったため、アルコール度数5%の「赤ビール」になりました。残念。この日は、「ボヘミアンピルスナー」3グループ、「ボック」1グループ、「赤ビール」1グループでした。

実習室で仕込み開始

キリンビール工場
実習室に移動し、グループごとに色違いのエプロンをつけ、仕込みを始めます。大きな寸胴に定規や電熱線、軽量カップが机に並び、調理室というより理科の実験室のようです。
キリンビール工場
まずはお湯の入った寸胴に麦芽を投入します。
キリンビール工場
その後は20分温度を一定に保ちながら、ひたすら攪拌。かなり重いので交代しながら攪拌。

各グループには1人インストラクターがついているので、攪拌しながら麦芽について学びます。途中、麦芽の試食もあります。「黒ビール」や「赤ビール」に使用する焙煎されたホップは、香ばしくて、そのままおつまみになりそうでした。
キリンビール工場
ここで数滴器にとり、ヨウ素を落とすと紫色に変わります。
まだ、麦芽はでんぷんの状態です。でんぷんが糖化するまで作業を続けます。

キリンビール工場
「赤ビール」を作っている私たちのグループは、コクを出すために、途中鍋を2つにわけ、ひとつは糖化、もうひとつは温度を上げてコクをだし、最終的にまたひとつの鍋に戻しました。そして、麦汁ろ過機を使い麦汁を搾ります。これが「一番麦汁」です。

試飲してみると甘くてビックリ!! ここで、また数滴器にとりヨウ素を落とすと……。もう、色は変わりません! でんぷんが糖化されました。
キリンビール工場
各グループの一番麦汁も試飲できます。同じ種類のビールを作っているのに、グループで全然味が違うのが驚きです。でも、どこのグループも「自分のグループが一番おいしい!!」というのは同じでした。もちろん、私も自分が愛情こめて作った麦汁が一番おいしかったです。

ここまでで2時間ほど。
搾った麦汁に、グループ全員でビールの命・ホップを投入したら、いったんビール作りはお休みです。そして次はお楽しみの……

ビール作り体験参加者だけのスペシャルランチ

今回参加した『オリジナルビール作り体験』、なんとビール作りだけじゃないんです。

実習室から隣接するレストラン「ピアポート」へ移動し、こちらでランチをいただきます。もちろん、ランチもビール作り体験に入っています。しかも、いただけるのは、ビール作り体験に参加した人用のスぺシャルランチ。

メインはお肉かお魚から選びます。お肉はデミグラスハンバーグ、お魚は鮭のムニエルでした。ハンバーグはジューシーで肉汁たっぷりの本格派!! さらに、パンかライス、ミネストローネスープ、ソフトドリンク(オレンジジュース・ウーロン茶・キリンパーフェクトフリーから1種類)、食後にデザートのティラミスとコーヒーか紅茶がつきます。

大食いの私でもお腹いっぱい!! このランチが食べられるだけでも、ビール作り体験に参加したかいがあるというものです。

工場見学も体験

キリンビール工場
ランチの後は工場見学。予約して参加できる無料の『一番搾りうまさの秘密体感ツアー』も、ビール作り体験に組み込まれているのです。『ノミモノ・ラボ』も短時間ですが体験できました。
キリンビール工場
麦汁の入った大きなタンクに、プロジェクションマッピングで中の麦汁の様子が映し出されます。でんぷんが糖化する様子はゲームをしながら学ぶことができます。途中、実習室の前を通ると、インストラクターが私たちのビールの温度を管理してくれていました。

ビール作り仕上げ

ランチと工場見学を終え実習室に戻り、ビール作り再開です。私たちがいない間にインストラクターが2番麦汁まで搾ってくれていました。
キリンビール工場
麦汁の糖度を測り、基準の糖度まで調整します。その後、大きな木べらを両手で持って、思いっきり攪拌します。交代しながらグルグル、グルグル、高速で攪拌。寸胴の中は渦潮のようになり、ホップのカスが中央に集まっていきます。
キリンビール工場
カスを取り除いた麦汁を発酵タンクに移し、6度になるまで氷で冷やします。この氷をかき混ぜる作業も力仕事で、みんなで交代しながら麦汁をしやします。
キリンビール工場
最後に酵母を入れたら、この日の作業は終了。
キリンビール工場
あとは6週間熟成させ、グループリーダーの自宅に瓶詰されたオリジナルビールが20本届くのを待つだけです。

できたてビールの試飲

キリンビール工場
すべての作業を終えたら、朝オリエンテーションを行った会場に戻り、工場でできたばかりのビールの試飲をします。

この日は、キリン一番搾り、キリン一番搾りプレミアム、キリン一番搾りスタウトの3種類が用意されていました(日によってビールの種類は変わります)。3杯まで試飲できるので、当然3種類すべて試飲しましたよ。アルコールが飲めない人用に、キリンパーフェクトフリーやソフトドリンクもあります。

試飲を終えたら閉会式。グループ全員で撮った写真入りの修了証を受け取りました。

今まで飲んだことのない最高のビール

キリンビール工場
6週間後、ビールを受け取りました。20本を5人で分けたので、ひとり4本ずつ。早速冷やして飲んでみたところ、フルーティーで、深いコクがあり、芳醇なふくよかな香りが鼻から抜けていき、あまりのおいしさに自分はビール作りの天才ではないかと錯覚してしまうほどでした。家族からも大絶賛。

ただ、残念ながらビールの賞味期限は2週間と短いのです。熟成後、ろ過や加熱を行っていない酵母が生きているビール。それがおいしさの秘密です。オリジナルビール作り体験に参加した人だけが味わえる極上のビールなのです。

オリジナルビール作り体験詳細

実施日:毎週土曜日・日曜日、および第1水曜日(毎月第3土曜日・日曜日を除く)
時間:9時30分~16時30分 昼食付き
参加人数:5グループ(1グループ4名以上6名まで)
参加費用:1グループ 20,000円(定額制)
500ml瓶ビール20本作製
インターネット予約はこちら

キリンビール工場 ビール作り体験
〒230-8628 神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1
キリンビール(株)横浜工場

この記事を書いた人

さとちん

さとちん旅&食べ歩きブロガー・ご当地グルメマニア・海鮮丼マニア・パワスポマニア

旅が好き。おいしいものが好き。写真を撮るのが好き。温泉が好き。猫が好き。パワスポが好き。 LUMIXを相棒に週末弾丸旅行に出かけています。 各地の牛乳、地ビール、地酒、ご当地グルメを食べ歩き、旅とグルメが中心のブログを10年以上続けています。 海外ではタイ、韓国、マレーシアなどのファムツアーに参加。 国内では北は北海道宗谷岬から南は沖縄まで、日本各地のPRツアーに参加しています。 https://www.instagram.com/satochin0212/

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