箱根の豊かな自然に抱かれた芦ノ湖畔に佇む「箱根・芦ノ湖 はなをり」は、日常の喧騒を忘れ、心からの癒しを求める人にぴったりの温泉リゾート旅館。湖を望む絶景、自然豊かな情景が楽しめる大浴場、そして季節の彩りを味わう美食が織りなす特別な滞在。今回は、そんな「はなをり」の魅力をたっぷりと紹介します。
芦ノ湖を一望する絶景が魅力の「はなをり」

正面玄関を開けて館内に入ると目に飛び込んでくるのは緑に囲まれた芦ノ湖。湖と一体となったような「水盤テラス」を、テレビや雑誌で見かけたことのある人も多い事でしょう。あの絶景はここだったのです。
「はなをり」は、オリックスグループ初の新築旅館として2017年8月1日開業しました。雄大な眺望と箱根の名湯、そしてビュッフェスタイルでありながら季節感あふれる贅沢なメニューで、またたく間に箱根でも人気の温泉旅館となりました。
「だけどお高くて普通のOLには到底無理よね」と諦めていませんか? なんとプランによっては1万円台で泊まれる日もあるので、仲の良い友達同士で出かける女子旅にも大人気なんです。ちょっと頑張れば手が届くご褒美旅行におすすめです。

まずは、フロントでチェックイン。背後に描かれているのは江戸時代の浮世絵師・歌川広重による箱根をモチーフとしたアート。

チェックインを終えたら、ウェルカムドリンクをいただきながらひと休み。

水盆テラスの横には大浴場と同じ温泉の足湯カウンターがあります。これからはじまる至福のひとときに胸をワクワクさせましょう。

館内からも芦ノ湖が一望できます。
おこもりしたくなる快適なお部屋

客室は全部で全154室。6タイプのお部屋があります。
私が宿泊したのは湖側のスタンダードルーム。31.5平方メートルの広さで、ベッドは110cm幅。畳の部分にお布団を敷いて最大4名まで宿泊できます。

バスタブはなくシャワーだけですが、どちらにしろ大浴場に出かけるので平気! 冬なのですぐに肌が乾燥しちゃうので、保湿機と加湿機能付空気清浄機があるのが嬉しかった。

お部屋に用意されている作務衣は、とても着心地が良く動きやすい。前が開きすぎないようボタンで留められるのも良かった。

でも、せっかくなら浴衣が着たいという人は、大浴場の前に柄の違う色浴衣が用意されています。
温泉や食事、お庭を散歩するときは色浴衣、お部屋でゴロゴロ寛いだり、眠るときは作務衣と、シーンによって使い分けできるのもいいですね。

アメニティはロビーラウンジや色浴衣の横に用意されているので、必要な分だけ持っていきます。女性はフロントでスキンケアセットをいただきました。

客室のテラスからは湖が一望でき、灯りが少ないので夜には星がとてもきれいに見えました。国定公園内に建っているので、山側のお部屋も緑が気持ちよく、窓からの景色に癒されるそうですよ。
何度でも入ってしまう大浴場

「はなをり」には2つの大浴場があり、夜と朝で男女が入れ替わります。

出かけた日は庭園ビュー。翌日は芦ノ湖ビューに。1泊で2つの大浴場からの絶景が楽しめるのは贅沢ですね。

温泉は内風呂の大きな浴槽と露天風呂が元箱根温泉。カルシウム・マグネシウム・ナトリウム―硫酸塩・炭酸水素塩温泉です。
体の芯からじっくり温まるので、冬の箱根の露天風呂でも全然寒くありませんでした。むしろ、ピリリと冷たい空気が心地よくて、温泉から出られなくなりました。

寝湯がまた気持ちいいんです! 海外の方が数人寝湯に横たわって「oh nice!」と感激していました。思わず「日本の温泉いいでしょ~!」と言いたくなりました(笑)

内湯には白湯を使用したかわり湯とバイブラバスもあります。かわり湯は箱根小田原の間伐材ヒノキの輪切りを浮かべた「ひのきの湯」や、イベント風呂としてジュースに加工する過程で廃棄されるみかんの皮を乾燥させて器に入れて浮かべた「みかん湯」なども行っています。

サウナも前日はミストサウナ、翌朝は高温のドライサウナと、タイプの違う2つのサウナを楽しめました。

パウダースペースには有名なドライヤーや保湿器があり、化粧品も各種用意されています。温泉でリラックスしてストレス発散、さらに最新美活グッズでチェックアウトする頃には、美しさが50%増になっているかも。

湯上り処には冷たいほうじ茶と緑茶があり、乾いた喉を潤してくれました。
女性に嬉しいポーション小さめビュッフェ

「はなをり」は食事のおいしさにも定評があります。夕食・朝食ともに2階のビュッフェダイニング「季(とき)しかり」でいただきます。

ビュッフェスタイルなのに、どれも本格的。しかもポーション少なめなので、おいしいものを少しずついろいろ食べたい欲張りな女性のハートに刺さるお料理ばかりです。
お刺身にステーキ、はなをりハンバーグ、季節の料理などなど。
ちょっとカロリーオーバーが気になりだしたら、好みの薬味で楽しむ黒豆豆腐(笑)。ガラスの器に盛り付け、お好みのトッピングを乗せると、まるでスイーツのようにかわいい一品ができあがります。お豆腐だからカロリーも控えめ。
本物のスイーツも種類が多くて、あれもこれも目が泳いでしまいます。胃袋に限界があるのが残念。全部食べてみたかった~。

フリードリンクのアルコールの種類も多すぎ! 普段はビール派の私ですが、スパークリングワインだけで3種類もあり、オシャレな雰囲気に合わせて、この日はスパークリングワインをいろいろいただきました。

見た目も華やかでテンションあがります!
季節によって少しずつ季節を感じられるようメニューが変わるのも嬉しい。何度でも来たくなっちゃいます。
ちょうど1月に夕食ビュッフェがリニューアル。花咲く前菜「はな手箱」が登場して、1人に1皿テーブルに届けられるようになりました。二十四節気のエッセンスを感じる食材を盛り込んだ折詰は、蓋をあけると中には春が詰まっています。箪笥を開けると春夏秋冬の季節が広がっていた昔話を思い出してしまいました。

私が出かけたのは2月でしたが、3月からはさらにプチリニューアル。折詰の中は春爛漫になっているそうです。

早い時間だったので、夕暮れの芦ノ湖を見ながら食事ができたのも良かったです。
朝食もビュッフェスタイル。

夕ご飯のときも思ったのですが、サラダの野菜が新鮮でいくらでも食べられちゃうんです。三色人参は見た目もカラフルなのに、とっても甘くて、人参嫌いの人でもパクパク食べられそうです。

そして、なんと朝からビールやサワーも飲めちゃいます! 朝ビー最高! 車じゃなければ! 今回、車で来たのが悲しすぎる~! 次は公共交通機関で来ます!

朝からしっかりいただきました! 「塩鰹茶漬け」は、ぜひ食べて欲しい一品! 江戸時代から西伊豆に伝わる縁起の良い伝統料理で、しかも、おいしい! サラサラ食べられちゃいます。
「はなをり」までのアクセス

公共交通機関を利用する場合は、JR小田原駅からの無料送迎バスが便利です。ただし、事前予約制なので、ホテルの予約をしたら送迎バスの予約も同時にしてしまいましょう。
小田急の箱根湯本駅からは、箱根登山バスに乗車し約40分。桃源台バス停からは徒歩2分です。
箱根を満喫しながら出かけるなら、箱根湯本駅から箱根登山電車で終点の「強羅」駅へ。箱根ケーブルカーに乗り換えて「早雲山」駅、そこからロープウェイで「桃源台」駅という方法もあります。
公共交通機関を利用する場合は、「箱根1日フリーパス」 が便利です。
今回、私は車で出かけましたが、東京方面から芦ノ湖まで箱根新道を利用すると、箱根湯本駅前の渋滞を回避することができます。桃源台からなら御殿場方面や河口湖方面に抜けることもできるので、車でも比較的行きやすいと思います。
絶景・温泉・グルメでパワーチャージの旅

箱根は混雑しているイメージがありますが、「はなをり」のある芦ノ湖・桃源台周辺は意外に落ち着いているんですよ。
桃源台駅からはロープウェイを利用して大涌谷にも行きやすく、桃源台港からは箱根海賊船に乗って箱根神社のある元箱根港や箱根町港にも行くことができます。
チェックイン・チェックアウト後も荷物を預かってもらえるので、思い切り観光が楽しめます。
それでいてホテル周辺は静か! 湯上りはベランダで星を眺めながらビールもいいですよ~。日頃のストレスなんて、どこかに飛んでいってしまいます! 非日常感あふれる穏やかな時間を過ごしたら、また、毎日頑張れるはず。リフレッシュしたい人におすすめの旅館です。
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根桃源台160
電話 0460-83-8739
2025年3月の情報です。