NYも30度越えの日が増えつつあり、喉越しにシュワッとガツンと来るあの味が、一段と恋しくなってきた今日この頃。
そういえば、「喉越し」ってアメリカでは言わないようだ。説明したら「なるほど! そういう考えもあるのか!」との事。うん。文化の違いだな。
ビール醸造所(=マイクロブリュワリー)で飲むって一体何がいいの?
ビール好きであるならばアメリカに来てやるべきはたったひとつ。ビール醸造所巡りである。
ただ、NYには醸造所は極めて多く、味が良いところ悪いところが入り乱れている。じゃあ僕らは一体どこに行けばいいのやら?
結局、どのガイドにも乗っている有名なブルックxxブリュxxーに行き、「まあこんなもんだろうなあ」など満足してしまうに違いない。
そして、「有名だから行ったけど、大したことないね」なんて言われた日には、涙が出てしまう。
誰かさんの歌のようだ。チガウチガウそうじゃない。そうじゃない。そうじゃないっていう話。
上記の写真の通り、非常に有名なそのビール醸造所は「とても有名」で「ブランド力がある」「自慢できる感じ」な為、それだけで物凄く人が来る。
飲みたいビールも少しお高い。長い列に並んでスーパーでも買えるお酒を飲むだけと言う、ビール好きには若干不満足な状況を醸し出す。
ウィリアムズバーグだし観光地としては確かに最高であるがしかし。これでは、ビール好きとして、NYでビール醸造所行っちゃった!とは言えない。
味にもこだわりたい、そんなビール醸造所、やはりブルックリンにある。
さて入り口はどこだ。
そこで、フォルクスビアー(FOLKSBIER)だ。ブルックリンの中でもぶっちぎりに安全であり、まだまだ多くの隠れ家的な有名店の揃っているこの場所。
少し補足するがビール醸造所は大抵、看板もない。案内もない。知っている人しか分からない。この3拍子である。いやいやいやー、って思うだろう。
参考までにコレ。だ 入り口どこだ?! 目の前に行かないとわからない。
あった! 近づくと分かる、テイスティングルームの文字。
フォルクスビアー。中に入ると、いかにもビールの醸造所のお兄ちゃん達が待ち構えている。
なんかデートに来てもいいんじゃないだろうか。
そして、この空間。
なんて居心地のいい場所だろうか。
バーの人が黒いパグと白いパグを飼っており、たまに犬がウロウロしている。キュン死である。
NYのビールはしつこいようだが美味しい。だけど、味が濃いのも沢山あるのが事実。美味しいんだけど、コロナやバド、クアーズじゃない (コレらはビールと認めたくない)サッパリしたビールも飲みたい。
ここフォルクスビアーには、cider(サイダー=アメリカ版のシャンパンみたいなもの) もある。ビールが苦手な人にはオススメである。
サイダーと言うのも結構ポピュラーである。だけど、このフォルクスビアーのサイダーはFarm Coat。である。これはここのサイダーではなく、NYのサイダーワイン醸造所から取り入れているようである。
こちらはGraft Cider “Fur Coat” (グラフトサイダー ファーコート)。グラフトと言うワイナリーが作っているサイダー、アルコール度数が6.9%な割にはなかなかすっきりと、そして甘いもの嫌いには最高のさっぱり感である。
いや、ビールが苦手女子を連れて行くには最高である。私も彼此アメリカにて何十杯、いや何100杯のビールを飲んだことか。よく聞くのだ。いや、日本でも聞いた。
「僕の奥さん(GF) 全然ビール飲まないから、一緒に来れないんだ」と。
「いやいやいや、ここは大丈夫。シャンパンみたいのがあるよ!」
とワイフか彼女にオススメし、自分だけはビールを堪能したい。そんなビール醸造所。スイーツ好きには向かない。絶対だ。
また、雰囲気がもう! もう! NYブルックリン!!なのである。
ワイフや彼女は
「キャ〜!カッコいいね。流石xx君は色々知ってるね。なんかちょっと見直しちゃった。私…。酔っちゃったかも」
なんて甘いセリフを言うに違いない。
味が独特、爽やかなんだけど、決して安くない。でも珍しい。
そして味。どれを試してもおすすめである。
ほとんど同じに見えるが、Apricot-peach Glow UPと言う、サワー(すっぱめだが少しだけ)のビールとCucumber-lime Glow UPと言うサワーだ。
すっきりしており、飲みやすい。アルコール度数が実は5度以下という、嬉しいポイントもある。
通と近所の人のみ訪れるこの場所。近所にはうまくて有名な店もあるので、レストランの帰りや前に、軽く一杯。そんなつもりで探検してみてもらっても楽しいかもしれない。
営業時間
月曜日 4-11pm
火曜日・水曜日 定休日
木曜日 4-11 pm
金曜日 4-12 am
土曜日 12pm-12am
日曜日 12pm-10pm
公式HPはこちら