ふっかつの呪文が使えそうな超ゴシックな教会がある
ドイツ

マールブルク。名前も何だか可愛いこの町は、フランクフルトから電車で1時間程の場所にあります。

グリム兄弟も通っていたマールブルク大学があり、町の中にはグリム童話をモチーフにしたオブジェがいっぱい。グリムゆかりのウォーキングツアーが大人気です。

「木組み街道」にも属してるため、木組みの可愛らしい家々を眺める事ができます。しかしその技術の神髄は、超絶ゴシックな教会にあるのです。

カワイイもカッコイイも1町で2度味わえる、マールブルクをご紹介します。

マールブルクってどんな町?


丘の上の町、マールブルクは、駅から旧市街まで徒歩15分程。そびえ立つ城(方伯城)を目印に歩けば迷う事はありません。

ひとたび旧市街に足を踏み入れたなら、立ち並ぶ木組みの家々のカワイイ振りにフォトジェネ魂が火を噴くのではないでしょうか。立派なお屋敷やお城は、現在はほとんどマールブルク大学の所有になっており、近づいて写真を撮っても大丈夫です。

ちなみにマールブルク大学は日本語学科でも有名でした。現在は学科は縮小となり、講座のみとなってしまいましたが、日本人フレンドリーには違いありません。レストランも、学生が座るようなおしゃれなカフェや気軽なスタンドが多く、食べる場所には困らない町ですよ。

マールブルク

町の可愛いイメージを全力で覆す「聖エリザベート教会」


マールブルク駅から旧市街に向かう途中に建つ、聖エリザベート教会。

無料公開の教会が多いドイツにしては珍しく、4ユーロの入場料が必要となりますが、足を踏み入れれば即座に納得できる筈。

見どころは何と言っても神々しいまでのステンドガラスです。教会内が薄暗い事もあり、その輝きたるや、うっかりオルガンの演奏があろうものなら「魔王が復活しそう……」という気持ちになる事請け合いの迫力です。

スポットライトが当たっている木彫りの祭壇も見逃せません。気が狂いそうに繊細なアーチ、是非じっくり眺めてくださいね。

小部屋にある黄金の棺は、聖エリザベートさんの遺骸が収められていました。現在、遺骸は失われてしまっていますが、総金+宝石の棺は文字通りの宝箱。見つめていると目が痛くなってきますよ。

また、教会の右陣には、この地を治めていたヘッセン方伯領の皆様の棺が並んでいます。写実性が高く、一種独特な迫力があり、子供は泣いちゃうかも知れませんが、よく見ると足元に犬が居たりして可愛らしいですよ。

マールブルクの聖エリザベート教会はドイツ騎士団によって建てられました。ドイツ騎士団の教会はいつも「強そう……」という感想を人に抱かせる迫力の建物が多いですね。さすが騎士団です。

聖エリザベート教会
11月~3月まで:11時から6時まで
4月~10月まで:11時から17時まで
公式HPはこちら

あなたはいくつ見付けられるかな? 隠れメルヘン


マールブルクの町を散策していると、沢山のオブジェに出会います。これは実は、それぞれグリム童話をモチーフにしているのです。

シンデレラや三匹の子豚、ブレーメンの音楽隊あたりは楽勝ですね!

何……? このオブジェは一体、何の話をモチーフに……?と言うようなオブジェも出て来るので、飽きませんね。

我こそはメルヘンに自信あり、と言う方、ご挑戦ください。メルヘンオブジェのすべてを網羅した地図は、マールブルクのインフォメーションで貰う事ができます。

マールブルク インフォメーション
Erwin-Piscator-Haus, Biegenstraße 15, 35037 Marburg, ドイツ
観光公式HPはこちら

薔薇とメルヘンの城、方伯城


メルヘンのオブジェを辿って歩き続けると、いつの間にか辿りついているのがこちら、方伯城。内部はマールブルク大学の博物館になっています。展示物はマールブルクから出土した歴史ある品々の他、半分程はグリム兄弟とその童話に纏わる説明です。

方伯城の庭園は薔薇が自慢。初夏~秋にかけては色とりどりの薔薇を眺め、ロマンティックなひと時を過ごす事ができますよ。

方伯城

いかがでしたか?


大都会フランクフルトから僅か1時間で、驚く程のメルヘンに辿りつけるマールブルク。小粒でも可愛い街並み、散策が楽しくなるドイツらしいオブジェの数々、それに迫力あるゴシック教会は一見の価値アリです。

オーブンで焼いたやつ(芋)

マールブルクの名物料理はAuflauf(アウフラウフ)。ざっくり説明するとポテトグラタンですが、マールブルクではさらにざっくりと「オーブンで焼いたやつ」位の感覚です。

何故アウフラウフがマールブルクの名物になったかと言えば、ここは古来より学生の町。具材をオーブンに入れて置けば出来上がるアウフラウフは忙しくて面倒くさがり屋な学生にもぴったりだったからだとか。

説明は雑ですがボリュームたっぷりで間違いのない味ですから、是非アウフラウフもお試しくださいね。

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/中世マニア

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。
訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。

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