荷物が浸水する?海外で長距離バスに乗る時に注意したいこと(マレーシア編)
マレーシア

マレーシアで長距離移動する際、便利なのが長距離バスです。比較的本数も多く、安い値段で移動できるのがメリットです。

でもバスに乗る時には注意点も! 私も何度かハプニングに遭遇しました。実際に体験したハプニングをもとに、長距離バス利用時に注意すべきことをお伝えします。

マレーシアの長距離バスの乗り方

マレーシアの長距離バスは比較的乗り心地も良く、快適です。また、費用を安く抑えられるのも嬉しいポイント。

地元の人はもちろんのこと、多くの旅行客が長距離バスを利用します。なので、バスセンターにはいつも色々な国籍の人がいます。

チケットを買う


バスセンターに行くと、色々なバス会社のカウンターがずらりと並びます。自分が乗りたいバスの会社のカウンターに行き、そこでチケットを買います。

乗り場を確認する


大きなバスセンターの場合は、乗り場ごとに番号がついています。チケットを買う時に乗り場の番号を言われるので、そこに行きます。小さなバスセンターの場合、番号自体がなくバスがごちゃごちゃと集結していることもあります。

バスを確認する


バスの乗り場には、大抵の場合多くのバスが並んでいます。どれに乗ったらいいのか少し迷いますが、見分けるポイントがあります。

1つが、チケットに描かれているバス会社のロゴ。多くの場合、同じロゴがバスの側面にもデザインされているので、それを目印にバスを絞ることができます。

次に、フロントガラスに書かれている行き先。「トランスナショナル」など大きなバス会社の場合、同じデザインのバスが何台も停まっていることがあるのですが、この方法だとバスが特定できます。

それでもわからない時は、バスのドア付近にいる運転手にチケットを見せて確認すると安心です。多くの運転手はとてもフレンドリーです。チケットを見せると「日本人か! よく来たね!」と大歓迎してくれることも。ついでに目的地を伝えておくと、着いた時に教えてくれたりするので、助かります。

なお、ここは適当なマレーシア。チケットカウンターで言われたはずの番号と全く違う場所にバスが停まっていることもあります。言われたことを鵜呑みにしてそのまま乗り込むと、目的地と全く違う場所へ……ということにもなりかねません。

マレーシアではすべて自己責任です。最後は自分の目で乗るバスを確認しましょう。

荷物をバスに入れる時の注意点!


バスに乗り込む時、バックパッカー用のリュックなどは座席に持ち込めますが、スーツケースなど比較的大きな荷物だと(機内持ち込み用サイズであっても)、下に入れるよう指示されることもあります。

バックパッカー用のリュックの方が大きいような気がする時もあるのですが……人の感じ方なので仕方ないのかもしれません。なんにしろ、大きめの荷物やスーツケースを持ってバスに乗る場合は、預ける可能性も考慮して荷造りすることをお勧めします。

荷物を入れる時のルールは特になく、みんな好き勝手に空いているところに荷物を積み込んでいきます。ただ、預ける時にもいくつか注意が必要です。

電化製品や貴重品は預けない!

以前、長距離バスで移動中にスコールに巻き込まれ、水没した道の中をバスが走ったことがあります。当然ながら預けた荷物(特に下のほうに置いてあったもの)はびしょ濡れになりました。もしこの時、電化製品が入っていたら完全に壊れていたと思われるくらいに、しっかりと浸水していました。

こういうこともあるので、電化製品など濡れたら困るものは預けない方がいいと思います。なお、バスによっては荷物置き場が上段と下段に分かれていることもあります。この時は、できれば荷物を上の段に置いた方が安全です。

そして当然のことですが、パスポートやお金、クレジットカードのなどの貴重品は預けないようにしましょう。バス移動の際は貴重品を手元に置いておけるよう、預ける荷物と手持ちのカバンを分けるなどすることをお勧めします。

持っていかれないよう見張っておく!

発車したらひと安心……ではありません。預けた荷物は自己責任で見張る必要があります。路線によってはいくつものバス停を経由し、何度も人が乗り降りすることがあります。同時に荷物の出し入れも発生するため、荷物置き場が開けられます。

この時、誰かに荷物を間違われて持って行かれてしまう可能性があります。そしてもっと困ったことに、このチャンスを狙っているコソ泥までいるのです。

以前、バスの途中停車の際、万が一のためにと夫がバスを降りて荷物を見張っていました。周辺は荷物を預けたり受け取ったりしようとする人で混雑していました。そんな中、知らない男性が事もあろうに私たちのリュックを取って行こうとしたのです。

夫が急いで止めると、その人は笑顔で「ああ! 間違えちゃった」と言って、私たちの隣にあったリュックを持ち去って行きました。その人が本当に間違えたのか、コソ泥だったのか、今でもハッキリしたことは分かりません。

でも確実に分かるのは、もしその時夫が見張っていなかったら私たちのリュックは姿を消してしまい、二度と戻ってこなかったということです。そんなことが本当に起こり得るのです。

荷物が転がり落ちてしまうことも!

またある時は、バスが発車する時に何かの弾みで誰かの荷物が落ちる瞬間を見たことがあります。運転手はかまわずに運転し続け、目的地に着くと当然ながら荷物をなくした人がものすごい勢いで運転手に抗議していました。

すると、運転手は一言「なんで最後まで荷物を見ていなかったんだ? 荷物を見ていなかった自分が悪いだろ。」それですべて終わりました。

多分中国から来た観光客だったと思われますが、せっかく楽しみにしていたはずの旅行が台無しです。かわいそうでしたが、私たちもそのままその場を立ち退きました。

長距離バスの荷物置き場は、バス会社にとって「荷物を預かる場所」ではなく「荷物を置かせてあげる場所」なのです。日本の感覚で、荷物を責任もって預かってもらえると思うと、大変なハプニングになりかねません。

本当に自己責任の国なのです。誰も他人の荷物には関与しません。親切のつもりで他人の荷物に関与すると、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなり、危険だからです。

自己責任で楽しい旅を!

このようなわけで、夫と私は長距離バスを使用する際、1人は必ず荷物を最後まで見ています。1人で乗る場合は、できるだけギリギリにバスに乗り込みます。もちろん、バスに乗り込んでも窓際で荷物を見張るようにしています。

出発する直前まで荷物が他の人に持って行かれていないか、荷物が転がり落ちないかを見張ります。ちょっとしたことですが、自分が実際に遭遇したハプニングを考えると、とても大切なことだと思います。

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。 今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。 マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。 そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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