“End”という言葉には、始まりと終わりという2つの意味があります。イギリス最果ての地Land’s Endは、その名の通り「始まりと終わりの地」。
どこか冒険心をくすぐる「最果て」を目指して、いざ出発!
St Ivesの車窓から
ロンドンからLand’s Endへは、起点となるPenzanceという町まで電車で行くことが出来ます。
そして、ここからLand’s End行きのバスに乗ることになるのですが、私は海沿いの町St Ivesから出発したので、まずはローカル線の旅でスタートです。
車窓からは、こんな素敵な景色を楽しめます。若いアーティストが集まるSt Ivesは、インスピレーションを刺激する美しい海岸線と、港町ならではの開放感ある街並みが人気のリゾート地でもあります。
お供は、駅までの道中にゲットした地元ブルワリーのラガー! 圧倒的にエールが美味しいイギリスですが、爽やかな飲み口が海辺の景色にぴったりです。
景色とビールを堪能しつつ、一度乗り換えを挟んで、Penzance駅に到着。ここからは、ひたすらバスで最果てを目指します。
ちなみに、バスからの眺望がかなり素敵なので、座席は2階の前列がおすすめです。長閑な田園風景とレトロな街並み、海外線沿いの鮮やかな色彩……イギリスの田舎町の魅力をハイライトで楽しめますよ。
(※帰りのバスは夕方にはなくなってしまうので、必ず時刻表のチェックをお忘れなく。時刻表は、バスターミナルにあるインフォメーションで入手できます。)
イギリス最果ての地”Land’s End”
長閑な田園風景を通りすぎること1時間半。Land’s Endに到着です! バスを降りるとすぐ目の前にビジターセンターがあり、ギフトショップやファミリー向けの施設が立ち並んでいます。
ここまではかなり観光地テイストが強いですが、ショッピングエリアを過ぎてどんどん崖を目指して歩いていくと……。
真っ白な外壁が眩しい最果てのレストランや……、
年季の入った最果てのポスト!
(※稼働していないので注意。日本へエアメールを出したい時は、途中で通ったビジターセンターで投函することができます。)
“Land’s End”サインの前で記念撮影を忘れずに!
フォトサービスは夕方に終わってしまいますが、その後も撮影は自由にできます。
(※フォトサービスの時間は季節によって変わります。)
そして、ビール! サインのすぐそばのホテル1階にあるパブは誰でも利用できます。
また、外で飲みたいと伝えれば、専用のプラカップに注いでくれますよ。眼下に広がる大海原に、旅の開放感と達成感が高まります。
旅の終わりは……
達成感とほろ酔い気分を抱えて帰路に着くと、St Ivesではこんな素敵な日没が待っていました。
夕暮れのグラデーションに染まる水平線が港町を彩ります。昼間は若いアーティストや観光客の活気に満ちた街が、夜へと変わるこの一瞬だけは心地よい静けさに包まれます。
ちなみに、時刻はなんと21時過ぎ! サマータイム万歳! イギリス、特に田舎に行くなら断然夏がおすすめですよ。
まとめ
日本と同じ島国のイギリス。ロンドン近郊のブライトンやフランスとの玄関ドーバー海峡など、海を臨む名所はたくさんありますが、どれも表情が全く異なります。
ここLand’s Endの開放感はまた格別。そして、何も考えずにのんびりと海を眺めながらのビールもまた至福!非日常の冒険がしたくなったら、ぜひ、この最果ての地を訪ねてみてください。