タイ王国の特集

お待たせしました。コソボで暮らすコツ、伝授します。
コソボ

kosovo1

みなさんお待たせしました!

本日は、「成り行きで1年の半分近くをコソボで過ごしている」と言うたびに、「へ!?所さんのダーツでも刺ささったの?」とか「スターリンの強制移住政策って今でもあるんだっけ?」など、各方面より揶揄されつづけているわたしが、満を持してこっそり教えちゃいます。

「コソボに住むために知っておきたいこと」。

世のみなさんは何かと忙しいかと思いますので、先に言っておきますネ。今回の内容は「R知りたい指定」です(R18指定のように年齢制限はないので、「知りたい」気持ちが1%でもあれば大人から子供まで楽しめます)。

知りたいその1 コソボ人と付き合うコツ

コソボに住むにはまず部屋さがし。
room
一般的にコソボ人は一人暮らしをしません。

となると、日本のように「個人向け賃貸物件を扱う不動産屋」という、無駄がなく気の利いたサービスはないと思ってください(友人曰く「ある」そうですが、大々的にビジネスとして展開されている様子がない)。

では、人々はどうやって部屋を見つけるのか?


答えは、「人に聞く」です。

あ! 今、「道じゃあるまいし」と思いましたよね? でも侮るなかれ、時には原始的な方法こそが最適な場合もあるのです。


ここでわたしの部屋探し談 in コソボ。

日本にいる時点で、現地の友人数人に物件がないか尋ねていたのですが、誰からも芳しい返事がありませんでした。絶望的な気持ちで現地入りすると、あれ?

現地ではこちらから話題を振ったわけでもないのに、「部屋探しているんだって?」とか、「友達が空き部屋を貸したがっているよ」と、謎の引く手あまた状態。


はい、ここでコソボ(とアルバニア)以外では役に立たない豆知識の時間です。その名も「コソボ人と(ストレスなく)付き合うコツ」。

彼らとやり取りする際、性急に結論に飛びつくのはダメ、絶対。

コソボ人は先々を計画する習慣がないので、ギリギリにならないと動きません。しかし、いざ「その時」が来ると全力疾走・完全燃焼型で立ち向かうので、必ず最後にはなんとかなります。
マネキン

▲「なんとかなる」というより「なんとかする」のかもしれませんが……

先回りして心配するなどエネルギーの無駄。こちらはおとなしく「その時」が来るのを待つのみ。これができないとイライラと不安で気がおかしくなるだけなので、しっかり訓練を積んで現地に赴いてください。
メイリンダ
▲コソボ人にやられないよう精神の筋肉を鍛えましょう(左はリオ五輪コソボ代表で柔道金メダリストのメイリンダさん)

知りたいその2 コソボのちょっとかわった部屋さがし

というわけで、元来のおせっかい世話好き根性をビンビン発揮し、会う人会う人が部屋の紹介を持ちかけてくれる中、ある友人の叔父さんの部屋が一番良さそうだったので、見に行くことにしました。
house
▲叔父さんのアパート

一通り見学を終えた後、交渉スタート。叔父さんは英語ができないので、友人の同時通訳(英語⇔アルバニア語)を介して双方の希望が話し合われます。

……が、かなりの頻度で世間話がカットイン。どうでもいい話をグルグルグルグル、肝心の家賃については敢えて話題が避けられている様子。

おお~ここにきて日本人の「空気読め」文化に近いものを感じるとは!


そしてかなりの時間がたった後、「で、いくらなら(家賃出せる)?」とさらっと聞かれました。

日本では色々なものに元から値段が付いているのが普通です。買い手(=この場合部屋を借りる側)が商品に対して自分で価値を与える、なんてやったことがありません。

しかも今回は、ただこちらの希望する金額を言えばいいってものでもなく、「友人の叔父さんに失礼にならない範囲でこちらが出したい額」を提示しないといけないという、かなり高度な交渉術が求められます。
stairs
▲家の中には至る所に絨毯が敷いてある
shoes
▲日本同様、靴を脱いで入る家も多い(ぐちゃぐちゃなのはコソボスタイル)

コソボの家賃の相場を全く知らないわたしは、一部屋に1か月250ユーロということで話がまとまり、しばらくそれで住んでいました。

それがある日友人たちの口から、「1か月で250ユーロなんて高すぎる!中心地にあるアパートでさえ1か月50~70ユーロだよ」とダダ漏れる衝撃の事実。

なんでもっと早く言ってくれなかったの!?というこちらの反応に対し、「だってその額に自分で納得したんでしょ? だからいいんだと思って」と言われました。

知りたいその3 備えあれば憂いなし?

コソボではよく停電があります。

コソボで発電した電気をお隣モンテネグロに売っているので、たまに自国に回す分の電気が足りなくなるのがその理由の一つだそうです。南米のプランテーション産業の構図と似ていますね。

その停電、日本のように計画停電なんてことはありえず(コソボ人は計画から一番遠い存在)、毎回突然起こります。頻度と長さも毎度バラバラ。

わたしたちがそれに対しできること。

① 停電に備えて常にロウソクや非常食、毛布等(←電気がないのでヒーターも使えない)を用意しておく
② コソボ人同様、全く気にしない
③ コソボ人同様、電気料金の支払いを渋る

以上。


映画「猿の惑星」では、人類に必要不可欠なのは電気だ、という描写がありましたが、電気以上になくて困るのは水だということを、わたしはコソボで学びました。

この前は例のごとく停電が起こり、「今日も冷水シャワーかぁ……」と文句を言っていたら、翌日には水さえも出なくなりました。断水です。

水がなくなると冷水シャワーでさえ死ぬほど恋しくなるから勝手なものです。

この時は町に水を供給する大元の機械が故障したとかで、町全体から水が消滅。しかし地元のみなさんは平然といつもと変わらぬ生活を続行。

シャワーを浴びられないのとか、トイレの水が流せないのとか、食器が洗えないのとか、気にならないの!?と騒ぐわたしを、「数日シャワーを浴びられなくても死ぬわけじゃないし」とまさかのニルヴァーナ(悟り)発言で制してきました。

う……。
チェス
▲水がなくてもボードゲームはできるもんね
shopping
▲水がなくてもウインドウショッピングはできるもんね


コソボで生活するのに最も必要なのはお金や備えではなく、このような何事にも動じない心の境地と言えるかもしれません。
wood
bicycle
▲何を見ても何事にも平常心平常心……

おまけ

コソボ生活で役立つサイト
MerrJep.com
オンラインのフリーマーケットサイト。サイトは全てアルバニア語表記。

貸し部屋もこのサイトに載っているので、ここでコンタクトを取って借りることができます。ちなみにコソボで部屋を借りる際、敷金・礼金といったものは一切要求されません。

その他、車(本体及びパーツ)、家具、家電、携帯電話、洋服など、なんでもあり。サイトに掲載されている電話番号に連絡をして、個人的にやり取りをするスタイルで、商品は双方の都合のよい場所・日時を相談して引き渡しをします。

なんだかんだちょうどいい

今、フェルナン・メンデス・ピントという16世紀のポルトガル人冒険家(日本にも来ました)の遍歴記を読んでいるのですが、この時代の海外渡航というのは、海賊に襲われるわ船は難破するわ、内乱に巻き込まれるわ、と地獄レベルが半端ないけど、読んでいる側にとっては相当刺激的です。

わたしは冒険家・探検家のルポを読むのが趣味で、特に好きなのは植村直己と本多勝一(本多勝一は新聞記者だけど、やってることは探検家とほぼ等しい)。

イメージとしては、コソボにも冒険的なものがあったので、それに惹かれて最初はやってきましたが、なんだかんだ腐ってもヨーロッパ。安全・安心の、冒険とは程遠い生活が営まれていましたね。でもまぁ、住むにはあまり刺激が強くても困りものなので、こんな具合でちょうどいいってことですね。
なんだかんだちょうどいい

この記事を書いた人

y s

y sコソボ定点観察人

バルカン半島好きが高じて2015年夏よりコソボを拠点に生活中。でも実際はラブ&ヘイト。過去6年間で中央アジア、ロシア、キューバ、イスラエル、バルト三国などにも訪問。ステイタスは I'm busy with being lazy。 コソボ(とバルカン半島)の魅力の啓蒙!なんて大義名分を掲げた結果、ただの個人趣味全開になったウェブサイト・「ほんとうは楽しいコソボ」をひっそりと展開中。

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