空の旅を楽しむ際に、飛行機の離発着でお世話になる“空港”。その土地の特色を生かしたおもてなしを楽しむことができ、空港自体がレジャースポットのように楽しめる施設も年々増えています。
今回は、最近筆者が関西の玄関口としてよくお世話になっている「神戸空港」をピックアップ。ほかの関西圏の空港と比べて魅力的な点と、ちょっぴり残念に感じている点をあわせてお伝えしたいと思います。
「神戸空港」の概要

神戸市中央区にある神戸空港は、関西国際空港、伊丹空港と並ぶ関西エリアの空の玄関口として全日空、スカイマーク、フジドリームエアライン、ソラシドエア、エア・ドゥの5社が乗り入れています。
いずれも国内線のみの就航で、東京(羽田)、新千歳、沖縄(那覇)などの主要空港のほか、日本各地のおよそ10空港への便が就航。今回の取材時は、新千歳空港発のエア・ドゥ便を利用しました。
施設のコンパクトさが魅力! ただし飲食店は少なめ

前述した通り、国内線の便のみ就航している同空港。そのため利用者は必然的に日本人が多くなり、人の姿もまばらで施設内を歩きやすいところが嬉しいポイントです。
また、施設自体がコンパクトなので、行き先を迷ってしまうこともほぼないでしょう。

そんなコンパクトな神戸空港ですが、お土産を購入できるショップはわかりやすい場所に大きめのお店があるので安心です。タイミングによっては地元の業者がポップアップ販売を行っていることもあるので、選べる商品の幅にも満足です。

ただ、ちょっぴり残念なのが、施設内にある飲食店がチェーン店しかないこと。しかも店舗数が少ないので、選択肢がかなり狭まってしまいます。
到着後食事をするならば、空港を離れて三宮市街や元町、関西国際空港(船で直行できます)で食事を楽しむことをおすすめします。
展望デッキにはフォトスポットがいっぱい

神戸空港のシンボルといえるオブジェが、この巨大な“ブロッコリー”こと「ブロッツリー」。展望デッキの中央に配置されたこのユニークなオブジェは観光客に大人気で、ここで多くの人が写真を撮っていました。

季節ごとに装飾の変わる空港名の入った看板と並び、対岸の工場風景をバックに撮影するフォトスポットも人気です。

展望デッキの両サイドには屋内型のフリースペースがあり、訪問時はミニチュアアーティストによる作品の展示が行われていました。

フライトの待ち時間や到着後の施設内散策ついでにさくっと立ち寄れるので、興味のあるイベントが開催されていたらぜひ行ってみてください。
三宮まで20分! 迷わず乗れるポートライナー

神戸空港から関西地方の主要エリアへの移動には鉄道、バス、高速船があり、もっとも主流なものは神戸空港と三宮市街を結ぶポートライナーでしょう。

曜日や時間帯にもよりますが、おおよそ10分間隔で運行されているので、待ち時間はほぼ発生しません。
神戸空港から乗車すれば必ず三宮まで連れて行ってくれるので、行き先を間違える心配もありませんよ!

神戸空港から三宮までの所要時間は20分。道中にはベイエリアの風景や神戸ポートタワーなどを見ることができ、乗車中も神戸の魅力をたっぷりと楽しむことはできます。
途中に会社や学校なども多いため途中乗車してくる人がたくさんおり、空港連絡鉄道でありながらも地元の人々にも愛されているのだと実感することができました。
関西の穴場空港! 神戸空港を利用してみよう

大阪、京都、神戸といった関西の大都市はその都市間が近いことはよく知られているので、関西へのおでかけ時には混雑を避けて神戸空港を起点にしてみてはいかがでしょうか。
たとえば大阪市内へ向かう場合、個人的には関西国際空港から向かうときに比べてとても移動が快適だと感じており、神戸空港着の便をあえて選んでいる理由のひとつとなっています。機会があれば、ぜひ試してみてくださいね!
●神戸空港
兵庫県神戸市中央区神戸空港1番