私が御朱印と出会ったのは一昨年の善光寺前立本尊御開帳の時です。御朱印のキャリアとしては約2年半です。今回は、御朱印をカッコよく見せるコツをお伝えします。
私の御朱印キャリア
神社やお寺をお参りした証として頂く御朱印のブームは一向に衰える気配がありません。有名な寺社では週末になると1時間待ちというのは珍しくなく、限定御朱印ともなると3時間近く待つこともあります。
私が御朱印と出会ったのが一昨年の善光寺前立本尊御開帳の時ですからキャリアとしては約2年半です。「頂いた御朱印を広く紹介する場を持ちたい」という発作的な思い付きでブログを立ち上げたのが昨年のお盆の時期ですから、ブログ歴はちょうど1年になりました。
御朱印以外にも私の得意とする酒、車、不動産、麺類といった様々なジャンルについて書いてきましたが、記事の半分近くは御朱印の紹介記事となっています。
まずは御朱印帳にこだわった
御朱印は専用の御朱印帳に頂くのですが、キャリアを積んで2冊目、3冊目となってくるとサイズや紙質が気になるようになってきました。
多くの寺社でデザインに工夫を凝らした御朱印帳を販売していますが、サイズでは11㎝×16㎝か12㎝×18㎝のほぼ2種類です。やはり大きく書かれたものの方が迫力があるため、常に大きいサイズを選ぶようになりました。
御朱印帳は表裏全て埋めたいですから、墨が裏まで染みないように紙質というものも重要な意味を持ちます。
現在使用している中尊寺の御朱印帳はこの点で理想的です。
ちなみに裏表紙と合わせるとこうなります。
頂いた中から一部をご紹介します。やはり大きめに書かれた御朱印は迫力があります。
御朱印そのものの見せ方にこだわってみた
ブログでの発信を初めて半年くらい経過すると、「よりかっこよく載せたい」という気持ちが現れ、そのために試行錯誤を繰り返しました。
例として北鎌倉にある建長寺の半僧坊の御朱印でご説明します。
半僧坊は建長寺の本堂のさらに奥に進み、何段も続く階段を登り切った場所にある穴場スポットで、全盛時の姿を現在に伝える建長寺の伽藍を上から見下ろすことができます。
最初はこのように御朱印部分だけ切り取って掲載していました。御朱印帳の隣のページが写り込むのが何となく嫌だったからです。
しかし半年くらい経過するようになった時点で、「隣のページが写り込んでいる方がむしろ自然ではないか」と思うようになり、このように変えてみました。
最近では少し斜め下から、丸をつけた部分が必ず映るようにして載せています。
真上からのものと比べて随分と印象が変わったのではないでしょうか。またこれにより御朱印帳の厚み・質感といったものも併せて表現できています。
このような工夫を始めるきっかけとなったのは鶯谷の元三島神社で頂いた「菖蒲の節句限定御朱印」です。
神奈川県鎌倉市山ノ内
ラブホ街のど真ん中で清々しさを死守している元三島神社の御朱印
鶯谷の駅前に鎮座する元三島神社は、ラブホテルと風俗店と飲み屋に囲まれたものすごい環境にあります。
人間の生々しい欲望に囲まれたような立地であるにも関わらず、それでも清々しさを死守している実に不思議な神社です。
本来なら一面にラブホ街がひろがっている所を新緑がいい感じで目隠しをしています。
元三島神社では5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)限定で当日限り青泥墨で書いた御朱印が頂けます。
しかしいつものやり方ではどうしても字の青さがよく映りません。何とか青さがわかるような角度はないかとあれこれ試した結果、斜め下から撮影することにたどり着きました。
むしろこちらの方が味わいがあるのではないかと感じられたため、それ以降このやりかたを続けています。
東京都台東区根岸1丁目7−11
2万人以上の吉原の遊女が眠る浄閑寺の御朱印
「遊女の投げ込み寺」という悲しい歴史を持つのが三ノ輪の浄閑寺です。
かつて日本最大の遊郭であった吉原では、身寄りのない遊女が亡くなると人目を避けて密かにこちらに運び込まれ、供養など一切されずに葬られました。
「心中」「枕荒らし(客の財布を盗む)」「起請文乱発(お気に入りの客に手紙を出す)」「足抜け(脱走)」等々吉原の掟を破った遊女の場合は、遺体が素裸にされ荒菰に包まれた状態で文字通り「投げ込まれた」そうです。
本堂の裏側に建つ「新吉原総霊塔」には無数の骨壺が安置されています。
御朱印もここに眠る数多くの遊女の姿を偲ばせるものです。
斜め下から撮ってみました。御朱印で描かれた遊女の姿がより生々しく感じられませんか。
紙質が良くないと受け止められない円応寺の超極太の御朱印
斜め下からではなく真下から見た方がいい場合もあります。
北鎌倉の円応寺は冥界で死者の生前の罪を裁く閻魔大王を始めとする>10人の王を祀っています。敷地内撮影禁止なので写真はこれだけです。
こちらでは墨をたっぷりと含ませた筆で書かれた超極太の御朱印で有名です。
あまりにも墨の量が多いため紙の表面がよじれ、「十」のクロスしている部分がささくれ立つのがお決まりとなっています。
斜め下から撮ってみます。
真下から撮ってみます。どちらかと言うと真下からの方がどっしり感があるように感じられないでしょうか。
神奈川県鎌倉市山ノ内1543
人の生きる道を教えてくれる安楽寺の見開き御朱印
御朱印の中には御朱印帳2頁に渡って絵や和歌といったものを書いた「見開き御朱印」というタイプもあります。そのなかでも大宮駅前に位置する安楽寺の御朱印は印象的です。
こちらは仏教の教えを表す言葉を特大サイズで書いた見開き御朱印で知られています。
迫力を出すためにはできるだけアップで撮影するのですが、横長の見開き御朱印の場合、御朱印帳に近づけば両隅が切れてしまいます。
隅がきちんと映っている方がいいか、たとえ隅が切れてもよりアップで撮影した方が良いか、いつも悩みます。この安楽寺の御朱印の場合は隅が映っている方がいいと思っています。
安楽寺では単に御朱印を書くだけでなく、書かれた言葉の意味についてもこんこんと説明してくださいます。「至誠心」という言葉にも大変深い意味がありました。
YAHOOでいくら調べても出てこないような有難いお話を聴けるのですから、心してお願いしましょう。
最後に
御朱印の写真に少し角度を付けた方が味わいが出ますが、どの方向からどの位の角度がいいのかという事に関しては撮ってみないとわかりません。
御朱印の記事を載せていただく以上、できるだけかっこいい姿でご紹介したいものです。そのため記事を投稿する際には一つの御朱印を違う角度から角度7~8枚撮影し、その中から最良のものを載せるようにしています。
神社やお寺の方は1つ1つ丁寧に対応して下さっているのですから、出来るだけかっこいい姿で紹介しなければいけないと思っています。