タイ王国の特集

飛行機が目的地に着陸できなかったらどうなるの?実体験です。

飛行機が天候不良や台風、雪などで飛ばない・降りられない事ってありますよね。
実際、自分が当事者になったこと、ありますか?
今回、初めて「目的地に飛行機が降りられない」事案に遭遇してしまいましたので、実体験をまとめてみたいと思います。

悪夢のスタートは帰りのホノルル空港から。

飛行機 実体験
11時40分ホノルル空港発新千歳空港着のハワイアン航空441便。
現地を12月22日に出発するはずの飛行機がディレイとなったところから始まります。

搭乗口を確認しようと空港のモニターを見ると「New time 15:15」の文字が……。

嫌な予感が的中、目的地天候不良のため出発が4時間弱の遅れとなっていたのです。
帰宅後知ったのですが、私達が帰国する予定日の前日から新千歳空港は雪のために欠航となる飛行機が出ていたそうで、帰国当日は完全に空港閉鎖状態。
千歳上空まで向かった飛行機は、あっけなく羽田空港へ向かうことになったのです。

羽田空港に降りてから出国エリアで丸一日待機。

夜の9時過ぎに飛行機から降りた私達。
他の飛行機を利用したトランジットの乗客と同じように並び、手荷物検査を受けて出国エリアの搭乗口に集められました。

そして、今後どのようになるのか説明を受けるまで1時間ほど待たされました。
天候不良なので航空会社が悪いわけではありませんが、段取りが良いとは言えない状況だったため、担当職員に怒りをぶつける方もちらほら。

その後のハワイアン航空の職員からの説明は次の通り。
・本日は新千歳空港閉鎖のため羽田で待機。明日の夜20時15分に羽田から新千歳へ向かう予定。
・免税エリアで免税品は買えません。
・毛布と水、ミールクーポンを一人3枚(3,000円分)お配りします。

幼稚園児と一歳児を抱えた我が家。
もちろん他の乗客と条件は同じで、特別扱いはありません。

出国エリアから出て(羽田から入国し)ホテルに泊まることも出来るそうですが、一度このエリアから出てしまうと戻ってくることが出来ないため、翌日予定している便には乗れずそこから先は自力での帰宅となるとの事。
自力で国内線のカウンターに並び、空席待ちをして無事帰れる保障などありません。
比較的広く使えそうな搭乗口付近のベンチではありますが、ここで野宿のようにゴロ寝になるのか……と覚悟を決めました。

問題は、手持ちのオムツ枚数が丸一日過ごすには足りないこと。
担当職員に相談したところ、「簡単に外部から持ち込むことが出来ないため、このエリア内の薬局で購入してください」と返答。
しかし実際薬局で確認したところ、メリーズのMサイズパンツ(58枚入り)しか在庫がありませんとの事。
我が家の子供……残念なことにLサイズなのです。

再び担当職員に事情を説明したところ、預けたスーツケースの中の荷物を出す方向で調整していただけることになりました。
さすがに乗客全員分の荷物には対応してもらえないとは思いますが、たとえば持病の薬を出したいとか、私のように子供のもので代用が効かないものを出したいなど、諸事情がある人には対応してもらえるようです。

トランジットホテルを利用し、無事子供のオムツもゲット。

夜遅くでしたが、おなかが空いている私達。
とりあえずもらったミールクーポンを握りしめてフードコートエリアへ向かったところ、トランジットホテルの看板を発見。
一晩ベンチで過ごす事を覚悟した我が家ですが、もしかしてベッドとシャワーがあるところで休めるかも!と急いでフロントに向かいました。

まだ空室があるとのことで、無事ツインの部屋を確保することができ、その後ハワイアン航空の担当職員から「スーツケースの準備が出来ましたので取りに来てください。」と連絡をいただきました。

搭乗口へ戻ってみると、空港の税関職員らしき男性が複数人おり「ここでスーツケースを開けて取り出したいものを確認していきます」と説明を受けました。
100mlを超える液体物は持ち込めないなど制限があるエリアのため、当然スーツケースから出すものもすべてチェックされるようです。
ずらりと税関職員に取り囲まれる中、「これは出してもいいですか?」と確認してもらいながら袋に入れていきます。
間違っても自分の下着だとかを出せる雰囲気ではありません。

とりあえず、子供の着替えなど最低限のものだけ出させてもらいました。
危険物など持ち込まれないように、出したオムツの束も、きちんと1枚1枚隙間まで確認していました。

海外旅行保険に助けられる。

今回、海外旅行保険に入っており、飛行機遅延費用のオプションも付けていたので、ホテル代が補償されて助かりました。
ホテルの部屋でプライバシーも確保され、体力を温存出来たことも良かったです。
羽田空港にあるトランジットホテル「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」はとてもキレイで快適です。
飛行機 実体験
朝、子供が「富士山見えるよ!」と言った事にはびっくりしましたが。
ちょうど部屋の窓からはっきり富士山を眺めることが出来て、くたびれていた心が少しだけ癒されました。

出国エリアでは、ホントに商品を売ってくれません。

食事は免税対象ではないため、普通にお金を払って食事が出来ます。しかし、免税エリアのショップでの商品購入は出来ません。

実際、大人用の着替えを買いたいと「ユニクロ」に行きましたが、「免税対応店舗なので購入いただけません」と丁重に断られました。
薬局も2店舗入っていますが、一方は課税で商品を買わせて貰えるのに対し、もう一方は化粧品の取り扱いがメインのためか課税での購入は不可でした。
飛行機 実体験
こちらは課税で買うことの出来る店舗です。
トランジットホテルを背にして左手に進むとありました。

夜の8時過ぎに無事、羽田空港を離陸した飛行機。

飛行機 実体験
翌日、順調に新千歳空港へ向かいました。
着陸待ちのため、上空で30分ほど待機時間がありましたが、比較的スムーズに着陸出来たと思います。

しかし、勝負はここから。
当日予定していた便の離発着に加え、前日飛ぶことが出来なかった飛行機が一気に飛んだため、空港は超過密状態でパンク寸前。
降りる搭乗口の順番待ちを余儀なくされ、結局5時間弱飛行機内で待機をすることになりました。
飛行機内では、前日からの疲れのため腰を押さえて辛そうに歩いている人も見られました。

その後、無事入国手続きが出来て空港の一般ロビーに出られたのは夜中の3時過ぎでした。
ハワイアン航空の職員の方に頂いた遅延証明書には「29時間遅れ」と記載されていました。

今回の教訓。

「とんでもない状況に巻き込まれたな」とも思いましたが、色々な人に助けられたと感じました。
特に機内ではCAの方がとても良くして下さり、気に掛けてもらえた事で子供もぐずったりせず過ごせたのが救いでした。

それと、特に子供の必需品は若干多めに準備した方が良いと感じました。
訪れた薬局で見掛けたベビーフードは7ヶ月の子供向けの商品のみで品数も限られていました。
我が家の1歳児には食事処でうどんを食べさせたり、手持ちのパン、ゼリー、おやつで対応しましたが、微妙な月齢の子供がいる場合はせめてスーツケースに数食分ストックを入れておいた方がよいと良いと思います。

旅先で使い切って身軽に帰ってくるのではなく、不測の事態に備えることが大事だと今回の旅で痛感しました。

それでも旅行はやめられない……。

旅行の最後、どっと疲れる出来事に遭遇してしまいましたが、それでも「旅はもういやだ」とならないのは「旅は人生の一部」だから。
アクシデントを楽しむ……とまではいきませんでしたが、ある意味貴重な体験学習でした。

この記事を書いた人

榊城小枝

榊城小枝子連れトラベラー/ライター

日々2人の息子に振り回されている札幌在住の主婦です。20代前半は四国にハマり、四国八十八ヶ所を一周。その後バリ島の神秘的な空気に魅了され、度々通うようになりました。もっとバリ島を知りたいためインドネシア語を勉強中で、現在はD級まで取得。これからも色々な世界を見てみたいです。

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