ドイツのロマンティック街道は、その名の通り雰囲気のある古い街並みや美しいお城といった見どころ満載の街道です。そんなロマンティック街道の北の起点となるヴュルツブルクは、中世の街並みが楽しめる美しい街です。
今回は、そんなヴュルツブルクの街全体を見渡す事ができる絶景スポットをご紹介します!
どんな街?
ヴュルツブルクの街には世界遺産に登録されているレジデンツをはじめ、数多くの教会や「アルテ・マイン橋(Alte Mainbrücke)」と呼ばれている歴史的な橋といった見どころがあります。
また、ワインが好きな方ならピンと来るかもしれませんが、このヴュルツブルク一帯はワイン生産も盛んです。特徴的な丸い形の瓶に入ったフランケンワインは、この地域の特産品でもあるのです。1年ほどこの街に住んだことのある筆者も、ここに来てからワインの美味しさに目覚めたほどです。
街並みが美しく散策が楽しいヴュルツブルクにはまた、街全体を見渡す事ができる絶景スポットがあります。それが、街を見下ろすようにしてそびえ立つマリエンベルク要塞です。
マリエンベルク要塞とは
マリエンベルク要塞は、1253年~1719年まで街を治めていた歴代の司教が居城として使っていた場所です。要塞というだけあって、敵からの攻撃に対して守備がしやすい小高い丘の上に立っています。丘の上にあるのでアクセスは少し大変ですが、その分行ってみる価値は十分にありますよ!
では早速、要塞まで行ってみましょう。
麓からはまあまあ急な坂道を15分ほど登らなければなりません。初めのうちは何ともありませんが、だからといって速いペースで登ってしまうとすぐ息が切れてしまうのでご注意を。息切れに加えてだんだん脚も重くなってきて、普段の運動不足を痛感する方もいるかもしれませんね。
やっとの事で登り切れば、そこではまさに要塞というにふさわしい重厚な建物が皆さんを迎えてくれます。博物館や要塞内部のガイドツアーもあるので、興味のある方は記念に訪れてみるのも良いでしょう。
いざ絶景とご対面!
そして待ちに待った絶景がこちらです! アルテ・マイン橋や大聖堂、そしてレジデンツと、ヴュルツブルクの街並みを一望することができます。オレンジ色の屋根や所々に立つ公開のとんがり屋根など、とてもロマンティックな風景だと思いませんか? それまでの疲れが吹き飛んでしまいそうな絶景を、爽やかな風に吹かれながら眺めるひと時は最高です。
また4月から10月までの間は庭園も解放されていて、美しい庭と街並みのコントラストを楽しむことも出来ます。入場無料なので、ここまで来たからには入らないと勿体ないです。筆者はこの庭園がお気に入りで、ヴュルツブルクに住んでいた時は大変な思いをしながらも度々ここを訪れていました。植えてある花も毎年変わるようです。
絶景が楽しめるマリエンベルク要塞、体力に自信のない方はタクシーを利用するのも良いでしょう。また庭園が開放される4月から10月までの間は要塞行きのバスもあります。時間や体と相談しながら、皆さんに合う方法で行ってみてください。