さあ「ヨーロッパ鉄道時刻表」を読んでみよう!意外なルートの見つけ方

みなさん、こんにちは。今回は「ヨーロッパ鉄道時刻表」の読み方を解説します。

私はヨーロッパを旅するときは必ず持っていきます。しかし、今まで「ヨーロッパ鉄道時刻表」を持っている旅人に出会ったことはありません。

ぜひ、この記事を参考にして「ヨーロッパ鉄道時刻表」を持ってヨーロッパを旅しましょう。

そもそも「ヨーロッパ鉄道時刻表」とは?


「ヨーロッパ時刻表」は文字どおり、ヨーロッパを走る列車のダイヤが掲載されている本です。しかし、想像以上にカバーしている地域が広いのが「ヨーロッパ鉄道時刻表」の特徴。

東はシベリア鉄道の起点駅、ロシアのウラジオストク駅、西はポルトガルのリスボンまで、ヨーロッパだけでなく旧ソ連の中央アジアやコーカサス諸国の鉄道もあります。

発行は年2回(6月と12月)です。ヨーロッパでは6月と12月にダイヤが大きく変わります。もともと「ヨーロッパ鉄道時刻表」は老舗の旅行会社「トーマスクック」が出版していました。しかし、2013年8月に休刊。

2014年3月、トーマスクックの鉄道時刻表部門を引き継いだ「European Rail Timetable」が出版し、今日に至ります。原書はもちろん英語ですが、日本では日本語の解説文が付いた「日本語解説版」があります。

「ヨーロッパ鉄道時刻表」は大型の本屋やAmazonなどのオンラインショップでも販売されています。2017年6月現在、価格は2,200円(税別)です。

「ヨーロッパ鉄道時刻表」の読み方は日本の時刻表と同じ

さあ、それでは「ヨーロッパ鉄道時刻表」の読み方を解説しましょう。とは言っても、基本的には日本の鉄道時刻表と変わりません。

「ヨーロッパ鉄道時刻表」は国際線と各国別に分かれています。国際列車を調べたい場合は国際線のページを、それぞれの国の国内線を調べたい場合は該当する国のページをチェックしましょう。

ここではポーランド・ワルシャワからチェコ・プラハまでの昼行列車を調べてみましょう。まず、国際線の地図のページを探します。次にワルシャワとプラハの間にある共通の数字を探します。ワルシャワから南の線の上には「25 95 99」と書いてありますね。

一方、プラハからワルシャワ方面へ向かう線の上には「50 60 95 99」と書いてあります。「95 99」が共通の番号ですから、95ページと99ページにワルシャワ~プラハ間のダイヤがあります。

では95ページと99ページをチェックしましょう。95ページはモスクワ~ワルシャワ・ウィーン・プラハ方面行きの列車が掲載されています。ただし、このページにはワルシャワ~プラハ間を走る昼行列車はありませんでした。

99ページを見ると、ありました! ワルシャワ中央駅5:19→プラハ中央駅13:39とワルシャワ中央駅13:39→プラハ中央駅21:39の列車があります。おそらく、多くの方がワルシャワ中央駅13:39分発の列車を選ぶはず。この列車をもう少し詳しく見ていきましょう。

この列車の種別はEC、日本だと「特急」に該当します。フォークとナイフのマークがあることから、この列車には食堂車が連結されています。そして、大切なのは四角に中点のマーク!「なんだろう」と思いながら、下に目を移しましょう。

すると、同じマークの横に「Reservation compulsory in Poland」と書かれてあります。これは「ポーランド領内は全車指定」という意味。

つまり、ポーランド領内から乗る場合は「ヨーロッパレイルパス」を所持しても座席を予約しなければなりません。このように「ヨーロッパ鉄道時刻表」は時刻だけでなく列車の細々した情報もわかるのです。

さまざまな記号にも注意


日本でもそうですが、ヨーロッパでも特定の列車が毎日走っているわけではありません。平日のみ、土日のみの運行は頻繁にあります。運転日も「ヨーロッパ鉄道時刻表」に記載されています。

とりあえず、これらの運転日の記号を頭に叩き込んでおきましょう。これらの記号を頭に入れて時刻表を読めば、「列車がない」という悲惨な事態は起きないと思います。

「ヨーロッパ鉄道時刻表」には全ての列車は掲載されていない?


なお、「ヨーロッパ鉄道時刻表」には主要な列車しか掲載されていません。全ての列車を掲載すると辞典のような厚さになりますから。特に普通列車のダイヤは駅の時刻表、もしくはホームページをチェックしましょう。

「ヨーロッパ鉄道時刻表」のメリット 

「ヨーロッパ鉄道時刻表」のメリットはオンラインでは見つけにくい意外なルートや列車が見つかること。そして、何より暇つぶしになります。

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之鉄道&中東欧旅行研究家

1987年生まれ。神戸市在住。専門は鉄道と中東欧です。国内では鉄道系イベントの取材、国外では中欧、東欧、ロシアの歴史スポットを訪ね歩いています。チェコアンバサダー2018

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