関西国際空港で時間をつぶす方法を厳選して現地取材!無料スペースの混雑状況も!
日本

こんにちは、ライターの新田です。今回は関西の空の玄関口である関西空港で時間をつぶす方法を考えます。やはり国際空港だけあって、過ごし方はいろいろ。正直に書くと、すべての過ごし方を取り上げることはできません! 今回はその中で代表的なものをピックアップしてみました。

有料

2時間で1,800円! 大浴場も使えるファーストキャビン

関西空港には宿泊施設が2つあります。1つ目はホテル日航です。日航のホテルということもあり、室内はとても豪華。ただし、宿泊料金がそれなりにしますので、気軽に利用することはなかなか難しそうです。

2つ目は今回紹介するファーストキャビンです。ファーストキャビンはホテル日航と比べるとシンプルですが、宿泊料金が安いのがポイント。さらに、2時間1,800円で日中のショートステイもできます。

ファーストキャビンは関西空港駅の向かい側にあるアエロプラザの3階にあります。第2ターミナルからアクセスする場合は第1ターミナル行きの連絡バスをご利用ください。

ファーストキャビンは飛行機のファーストクラスをイメージしたつくりになっているのが特徴。そのため、一般のカプセルホテルと比べるとゆったりとしたレイアウトになっています。関西空港のファーストキャビンは「ファーストクラスキャビン」と「ビジネスクラスキャビン」の2クラス制です。

今回は日中のショートステイ2時間、「ビジネスクラスキャビン」を選択しました。価格は1,800円! 広々したベッドで寝られると思えば安いのではないでしょうか。

こちらが「ビジネスクラスキャビン」の「室内」です。ただし、「室内」といっても鍵はかけられないのでご注意を。「室内」と廊下の間には下に降ろせるスクリーンがあります。また、セキュリティーボックスもあるため、ある程度のプライバシーは保たれます。

ベッドの横にはコンセントプラグや空調・照明を調整できるツマミがありました。また、ファーストキャビンではWiFiが使用できます。実際に利用してみましたが、通信速度は21Mbps! 動画コンテンツもサクサクでしたよ。

ベッドで横になると、このような感じ。液晶テレビが目の前にあります。少しわかりにくいですが、テレビの背後にあるのがスクリーンです。

アメニティグッズはバスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、キャビンウェア、スリッパがありました。
ファーストキャビンは大浴槽もあります。地図を見ると大浴槽が1つしかないように見えますが、ご安心を。ファーストキャビンは男性エリア、女性エリアがきっちり分かれています。つまり、キャビン内はもちろん、大浴槽も含めて男性と女性が鉢合わせすることはありません。

こちらが、大浴槽の横にある洗面室です。とても広々としており、清潔。混雑している関西空港において、これだけ落ち着いた雰囲気を持つ洗面室は貴重ですね。
さすがに大浴槽は撮影できなかったので文字で説明します。入って右側がシャワー、左側が浴槽です。全体的に灰色系統でまとめられており、とてもシンプル。シャワーはお湯がたっぷりと出ます。浴槽は銭湯と同じくらいのサイズ。リラックスするには十分な大きさです。なお、露天風呂のような仕掛けはなく、窓もありません。

ショートステイは予約なしでも利用できましたが、宿泊の場合は予約をおすすめします。予約はファーストキャビンのホームページで受け付けています。

30分310円でゆったりと KIXエアポートラウンジ


関西空港の日中はいつも大混雑。特にオンシーズンですと、空いているベンチを探すのも一苦労です。そこでおすすめしたいのが関西空港第1ターミナル2階国内線乗り場の中央部にあるKIXエアポートラウンジです。

 

kIXエアポートラウンジは他のラウンジとは異なり、使用料金を払えば誰でも利用できます。しかも、基本料金は30分でたったの310円! 追加料金は10分ごとに100円です。また、3時間以上利用する場合はお得なパック料金も用意されています。

ラウンジ内はソファとテーブルがあり、とても落ち着いた雰囲気。1人の空間が保たれるシングルブースや家族向けのグループルームもあります。長距離便の場合はシャワー室でサッパリするのもいいでしょう。

うれしいことにドリンクサービスはすべて無料です。コーヒー、紅茶、ジュースは用意されています。

軽食も注文できます。欧風ビーフカレー、310円は激安だと思うのですが。ただし、軽食を注文する場合は30分以上の利用を考えておいたほうがいいでしょう。

Nintendo Switchも無料で貸出しています! 正直、これだけのサービスで30分310円は激安だと思います。早めに関西空港に着いて、関空KIXエアポートラウンジでゆっくりするのもいいですね。また、24時間制なので、深夜や早朝の飛行機を利用する際にも重宝する施設といえます。

【無料】

日中の利用はおすすめしないエアロプラザの無料ゾーン


エアロプラザ2階には無料休憩室があります。コインロッカーやシャワー室はありますが、大半のスペースは18:00~翌朝9:00までは閉鎖されています。コインロッカー周辺にあるエリアは日中でも利用可能です。コインロッカーは中サイズが3時間200円、大サイズが3時間300円です。私が訪れたのは平日の日中でしたが、コインロッカー周辺にある椅子は荷物で占拠されていました。

かろうじて、1人用のテーブルと椅子を確保しました。後の椅子は旅人が寝ているか、荷物に占拠されているか、のどちらかでした。正直、あまり雰囲気はよくないため、少なくとも日中の利用はおすすめしません。

このように、コンセントプラグはありますが、機械を充電したまま、他の場所に行くにはあまりに危険! 日中はあまり人がおらず、盗まれても気づかれにくいと思います。

どこも大混雑 第1ターミナル4階国際線乗り場、2階国内線乗り場


▲第1ターミナル4階国際線出発エリア

チェックインや集合時間までの時間つぶしによく利用されるのが第1ターミナル4階国際線乗り場と2階国内線乗り場にあるベンチです。10年前は日中であっても空いていましたが、近年はインバウンド客の増加により常に大混雑。席を確保するのが難しくなりました。

▲第1ターミナル2階国内線出発エリア

このエリアのポイントはなんといっても旅情を感じられること。チェックインのを知らせる放送や外国語を聞くと、旅情が高まることは私だけではないでしょう。もしかすると、隣に座った旅人と友達になる、ということもあるかもしれません。

夜中、関西空港でのベンチ寝はアリ?ナシ?


関西空港は24時間空港です。そのため、第1ターミナルは24時間開放しており、ベンチ寝をしてもお咎めはありません。そればかりか、23時以降、エアロプラザ2階に行くと毛布を無料でレンタルできます。

私は1度だけ、第1ターミナル4階国際線エリアでベンチ寝をしたことがあります。警備員が常に巡回しているため、治安面は問題ありません。ただし、電気は日中と同じく付いているので、ほとんど眠れませんでした。また、ついついスマホをいじっているとあっという間にバッテリーが20%以下に。ベンチ寝する場合はモバイルバッテリーを用意することをおすすめします。なお、第1ターミナル2階のコンビニは24時間営業なので、小腹が空いても大丈夫です。

意外と知られていませんが、関西空港~なんば、関西空港~大阪駅前間のリムジンバスは24時間運転です。個人的には関西空港でベンチ寝はせず、先ほど紹介したファーストキャビンに宿泊するか、もしくはなんば、梅田で宿泊施設を探したほうがいいと思います。

おまけ

関西空港駅から第1ターミナル国際線エリアへ行く際の注意点


▲第1ターミナル2階国内線出発・到着エリアの地図

最後に補足説明をします。関西空港駅から第1ターミナル国際線出発エリアへ行く際は必ず表示にしたがって、進行方向右側に曲がってください。すると、スムーズに4階行きのエスカレーターに乗れます。まっすぐ進む旅人が多いですが、2階中央部から国際線出発エリア行きのエスカレータはないのでご注意を。

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之鉄道&中東欧旅行研究家

1987年生まれ。神戸市在住。専門は鉄道と中東欧です。国内では鉄道系イベントの取材、国外では中欧、東欧、ロシアの歴史スポットを訪ね歩いています。チェコアンバサダー2018

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