こんにちは! 南米のボリビアに住んでいるZICです。ボリビアは熱帯地方が国土の多くを占め、熱帯ならでは多様なトロピカルフルーツを楽しめます。特に、マンゴーのシーズンである11月と12月はとても嬉しい季節です。
ボリビアで獲れるマンゴーにはたくさんの種類があり、様々な味わいを楽しむことができます。そんなボリビアのマンゴー事情についてご紹介します。
巨大なマンゴーの木! 咲かせる花も美しい
日本人からするとマンゴーは高級品。1つ5,000円から、高いものは1万円もするようなイメージがあります。しかしボリビアの熱帯地方では、民家の庭や道端など至る所にマンゴーの木が生えており、ありふれたフルーツです。
電信柱よりも高く成長するマンゴーの木は迫力満点。1本の木からは100~200個のマンゴーがとれると言われています。マンゴーは、種類によって咲かせる花の色が違います。こちらは黄色いマンゴーの花で、少し黄色い花を咲かせています。
こちらは、現地でマンガー・ロサ(=赤いマンゴー)と呼ばれるマンゴーの木です。日本ではアップルマンゴーとも呼ばれます。赤く大きなこのマンゴーは、甘くて美味しいと現地でも評判です。赤いマンゴーは赤い花を咲かせます。
たくさんあるマンゴーの種類!
マンゴーは、熟す前の緑の状態でも食べることができます。皮をむき細かく実を刻んで玉ねぎなどと一緒にすれば、サラダとして食べられます。少し酸味が残り酸っぱいですが、暑い時に食べると体がスッとするのでおすすめです。
現地の人がマンゴー・コラソン(=ハート形のマンゴー)と呼ぶマンゴーです。シャンプーの原料にもなるそうで、まだ緑色のうちから集める人もいます。全然見当もつきませんが、いろいろなマンゴーの利用方法があるんだなと感心しました。
多くの家庭の庭先や道にあるノーマルな黄色のマンゴー。少し筋が多く食べるのが大変ですが、実は甘くておいしいです。
先ほども紹介したアップルマンゴーは形も大きく、甘く美味しいことで有名です。写真の真ん中がアップルマンゴーで、その左には黄色く大きいバナナマンゴー、左奥には黄色いパイナップルマンゴーなどがあります。
このようにボリビアの熱帯では、甘みや食感、香りが異なる種類豊富なマンゴーを楽しめます。こんなにたくさんの種類のマンゴーがあるんだと驚いたのを覚えています。
悲しすぎるマンゴーの末路
1つの木から100~200個ほどのマンゴーがとれるので、家に2、3本でもマンゴーの木があるととても食べきれません。実がどんどん落ちてくるので掃除も大変です。日本の銀杏の木の様に、掃除しないと庭が臭くなってしまうのです。
余ったマンゴーを売りに行く人もいますが、多くの家庭にマンゴーの木があるために売りに行っても買ってくれないという状況です。売れたとしてもとても安い値段で取引されます。
それで、悲しいかな。食べきれないマンゴーはこうして道に捨てられてしまいます。マンゴーのゴミ捨て場のような状態ですが、熱帯の町でよく見られる光景です。日本では高級品なのになぁと興味深いです。
11月と12月はボリビアでマンゴーの季節です。食べきれないくらいのマンゴーが町の中にありますから、もしマンゴー好きの方はこの時期にボリビアの熱帯地方を訪れてください。