こんにちは! 南米ボリビア在住のZICです。
世界の各地で日本食ブームが起こっていて、寿司というワードは世界共通語になっているといってもいいのではないでしょうか。英語圏の国などでもラーメンブームが到来しているという話を聞くこともあります。
そんな世界でも高く評価されている日本の食文化。実は南米ボリビアでも日本食は絶賛されています。近年、ボリビアは寿司ブームが起きていて、都市部のあちらこちらでSUSHIと書かれた看板のお店を見かけます。そして、ボリビア人と共に生活していると寿司だけではなく他の日本食も実は大うけだったということもあります。そんな、ボリビア人が大好きな日本料理についてご紹介できればと思います。
都市部で見かける日本食レストラン
ボリビアの首都ラパスと第二の都市サンタクルスには何軒かの日本食レストランがあります。その中で看板などでピックアップされるメニューはお寿司です。やはり日本食と言えばお寿司という印象があるのでしょうか。ボリビア人の多くの人も日本食と聞けば寿司と答える人も多いです。
ただし、たいていの日本食レストランで提供されるお寿司はだいたい40ボリビアーノ(650円)くらいが相場になります。10ボリビアーノ(160円)でボリビア料理の定食メニューを食べられることを考えると寿司はかなりの高級品になります。それでも食べたいというボリビア人がたくさんいます。
こちらは第二の都市サンタクルスに近年オープンした「食いしん坊」という日本食レストラン。寿司はもちろんのこと日本風の焼き肉を食べられます。ボリビア人は肉料理が大好きですので、このレストランにも多くのボリビア人が集まります。
魚の少ない内陸国でお寿司は少し工夫が必要
ボリビアには海がありません。内陸国なので新鮮な海の幸は遠い憧れの存在です。都市部のスーパーにも寿司が売り出されることがありますが、カリフォルニアロールといった野菜を工夫してシャリと練りこんだメニューが中心となります。サーモンやエビ、イカ、いくら、うにといった新鮮な魚介類の流通が難しいのが悲しいところ。
隣国チリから冷凍で入ってくるのですが、かなり高価な食材となりますので一般にそれらの食材を用いてスーパーで寿司が売り出されることはほとんどありません。日本食レストランでは隣国から輸入している魚介類を用いた寿司を提供していますが、すごく値段は高いです。
日本食ショップでも寿司を手に入れることができますが、魚介類というより卵や野菜を巻き寿司にしたものがよく売り出されます。マグロやサーモンが乗った握り寿司というよりも、野菜を巻き込んだ巻き寿司がこちらで言うSUSHIになります。ボリビア人はSUSHIが大好きです。
寿司だけじゃない! ボリビア人が好きな日本料理
実際にボリビア人の友人たちにふるまって好評だった日本食メニューを紹介します。まずは鉄板のお寿司ですが、もちろん魚介類が手に入らないのでハムとチーズ、ツナ、コーンマヨネーズの巻きずしをつくりました。日本人からすれば邪道のお寿司メニューですが、こちらでは立派な寿司です。特にツナがおいしいと好評でした。
こちらもお寿司、鳥の照り焼きを巻き寿司にしたものとだし巻き卵です。ボリビア人は鶏肉が大好きで、照り焼き味は好きなので大好評。そして、繊細な味のだし巻き卵もあっという間に売り切れました。日本食は本当に繊細で細かい味付けですので、世界でもボリビアでも通用するんだなと実感。
日本食レストランにてかつ丼を注文して食べたときのこと。いくつもの味が重なって醸し出すような重厚な味わいはやはり日本食ならでは。みそ汁は好き嫌いがあるようですが、ボリビア人は日本食の肉料理も大好きなようです。
日本のソウルフードとも言っていいカレー。どのボリビア人の友人にふるまっても喜ばれます。特に辛党のボリビア人には辛いカレールーが喜ばれます。こちらではカレーの事をクリーと言います。今度いつクリーを作ってくれる?とボリビア人の友人によく聞かれます。カレーはボリビアでもソウルフードになるのではないのでしょうか?
あと、お好み焼きやたこ焼きといった大阪フーズもすごく好評でした。ボリビア人は醤油味が好きなので、お好みソースの味が気に入るようです。そしてマヨネーズも大好きなので、それらと絶妙に合うコンビネーションは彼らの胃袋をつかんだようです。他にもうどんやそうめんといった渋いメニューも好評でした。
はじめは知らない食べ物なので警戒心を持ちますが、食べてみるとまた食べたいと言ってもらえます。こうしてボリビア人と共に日本食を食べることで、日本の文化を共有できる嬉しい瞬間になります。ぜひ、ボリビアだけでなく海外で友達ができたら知っている日本食を作ってあげてください。きっと、喜ばれますよ!