京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社

京都
京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社

京都太秦にほど近い、閑静な町中にたたずむ木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)は、まるで宇宙から光が差し込むような、神秘的な三柱鳥居を有する、京都一ミステリアスな魅力あふれる神社。知る人ぞ知る京都の穴場的パワースポットなのです。

通称「蚕ノ社」と呼ばれるように、その昔日本に絹織物など数々の技術をもたらした渡来人一族・秦氏ゆかりの神社でもあり、歴史的にも大変興味深い存在と言えます。そんなわけで今回は、観光客の姿のない、京都ではもはやレアな神社の全貌をご紹介します!

太秦の住宅街に突如現れる神秘のパワースポット

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


金閣寺や清水寺といった華やかな観光名所だけが京都ではありません。ガイドブックには載らない、ひっそり佇む神社仏閣も悠久の歴史の中で町を守ってきた神様であることに変わりありません。そして「木嶋坐天照御魂神社」もそんなパワースポットと言えるでしょう。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


場所は太秦。地下鉄東西線の西の終点、太秦天神川駅、または京福嵐山本線の蚕ノ社駅で下車すると、そこは地元民の日常風景が広がる閑静な町―観光客の姿はなく、同じ京都なのかとは思えませんが、そんな日常の雰囲気にほっとするのは私だけでしょうか・・・

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


プチプラで有名なファッションセンターしまむらの脇に鳥居がなければ、神社が鎮座することすら疑わしいままだったかもしれません。とはいえ、一の鳥居をくぐっても、町中華のお店や理容室、町工場にコンビニと、どこにでもあるような通り。「本当にこんなところに京都のミステリーとも称される神社があるのだろうか」と自信がなくなってきた頃、ようやく境内へと導く二の鳥居が視界に入ります。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


鳥居をくぐって神域に入り、さらに奥へ進むと空気が一変します。社殿付近はまるで結界が張られているかのように、森が広がり強い神気が漂っていました。エネルギーに敏感な方だと入口付近と社殿付近との空気の純度の変化が感じられるのではないでしょうか。

木嶋坐天照御魂神社とは?

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


木嶋坐天照御魂神社の社名に「天照」とありますが、実は天照大神の神社ではありません

■ご祭神

・天御中主命(アメノミナヌシノミコト):天地開闢の際最初に出現した最高神

・大国魂神(オオクニタマノカミ):いわゆる大国主命

・穂穂出見命(ホホデミノミコト):別名山幸彦

・鵜茅葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト):神武天皇の父・農業の神様


一見聞きなれない神様の名前ですが、調べてみるとお馴染みの神様たちでした。


五穀豊穣・商売繁盛のご利益を授けてくださる神様が名を連ねているのに加え、宇宙の最高神まで祀られているのですから、この神社のスケールの大きさが窺えますね。

■ご由緒

創建年代は不明ですが、8世紀にはすでに記録があるため、相当な古社であることがわかります。この嵯峨野一帯は古墳時代に朝鮮半島から渡来した秦氏の土地でもあるため、彼らが雨乞いなどの祭祀を行った聖域と考えられています。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


さらに木嶋坐天照御魂神社は別名「蚕ノ社」としても知られており、その由来でもある蚕の神様を祀った「蚕養神社」も社殿内に鎮座しています。秦氏は養蚕など当時の先端技術をもたらし、京都を反映に導いた一族。パワースポットとしての卓越性に加え、歴史を今に伝える大変貴重な神社でもあるのです。

全国で唯一!? ミステリアスな三柱鳥居

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


さて、木嶋坐天照御魂神社で見逃せないのが、三柱鳥居です。ネットでもその神秘的なたたずまいが拡散されており、知る人ぞ知る存在となっています。社殿に向かって左側へ進むと、現在は柵で閉ざされているため、近づくことはできず柵越しに拝む形です。中央に積まれた石山と依代が、いにしえの儀式様式を思わせる神秘的なオーラを放っていました。

(鳥居自体は1831年に再建されています)

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


ご由緒書によれば


「鳥居を三つ組み合わせた形体で中央の組石は本殿ご祭神の神座であり宇宙の中心を表し四方より拝することができるよう建立されている」


とのこと。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


実はこの鳥居を含め、社殿の西側は「元糺の池」と呼ばれる神池が広がっていたそうです。今でこそ周囲には建物が並んでいますが、古の時代には清らかな水が湧き出る、鎮守の森が広がっていたとか。時代の流れで水が枯渇してしまい、現在は夏の土用の丑の日にだけ水が引かれるようになっています。境内の解説書きに、池に浮かぶ三柱鳥居の写真が表示されており、それを見ると三柱鳥居に対してまた違う印象を受けました。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


あくまで筆者個人の感覚ですが、この神社の気は水があってこそ充足するのかなと。実際にこの神社は、その昔祈雨の神様としても信仰を集めていたようです。奇しくも筆者が境内に立ち入った瞬間に、ぽつりと雨粒が落ちてきたのですが、水にゆかりある神様からのお印だったのかもしれません。

見逃し厳禁! 神秘の森のお稲荷さん

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


参拝を終え境内を去る前に、摂社末社へもぜひお参りを。すぐ手前には保育園があり、時間帯によっては子供たちのにぎやかな声が届く場所ではあるものの、まるで見えない壁があるかのごとく、異世界めいた摂社末社の森空間が広がっています。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


鳥居を守るのはお狐様たち。つまりここはお稲荷さんのお社―その名も椿丘大明神が鎮座しているのです。奥へ進むと古代から残る木立の中、荘厳なお社が見えてきます。

京都で最もミステリアス!? 三柱鳥居が神々しい木嶋坐天照御魂神社


その脇には岩屋のお社―ミステリアスな度合いの高い奥宮めいた雰囲気。どちらも厳かでおのずと手を合わせたくなる存在感がありました。


観光客で溢れる京都の賑やかさも良いものですが、静かにパワースポットを堪能したいあなたには、木嶋坐天照御魂神社はオススメの一社です。定番の観光コースから外れて、ぜひ旅のスケジュールに組み込んでいただけたらと思います。


●木嶋坐天照御魂神社

京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50