「六義園」2017年の紅葉ライトアップも絶景!鑑賞ポイント徹底調査してきた!
日本

中の島

昨年紅葉の時期に横浜の「三渓園」を訪れて以来、すっかり日本庭園と紅葉のコンビネーションに魅せられてしまった筆者。今年は紅葉取材の第一弾としてかの有名な「六義園」の紅葉ライトアップを見に行ってきました。

紅葉はまだ色づき始めだったけれど、優しい色のライトに照らされて浮かび上がる木々の姿がとても幻想的で、独特な美しさがありました。

紅葉時期の日本庭園をライトアップするなんて粋な演出だなぁと思いながら、まるでタイムスリップしてしまったかのような「六義園」の晩秋の夜長の世界観にどっぷりと浸かってきました。

六義園「紅葉と大名庭園のライトアップ」

「六義園」とは?
和歌の趣味を基調とする「回遊式築山泉水」の大名庭園である「六義園」は江戸時代に造られた大名庭園の中でも代表的なもので、都立文化財9庭園のうちの1つに指定されています。
-「六義園」パンフレットより-

入口
染井門
2017年紅葉のライトアップ期間は11月18日(土)~12月6日(水)まで。全日とも最終入園は20:30になります。ライトアップ期間中は駒込駅(JR山手線/東京メトロ南北線)から徒歩2分の染井門を開門するということで、正門ではなくこちらから入場させていただきました。
順路
ライトアップのみどころが示されている看板を確認しつつ、順路に従って歩けば迷う心配はありません。

唯一無地の景観、中の島と大泉水のライトアップ

竹
暗い遊歩道を進んだ先に見えてきたのは、闇の中に浮かぶ竹のシルエットでした。
ライトアップ
結構ホラーっぽい場面もありつつ……
中の島
中の島
中の島
早くも一番の見どころであろう中の島と大泉水のライトアップに到着。ライトアップされた島や雪吊が水面に綺麗に映った様を見て、私は鳥肌が立ちました。

現実の風景と水面に映る影を見比べて、ふとこの世とあの世を連想してしまったのです。気がつけば周りには人だかりができていましたが、不思議と辺りは静まり返っていました。

誰もが目前に広がる美観に絶句して、そこからただただ動けなくなってしまっているようでした。このじわじわと迫りくるような感動は、美術館で名画に出会ったときの感覚と似ているなと思いました。

“幻の水の流れ”を再現した水香江(すいこうのえ)

紅葉
紅葉
夜の日本庭園を散歩していると、やけに心が落ち着きます。と、同時にとても神聖な領域に足を踏み入れているような気分になってきました。

なにはともあれ、滅多にないこの貴重な時間を一切無駄にしたくない私は、ひとつひとつのライトアップポイントをじっくりと目に焼き付けながら、足を進めます。
木
木
存在感のある木々がライトアップされると、少し気味が悪くもありました。なんだか今にも動き出しそうです。
水香江
水香江
水香江
水香江
作庭当初六義園の園内にあった水香江をLEDとミストで再現した、夜にのみ出現する現代風水香江までの道のりはスタート地点から決して近い距離ではありませんでしたが、一見の価値ありです。幽玄の美とはまさにこのことをいうのだと思いました。

まるで蛍が透き通った川に誘われて集まるように、幻の水の流れを表現したブルーのライトに誘われて、先人たちの魂がここに集結しているように思えました。蓮の花をイメージした甘い香りが、霊的スポットを思わせるこの空間をより一層盛り上げます。

本来心霊スポット的なところは大の苦手の筆者ですが、美と恐怖が混在したこの空間は筆者にとっての天国への道しるべのイメージにピッタリだったので、つい見とれてしまいました。

園内で一番紅葉が集まる場所はどこ?

ぜんけいの流れ
ぜんけいの流れ
ぜんけいの流れ
ぜんけいの流れ付近(水香江周辺)には、園内で一番沢山の紅葉が集まっています。まだほとんど色づいていない紅葉を見ながら、一面が赤や黄色に色づいた様子を想像してみます。

正直なところあまり紅葉していない状態でもライトアップだけで十分見応えがあったのですが、紅葉していたらよりムーディーになること間違いなし。

ちなみにこちらのエリアを抜けると、その先が出口になっています。つまり順路通りに進んでいけば、最終的にここに辿り着くことができます。

園内で飲食販売も

吹上茶屋
吹上茶屋
もみじ茶屋
この時期の夜の庭園鑑賞はとても寒いです。「六義園」は広いので、ゆっくり見て周ったら確実に1時間以上はかかってしまいます。寒くて凍えそうなときにありがたいのが、軽飲食の販売やお抹茶の販売です(各所休憩スペースあり)。

お店によって取り扱っているメニューは違いますが、体を芯から温めてくれるお酒や汁物なども入手可能で、かなり充実したラインナップでした。
団子
私は大人気のしょうゆ味の団子をいただきましたが、かなり美味しかったのでおススメです。

晩秋の夜長、「六義園」で物思いにふけってみてはいかが?

現実離れした美しさを誇る「六義園」の紅葉ライトアップはいかがでしたか? 夕刻から徐々に変化を遂げていく庭園を見届けるのも面白いかもしれません。

限られた時間だからこそ燃えるように色づく紅葉を、柔らかい光の演出で楽しむことができるのは毎年この時期だけ。心が浄化されるような神秘的な景色を、心ゆくまでご堪能ください。

六義園「紅葉と大名庭園のライトアップ」
期間 2017年11月18日(土)~12月6日(水)9:00~21:00(最終入園は20:30)
※ライトアップは日没~21:00まで
東京都文京区本駒込6丁目16−3
アクセス JR山手線「駒込」(南口)・東京メトロ南北線「駒込」(2番出口)下車
〔染井門〕徒歩2分 〔正門〕徒歩7分
都営地下鉄三田線「千石」(A3出口)下車 徒歩10分 ※駐車場はありません
入園料 一般:300円 65歳以上:150円 ※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
六義園「紅葉と大名庭園のライトアップ」情報はこちら

今や日本庭園の大ファンです。

日本の風情ある景色の良さというのが、年々分かるようになってきています。お恥ずかしながら数年前までは、日本のわび・さび(侘・寂)などの美意識を全く理解することができませんでした。

そんな私も今では自ら伝統的な日本の文化に触れたり、日本ならではの景観を拝みたいと思うようになりました。私の中ではその代名詞が日本庭園です。季節ごとに表情を変える日本庭園の趣を知らずして日本は語れない。今度は日本庭園×冬景色(雪)のコラボレーションを鑑賞しに出かけようと思います。

この記事を書いた人

Makiko Suga

Makiko Suga海洋生物の素人スペシャリスト/動物&自然オタク/世界中の秘境地&穴場スポットマニア

幼少期に有名なイルカの研究家と運命的な出会いを果たす。以来海洋哺乳類に魅せられ、海洋生物学者への道を志すが挫折。その後は海洋生物とは無縁の生活を送っていたが、2015年に海洋生物の宝庫であるカナダに留学。あるクジラとの出会いが自分の人生を変える。子供の頃の夢を追い続けながら世界に目を向けている永遠の旅人。得意分野は自然、動物関連だけにとどまらず、多岐にわたる。

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