南ドイツの町ヴィブリンゲン。この町の修道院には、知る人ぞ知る「南ドイツで1番美しい」図書館があります。
ヨーロッパには、映画の撮影にも使用されるような美しい図書館が各地に存在しますが、ヴィブリンゲンの図書館もそれらと互角に競えるほど素晴らしいものでした。
旅好き日本人のあいだでは結構有名?
ドイツ人のあいだでも知名度が決して高くないヴィブリンゲン。しかしちょっとマニアックな場所を訪れてみたいと思う日本人の間では結構有名な場所です。
筆者も日本のネットメディアなどで、「美しすぎる図書館」や「南ドイツで1番美しい図書館」としてヴィブリンゲンの図書館が取り上げられているのを何度か目にしたことがあります。実際にこの図書館について知ったのもネットの情報からでしたし。
そしていざ図書館へ行ってみると、筆者以外の訪問者も何と日本人。これは日本のマニアの中では有名なんだと確信しました。
付属の教会も結構すごい
図書館のある修道院にやって来たはいいものの、筆者も彼女も図書館がどこにあるか分からない……。2人で正面の建物に入ってみましたが、そこは図書館ではなく付属の教会でした。
間違えて入ったとはいえ、その美しさは侮ることなかれ。威厳を示すかのような広い教会では、壁や天井に細かな装飾がなされていて、まるで美術館のようです。
高い天井では至る所にフレスコ画が描かれています。天井が高いので、細かいところまでよく見えないのが少し残念。
金の装飾がされていたり像が至る所に立っていたりと、豪華すぎてお腹が一杯になってしまいます。
いよいよ図書館へ
教会を見てもう満足してしまった2人でしたが、今回の目的はあくまでも図書館。図書館は博物館と一緒になっており、展示の最後に図書館にたどり着く様になっています。
そしていよいよ図書館へ。足を踏み入れた時は、「これが図書館?」と疑ってしまうくらい煌びやかな部屋です。お城に例えると「祝祭の間」みたいな感じでしょうか。
図書館のように見えないのは、置いてある本が少ないからかもしれません。現在は壁の棚に本が少しあるだけですが、最盛期には当時のどの大学よりも多い1万5,000冊もの本が貯蔵されていたそうです。
ピンクと青の柱や金の装飾など、かなり派手なヴィブリンゲンの図書館。天井には立派なフレスコ画も描かれています。
それにしても見事な装飾ですよね。絵画と彫刻が巧みに使われ、壁と天井のつなぎ目がうまく誤魔化されています。
先ほどの教会もすごかったですが、図書館はそれよりもはるかに豪華でした。豪華すぎて勉強などには向いてなさそうと感じた筆者です。
ところで南ドイツで1番美しい図書館がここなら、北ドイツで1番美しい図書館というのもあるのでしょうか?誰か知っている人がいたらぜひ教えてほしいです。