「世界で最も美しい図書館」そんなフレーズを聞いたことがありますか? 私が住んでいるオーストラリアのアデレードにもアメリカの旅行情報誌「Travel+Leisure」で世界トップ20入りを果たした美しい図書館があるとの噂を聞いたので、早速行って来ました!
南オーストラリア州立図書館 ~The State Library of South Australia~
小さい頃から図書館や本屋さんが大好きなわたし。ワクワクが止まりません。アデレード駅から徒歩7分、繁華街から道を1本離れたノーステラスにその建物はありました。文化施設や大学が並ぶ賑やかな通りです。
入り口は綺麗なガラスばりでお洒落! なんとも現代的。
建物に入ってすぐ左に案内を発見しました。どうやらこの建物は博物館とギャラリー、図書館の複合施設の様です。お目当の図書館は2階のMortlockという所だそう。
~Mortlock Wing~
ついに到着!! 時間が止まったような美しさ! 天井まで続く吹き抜けからは優しい光が入ってきます。入り口で手に入れたリーフレットによると、ここは1884年に公共図書館として開かれたそう。
アデレードでイギリス人による入植が始まったのが1836年ということを考えると、この地域の中ではかなり歴史のある建物と言えます。
上の階には本がずらりと並んでいるのがここからでも見えますね。この階には開拓以前から現代までの歴史的価値のある展示物が柱で区切られたスペースに並んでいました。勉強している若者を発見。静かに進んでいきます。
クリケットにまつわる展示コーナーもありました。オーストラリアでも長く親しまれているスポーツです。他にも切手やポスター、白黒写真が多く飾られていました。これが無料で見られるのは嬉しいですね。
手すりや時計、細かい装飾にも目を奪われます。設立当初から掛けられているこのアンティーク時計は時間に狂いがでないように毎週スタッフがネジを巻いているのだそう。素敵ですね。上の階にも行ってみましょう。扉を抜けた両サイドに階段がありました。
なんて格好いいんでしょう……ため息が出るような美しさ。下の階からみた時とはまた違う雰囲気です。
本棚で仕切られた勉強スペースが両サイドに並んでいます。ここではグループワークに勤しむ学生を沢山目にしました。最高の自習スペースですね。この雰囲気でハリーポッターを思い出したのは私だけではないはず。
並んでいる本はとても古そうです……もう少し近くに行ってみましょう。
なんと背表紙は全て手書き! ここに置いてある本は普通の図書館のとは違うみたいです。1861年頃からのコレクションに囲まれて、なんだかタイムスリップしたような気分。
手にとって読むことはできますが、どうやら貸し出しはしていない様子(貸し出しカウンターがありませんでした)。
さらに上まで続く壁一面の本棚は圧巻でした。
残念ながらこれ以上の階に行くことはできませんでした。最上階からの眺めは更に素敵だろうに……。