運良く上野動物園「シャンシャン」に会えるあなたへ、パンダ撮影のコツ伝授!
日本

シャンシャン

2017年6月12日、「上野動物園」でのパンダの赤ちゃん誕生のニュースに日本中が沸きました。不穏な社会情勢、暗いニュースばかりだった日本に希望の光が差した瞬間でした。

あのニュースを見たときの感動は今でも鮮明に覚えています。あのとき日本中を笑顔にした「上野動物園」の赤ちゃんパンダは公募により「シャンシャン」と名付けられ、元気に成長中です。

「上野動物園」のパンダ舎で初めて自然交配で繁殖・生育に成功した「シャンシャン」。日本と中国にとってはまさに宝のような存在である「シャンシャン」の一般公開が遂に12月19日(火)より始まりました。

私はそれよりも一足先に「シャンシャン」にご挨拶してきましたが、そのあまりの愛らしさに誰もがメロメロになっていました。私は「シャンシャン」が産まれたときからこの日を心待ちにしていたので、カメラを持つ手が震えてしまいました。

2017年社会現象となったパンダの赤ちゃん誕生によるパンダブームの再来が日本に明るい未来をもたらしてくれることを願って、心を込めて12月18日(月)に行われた報道関係者向けの「シャンシャン」事前公開の模様をレポートさせていただきます。

ジャイアントパンダ「シャンシャン」公開を祝う会は終始おめでたい雰囲気

小池知事
式典は、主催者である東京都の小池百合子知事の挨拶から始まりました。
記念品
汪婉(おう・えん)駐日中国大使夫人から福田豊園長に記念品が贈られるなど、式典はお祝いムード一色でした。
パンダ銅像
園長に贈られた記念品がこちら。素敵な「シャンシャンの銅像」でした。
園長
嬉しそうに謝辞を述べる福田豊園長。今日という日を無事迎えられたことに感慨深い様子でした。
忍岡小学校
会に出席した台東区立忍岡(しのぶおか)小学校生徒らの日本語、英語、中国語でのスピーチには感激してしまいました。

「シャンシャン」の誕生が日中の交流を深める意味だけでなく、世界中の人々を繋げるきっかけになってくれたらいいなという願いを込めつつ、スピーチを聞いていました。
忍岡小学校
琴の演奏と合唱を披露してくれた忍岡小学校の生徒たちの表情は、とても生き生きしていました。
理事長
最後に「東京動物園協会」理事長より閉会挨拶があり、会は盛況のうちに幕を閉じました。

報道陣たちよりも先に「シャンシャン」とご対面した招待者たちの反応は?

小池都知事
「シャンシャン」の姿を観覧した小池都知事は「一言で『可愛い』ですね。木にも登って可愛いお尻を見せてくれました」と一言。

「シャンシャン」のライフサイクル的には本来ちょうど寝ている時間だったという今回の事前公開のタイミング。運良く元気に動き回る「シャンシャン」の姿を見られた忍岡小学校の生徒たちは目を輝かせながら「可愛い!」と歓声を上げ、大興奮だった模様です。
園長
福田園長は「観覧する際に『シャンシャン』が寝ている可能性もあるということを皆さんにお伝えしなければなりません。元気に起きて活動するというのも小さいパンダがやることですし、良く寝るというのも順調に成長する証だと思います」と語ってくれました。

いよいよ「シャンシャン」とご対面

パンダ舎
パンダ舎
パンダ舎
先ほど福田園長からもお話があったように、もしかしたら自分が「シャンシャン」を見るタイミングで「シャンシャン」が寝てしまうのでは?という不安を抱えつつ、今度は報道陣への事前公開を待ちます。

「シャンシャン」は寝ていても間違いなく可愛いだろうけど、せっかくだからやっぱり活発な姿が見てみたいです。
シャンシャン
そして遂に時が来ました。筆者の胸はもうバクバクです。まるでこれから大好きなハリウッドスターに会うような、いやもしかしたらそれ以上の気持ちかも知れません。

「シャンシャン」のヒストリーを横目で見ながら、いよいよパンダ舎の観覧エリアへ!
シャンシャン
シャンシャン
早速期待通りのやんちゃな姿を見せてくれた「シャンシャン」。噂では聞いていましたが、海外の研究者も”美人”と褒めた顔立ち、TVの映像でもお馴染みのふんわりとまあるい体がたまりません。

その可愛さたるや、動物なんてあまり興味のなさそうな強面の報道陣たちでさえも、つい「やべー、これは可愛い!」と声を漏らしてしまうほどでした。
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
これはもう罪深い愛らしさです。ツートーンカラーの動物に目がない筆者にとって海ではシャチが、陸ではパンダがダントツに好きです。しかもその赤ちゃんとなれば、可愛さは倍増どころの騒ぎじゃないです。
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
シャンシャン
「シャンシャン」は結構木登りが好きなようで、撮影が許された10分間何度も木に登っては降りたりしていました。ちなみにパンダは意外にも大人になっても器用に木によじ登るようです。

「シャンシャン」は報道陣やカメラの音に怯える様子も全くなく、1人(1匹)で自由気ままに動き回っていました。まだ赤ちゃんなのに、肝っ玉が据わっていそうです。

休園日を利用して、一般公開に向け「シャンシャン」を人の声やカメラに慣らす訓練をしてきた「上野動物園」。ジャイアントパンダ母子の健康状況等によっては公開を取りやめざるをえない場合もあるということでしたが、どうやら今のところその心配はないようです。
シャンシャン
チラッ! 写真(お尻)映りでも気にしてるんでしょうか? ふかふかなまんまるお尻に顔をうずめたいです……笑。
シャンシャン
スクスク育って、もっともっと大きくなれよー!「シャンシャン」。

これにて撮影は終了。この日正午前には母子そろって眠ってしまったようですが、可愛い寝顔を観覧通路側に向けてくれていたのだとか。筆者は「シャンシャン」を存分に拝めて大満足なはずが、ずっと楽しみにしていた今年の一大イベントを終え、心にポッカリと穴が開いてしまいました……。

この日以来、暇さえあれば自分で撮影した「シャンシャン」の画像を見てニヤニヤしてしまう自分がいます。私たちに幸福と癒しを与えてくれる「シャンシャン」。

次会えるのはいつになるかわからないけれど、「シャンシャン」が元気に遊び回っている姿を想像するだけで今日も1日頑張ろうと思える、「シャンシャン」は日本国民の元気の源です。

誰にでもできるパンダ撮影のコツを伝授します!

シャンシャン
運良く「シャンシャン」に会うことができる権利を手にしたあなたへ、パンダ撮影のコツを伝授させていただきます。

まずは当日の服装ですが、ガラスの反射を避ける黒っぽい服がおススメです。カメラは列の後ろでもゆっくりと撮影できる「望遠レンズ」のカメラがあれば完璧。撮影ポジションは真正面には人だかりができるので、実はナナメが良かったりします。

ナナメからでもふとパンダがこっちを向いた瞬間に正面のシーンを撮ることができます。シャッターチャンスは”食事中”、”木の上でくつろいでいる時”、”木から降りる瞬間”、”寝起き時に見られるあくびの瞬間”などです。みなさんも決定的瞬間を狙ってみてください。

もしも「シャンシャン」が寝ていても、実は寝ているときならではのシャッターチャンスがあります。パンダの寝返りの瞬間は特に可愛いらしいので、寝ているからといってカメラを構えるのを怠らないようにしましょう。

それでもなるべく寝ている姿ではなく活動している「シャンシャン」を観覧したいという方が大多数だと思います。「シャンシャン」の元気な姿を観覧したいのであれば、一番早い時間がおススメです。

事前公開時に各報道陣(一部報道陣を除く)に与えられた撮影時間は約10分間でしたが、びっくりするほどあっという間に終わってしまいました。一般公開では立ち止まることのできる時間が更に短いため、一瞬でももたもたしたらそれが命取りになります。

ベストポジション確保も含め、いつでも撮影できる万全な体制を整えておきましょう。あっ、そうそう。待ち時間は外になるので防寒対策もお忘れなく!

空前のパンダブーム到来!?

「シャンシャン」の誕生や公開にどうしてここまで世間が沸くのでしょうか? それもそのはず、「上野動物園」では1988年誕生の「ユウユウ」以来、パンダの赤ちゃんが公開されるのは実に29年ぶりのことなんです。

12月19日(火)午前から始まった一般公開では、パンダの母子の体調を考慮して来年1月末までは1日あたりの公開を2時間半(午前9時45分~午後12時15分まで)とし、観覧者は抽選で選ばれた約400組(最大2,000人)に限定。

年内の観覧には約25万件の応募が殺到したようです。その倍率はというと、1日当たり平均約70倍、応募が1番多かった12月23日(土)に関しては約144倍だったとのこと。

宝くじ並みの倍率の高さに驚きです。倍率の高さを聞く限りでは、相当幸運の持ち主じゃないと「シャンシャン」観覧の抽選には当たらないようですね……。

でも早く見たい! 諦められない!というあなたのために、「上野動物園」は一般公開が始まった12月19日(火)より「シャンシャン」のライヴ映像配信を始めました(特設サイト「Ueno PandaLive.jp」で配信中)。開園日の午前9時半~午後5時はライブ映像、閉園後は3時間分の録画映像を見ることができます。

「シャンシャン」の一般公開の賑わいを受け、地元商店街や商業施設の至る所ではパンダ関連グッズやパンダグルメが販売されているようです。シャンシャンフィーバーにより驚くべき経済効果も期待できるということで、日本中の夢や期待を背負っている「シャンシャン」。

都が中国側と結んでいる「パンダの子供は生後24ヵ月で中国に返還する」との協定により、早ければ2歳の誕生日を迎える2019年6月に日本を離れてしまうかも知れない「シャンシャン」。今後の動向から目が離せません。

※「シャンシャン」の両親「リーリー(雄)」と「シンシン(雌)」は、野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約が認める「繁殖の学術研究」を目的として、都が中国からレンタルする形で2011年2月に来日。2021年2月までの期限付きで借りているとのこと。よって「シャンシャン」の所有権も中国側にあるようです。

上野動物園
東京都台東区上野公園9-83
公式HPはこちら
「シンシン」と「シャンシャン」観覧申込(抽選制)詳細はこちら

なんで「シャンシャン」の体はピンクなの?!

写真を見て既にお気付きの方も多いかとは思いますが、「シャンシャン」の体は本来白い毛の部分がピンク色になっています。実はこの色はお母さんパンダ「シンシン」の愛情の証なんです。

どういうことかというと、お母さんパンダは、赤ちゃんの排泄を促したり清潔さを保つために1日に何度も子供の体を舐めます。赤ちゃんパンダにその唾液が付着するとピンク色になるようです。生後1年ほど続く可能性があるというお母さんパンダの愛情深いこの行動に、なんだか胸がキュンとしてしまいます。

新生児の体があまりにも小さい上に、生後およそ2ヵ月間は目が見えず、母親の体温と母乳によって保護されなければ生きていけないことからもパンダの育児はとても難しいと言われています。

が、「シャンシャン」はしっかりとお母さんパンダの「シンシン」に愛されているようです。筆者はこの話を聞いて余計パンダが好きになってしまいました。

この記事を書いた人

Makiko Suga

Makiko Suga海洋生物の素人スペシャリスト/動物&自然オタク/世界中の秘境地&穴場スポットマニア

幼少期に有名なイルカの研究家と運命的な出会いを果たす。以来海洋哺乳類に魅せられ、海洋生物学者への道を志すが挫折。その後は海洋生物とは無縁の生活を送っていたが、2015年に海洋生物の宝庫であるカナダに留学。あるクジラとの出会いが自分の人生を変える。子供の頃の夢を追い続けながら世界に目を向けている永遠の旅人。得意分野は自然、動物関連だけにとどまらず、多岐にわたる。

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