運動できない私がシドニーマラソンに挑戦してみた!
オーストラリア

シドニーマラソンという大舞台! 10kmというフルマラソンの4分の1の距離ではありますが、走れてしまったのです! しかも楽しく!!

自分でもまさかの結果に驚いていますが、その全容をお届けしつつおすすめしたいと思います。

運動できない私が、まさかのシドニーマラソン挑戦!?

いまだ衰えないマラソンブーム。しかし、私はそのブームに乗りきれておりません。

中学校時代に1.5km走ったのが人生最大にして最初で最後の長距離ランというくらい、運動には縁遠い生活を送っています。マラソンには漠然と憧れながらも、具体的な挑戦はしないままここまできてしまいました。

そんな私に、お仕事の関係もあってシドニーマラソン出場の話が舞い込んだのは大会1か月前の8月。マラソン未経験者のマラソンデビューの場としてまたとない、どころかなんて贅沢な機会でしょうか。

運動できない私だってマラソンできるものならしてみたい!! 完走できるかどうかはさておき、(どちらかと言えばマラソン前後のシドニー観光に心をときめかせながら)ありがたくお受けしたのでした。

10kmコースにエントリー!

とはいえ初挑戦にしてフルやハーフはいくらなんでも無謀すぎるので、10kmのブリッジランにエントリー。

こちらはハーバーブリッジをはじめとしてシドニー市内の有名観光スポットがぎゅっと詰まったコースで、参加者も一番多い人気のコースとのこと。

正直なところ、マラソン未経験の私はコースがいかに大事かということをわかっていませんでした。走ることが目的だし、走ることに必死過ぎて、観光スポットがあってもなくても変わらないのでは?と。

これは当日走ってみて、浅はかな考えであったこと思い知ります。だってこんなにナイスビューなんです! これについてはまた後ほど。

10kmコースなら、レース後も観光できる!

ブリッジランのスタートは8時。走りきっていようが、時間切れとなって途中で回収されていようが10時には自由の身となっている予定。

時間的なことだけで考えれば、観光も十分に楽しめるはず。でも、一度もそんな長距離を走ったことがない私が心配だったのは、走ったら疲れて観光なんてできないのではないかということ。

そんな私を勇気付けてくれたのは、シドニーマラソンに同行する同僚。社歴でもマラソン歴でも先輩で、常々マラソンにも誘ってくれていました。

同僚いわく、10kmなら身体へのダメージは心配しなくても大丈夫。多少の筋肉痛に襲われることはあるかもしれないけれど、動けないなんてことはない。観光しましょう!とのこと。

そうして着々と観光計画をアレンジし始めてくれました。同僚が作ってくれた魅力的すぎる観光計画のおかげでシドニー行きのテンションは一気に急上昇。マラソンも観光もどうにかなる、どうにかするしかない!と準備を始めました。

そんな楽しいシドニー観光の一部はこちらの記事で!

大会までの準備

まずは形から入る!

ここでも同僚にアドバイスを求め、出発前はこんな恰好にできあがりました。

ベッドを整えてから撮影すればよかったです。

ウィンドブレーカーはワークマン様からご提供いただいた「高撥水シェルジャケット」。メンズラインですが、160cmの私が着るとMサイズで着丈も袖丈もちょうどよかったです。

なお写真では見えませんが、靴下もワークマンの「アーチパワーアシスト ショートすべり止め付き5本指靴下」を着用。これはネットで評判がよかったので自発的に購入したものです。

中は吸湿速乾性のあるラン用のTシャツやアンダーウェア、長いレギンスに短パンという、いかにも走れそうな服装にしました。が、当日のシドニーは想像よりも寒く、預ける予定だったウィンドブレーカーを着てスタートすることに。ウィンドブレーカーがあってよかったです。

あとは持ち物として、走っていても邪魔にならない小さ目のウェストポーチにスマホとパワー補給のための飴を入れました。

ちなみに飲み物は給水スポットがあるので不要でしたが、私が通りがかった所には水しかなかったので、スポーツドリンクが欲しい方は用意したほうが良いかもしれません。

肝心の走る練習はといえば……

お察しください。1kmさえも満足に走れないまま出発当日を迎えてしまいました。本当にごめんなさい。

自分がなまけたうえでの当然の結果ですが、雨で中止になることもあるのかななんて、運動会前には必ず思い浮かべるお決まりのフレーズを脳内にちらつかせながらの出発となってしまいました。

みなさまのおかげでシドニーへ出発


今回はチャイナエアライン様にも応援いただき、日本発-台湾桃園空港経由-シドニー行きという旅程でマラソンへ臨みます。この台湾経由の便は、地方の空港からシドニーへアクセスする際にはキモとなる経路で、2017年12月からは1日2便になるとのこと。最新鋭のA350機材が使われるそうです。

最新鋭機材だと何が違うのかというと、私たちにわかりやすいのは座席や気圧調整といった機内の快適性に優れているという点。乗客が直接的に感じ取りにくいところでも様々な配慮がされていて、どんどん旅行がストレスフリーになるのだなぁと思いました。

トランジット客向けの半日無料ツアーのおかげで、台湾でもヒマなし


トランジットだと次の搭乗までの空き時間がの過ごし方に困ることが多いのですが、桃園空港ではそんなトランジット客向けに台北の「半日無料ツアー(Free half-day tour)」を催行しています。

午前と午後の計2回。乗り継ぎ時間が7時間以上ある場合に参加可能。事前予約もできますが、当日空きがあればカウンターで直接申し込むことも可能です。

私たちももちろん参加。以前に個人旅行で訪れた際には見逃していたポイントをバスで効率良く案内してくれました。ガイドは主に英語ですが、運が良いと日本語での案内をしてもらえることも。

ちょっとお得感ある無料ツアーを楽しんで、シドニーへと到着しました。

大会前日に事前受付

大会の前日に現地到着した私たちは、早速受付をしに日本人ランナー専用デスクを目指します。

市役所にあるそうなのですが、歴史ある建物が利用された市役所で、本当にこの場所で合っているのか不安になりました。

でも正解。角を曲がるとシドニーマラソンの賑わいが。

会場を進むと真っ先に目に飛び込んでくる「日本人ランナー専用デスク」。ここで日本から持参したゼッケン引き換えチケットを提示して受付を済ませると、ゼッケンとお土産(ランニングウェア)が貰えました。

いよいよ私の10km完走の軌跡をご紹介

大会当日はゼッケンを提示すると市内の電車やバス、フェリーなどが無料で乗車できます。※空港線など無料にならない線もあります。

無料になるとは聞いていますが、改札に駅員さんの姿はなく、開放されているのは車いす用のゲートのみ。

ためらっていると駅員さんの姿が見えたので確認。

やはりここを通るそうです。

構内に入ると、ゼッケンをつけた人たちがたくさんいました。

この人たちについていけばいいんだ!と思ったのも束の間、全員がシドニー在住者というわけではないので、ついて行った人たちも迷っているということが判明。気をつけましょう。

みんなで続々と会場へ。


どんどんと集まってきて、これでもかと設置されているトイレも待っている人が途切れません。

余裕を持って到着したので絶景写真も撮り放題。

シドニーという語感からか日本が残暑だったためか、服装のチョイスに失敗して寒い思いをしましたが、よくよく考えればシドニーは初春。つまり、梅や桜が咲く頃ということ。それは寒くても当然ですね。

実はシドニーマラソンでは、出発前に着ていた服をチャリティーの一環で寄付することができるそうです。みんな出発直前まで着ていた服を、次々と道路脇や植木に脱ぎ捨てていくとのこと。

寒さに震えながらも、チャリティーには参加。日本から携えてきたトレンチコートを手放します。今までありがとう! チャリティー用に脱ぎ捨てられた服は、至るところで山積みになっていました。

混雑する前に荷物を預けます。当初の計画では荷物と一緒に預けるつもりだったワークマンのウィンドブレーカーですが、肌寒くてどうしても脱げませんでした。

スタート地点へ向かうと、日本から来ていた仲良し3人組を発見。

私と同じくマラソン初心者で、シドニーマラソンには「ノリで参加してみた」「練習は5km走ったくらいかも?」と言う彼女たちに、なんだか私も勇気がわいてきました。※今日のために揃えたTシャツも、ジャスティンビーバーのファンだからというわけではなくノリ!とのこと。

スタートしたのになかなか走り出せないシドニーマラソン

多くのマラソン大会では、速い人は速く、ゆっくりな人はゆっくりと走れるよう、混雑緩和のために自己申告のタイム順にスタート区域が分けられているそうです。

シドニーでもA・B・Cの3区画に分けられており、ゆっくり申告した私たちはCブロックからのスタート。

このブロックだけでもものすごい混雑ぶりで、スタートがコールされてもずっとこの状態。動き出せたのは、スタート開始からなんと20分経ってから!

実はブリッジランには1時間30分という制限時間があります。走り出す前に20分もロスしてしまい、気が気でありません。

※マラソン大会でのタイムは、自分がスタート地点を過ぎたところからゴールまでの計測を「ネット」といい、スタート時間からの計測を「グロス」といいます。正式な記録とされるのは「グロス」のほう。

走り出してからもしばらくはウォーキング状態が続きます。

驚くのは誰も急いでいないということ。

どうやらCブロックからスタートする人たちは、走ることに主眼を置くのではなく、お祭りに参加するような気分でエントリーしている人たちが多いもよう。ベビーカーでの出場もたくさん見かけました。

これは後からわかったのですが、ブリッジランの1時間30分という時間の制限はかなりゆるいようで、関門アウトなどはないようです。悠々と歩きながらゴールすることもできそうな雰囲気でした。

まずはハーバーブリッジ!

ハーバーブリッジを過ぎると、ほどなく身体も温まってきたのでワークマンは脱いで腰巻へ!

日本で見かける応援よりゆるい感じの応援。急がなくてもいいけどがんばって!みたいなことを言われたのだと思います。

切通の下り坂を抜けます。

ハーバーブリッジとオペラハウスが望める場所は人気の撮影スポットになっていました。

なんてことはないはずの普通の道もいちいち素敵で、10kmコースでは飽きる部分がありませんでした。

撮影しながら走りますが、走りながらの撮影はむずかしいです。

タイムは気になりますが、撮影スポットがあるとちょっと休憩できるのでほっとします。ゴール会場のオペラハウスは対岸……まだまだぽい。

完走するために、そして、この後の観光に備えて体力を温存するためにも無理はしません。

なかなかゴールが見えてこない……

と思ったら! オペラハウスが見えたー!! 安心してラストスパートをかけます。※同僚に聞いたところ、ラストスパート感はなかったとのこと。

走っている最中に同僚が度々「マラソン楽しいですか?」と尋ねてきたのですが、私はまだ苦しくなる場面があるかもしれないと用心して「楽しい」とは答えず。

しかし、ゴールが見えた今となっては思い切り言えます。マラソン楽しい!と。

こんな全開の笑顔は私史上、あまりないのではないでしょうか。

写真での憔悴感は激しいですが、つらい!とか、もう嫌だ!とかは一切思わず走り切れました。

グロスタイムは手元の時計でも完全にオーバーしていましたが、完走メダルも入手! こんなメダル貰ったことない!!!  今まで運動での成功体験なんてほぼないに等しい私だけに、この感激はひとしおです。

※後日タイムを確認したところ、グロスタイムは1時間53分10秒と完全にオーバー。ネットタイムは奇跡の1時間29分45秒でのゴールでした!

完走メダル配布用のカウンターだけでは対応しきれないためか、スタッフが配布してまわっていました。

シドニーマラソン、全力でおすすめさせてください!

今回が初のマラソン大会なので他との比較はできないのですが、シドニーマラソンおすすめです。

良かった要因は様々ありますが、まずはシドニーという土地の魅力! 次々現れる素敵な景色は疲れを感じさせず、どんどん前に進むことができました。また、意外なことにシドニーは湿度が低いためなのか、大都会にも関わらず空気が美味しかった! 天候に恵まれたことも幸いしました。

次に、シドニーマラソンの空気感! 制限時間なんて気にする様子もなく、歩いたり記念撮影をしたりとそれぞれが思い思いの楽しみ方をしている姿を見て、マラソンて速く走ることや、走りきることだけが楽しさにつながるわけではないのだということを知りました。

走ることに不安があっても何も心配することはなく、参加すれば間違いなく楽しい。シドニーマラソンは、初心者に優しい大会だと感じました。

10kmという無理のない距離を選んだことも正解だったと思います。個人的には限界突破でしたが、死線を超えるような距離ではないので、走ってる最中も走ることにネガティブな気持ちを抱くことがありませんでした。

もう無理!を感じさせない、まだがんばろう!と思える距離で、走り終わった後はまた大会に出てもいいかも、とさえ思えるように。次はもっと速く走れるようになりたいな、と向上心まで芽生えてきました!

まさか私自身そんなことを考えるようになるなんて思いもよりませんでしたが、10kmではランナーズハイにはならない(そんな距離走っただけではアドレナリンは出ない)そうなので、本音のようです。

走り終わった後は観光へ!

疲れてはいるものの観光へお出かけするには問題ない程度。ゴール後の観光へ向かうべく、預けた荷物をピックアップしようとしたところ……

なんと、当日預けた荷物が到着するのは11時頃とのこと。

ここで予想だにしないタイムロス。ゴール会場の公園で鳥を眺めながら休むしかない。

終わってから公式HPや体験ブログなどを見返せば、当日預けた荷物は受け取りが遅くなるとの情報はありましたが、事前にはまったく気が付けませんでした。

ゼッケン引き換え会場で、事前の荷物預けカウンターも見かけたのですが、今預けてどうするんだろう?と思っていましたが、こういうことだったのですね。失敗しました。

ゴールしてから約1時間後、荷物を受け取ってようやく観光に出発。



十分楽しめていますね。

走り切ったご褒美としてベルトラ様にご手配いただいた「シドニー サンセット/夜景ディナークルーズ byキャプテンクック」(催行会社:キャプテンクック)にも参加させていただきました。

綺麗なサンセットを予感させる太陽を見ながらクルーズ船に乗り込みます。

ディナーは複数のコースから選べて、同僚はサーモンを、私はチキンをチョイス。ビールやワインも飲み放題。

基本的に英語対応ですが、スタッフのみなさんはとても親切で、こちらの拙い会話でも意図をくみ取って嫌な顔ひとつせず応えてくれました。

この素敵な対応は、今回旅をしたシドニーの街中どこでも感じたことで、多民族国家のなせる懐の広さなのか、観光客を多く受け入れている懐の広さのためなのかわかりませんが、旅行中は英語への苦手意識を気兼ねすることなく、楽しむことができました。

さきほど走ったハーバーブリッジを、今度は下からくぐるとは。感慨深いものがあります。

お食事を楽しんでいるうちに夕日はどんどん沈んでいきます。やっぱり! 海上から臨むシドニーのサンセットも美しかった!

デザートをいただいたあとは船外へ出て夜景を眺望。シドニーの町並みは、どこから眺めても、どの時間帯でも美しいことをしっかり確認。

夕暮れから夜景まで、ディナーを楽しみながらのあっという間のひとときを過ごさせていただきました!

ちなみに、大会当日はまったく問題なかったのですが、翌日はひどい筋肉痛に襲われ、観光中も帰国のための移動もなかなかの歩行困難ぶり。激しいアクティビティを予定していなくてよかったです!

マラソンと観光は両立可能! そして、初心者でもマラソンは走れる! 10kmなら!

みなさんもぜひマラソン大会に出てみましょう!笑。冗談ではなく、マラソン大会楽しかったです。そして繰り返しますが、シドニーマラソンはおすすめです。

シドニーに行くのにマラソンだけなんてもったいないとも思っていた私ですが、シドニーに行くならぜひマラソンの時期に行くことをおすすめします! マラソンもしたうえで観光しないと損。今なら間違いなくそう断言できます!

一人で走ることだけがマラソンではない!と思った!

最後に補足したいのは、シドニーマラソンは女子旅にもおすすめということです。
走ることがだけがマラソンの目的ではないということは記事内でも触れましたが、大会に参加してみて誰かと一緒に走るという楽しみ方もあるのだと知りました。

マラソンを1人で楽しむには、経験値も体力もまだ足りない私に合わせて、当たり前のように同じペースで走ってくれた同僚がいてくれたからこそ、最後まで楽しく走りきることができたのだと思っています。
(それに、マラソン中にたくさんの写真も撮ってくれていたので、この記事も成り立ちました。感謝してもしきれません!!!)

マラソン大会で走るのではなく(いや一応大会ですし、走るのですが)、観光をする。女子旅のひとつの形としてありだなと思った次第です。

この記事を書いた人

竹中塁

竹中塁

長野生まれで長野育ち。2016年春に関東へ移住しました。 旅行は行くのも好きですが、人の旅行話を聞くことも大好きです。 ジャンルを問わず何かを読むことが好き、種類を問わず動物が好き、誰かに作ってもらったお料理が好き。苦手なものはネギ。これは戌年だからしかたがないらしいです。

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