青春18きっぷのポスターでも有名なJR四国の予讃線下灘駅。『「青春18きっぷ」ポスター紀行』(講談社)の表紙に使われるほどファンの間では人気・知名度の高い駅。
ポスターを見て「この駅に行きたい!」と思った方も多いでしょう。ですが下灘駅は電車の本数が少なく、行きは問題ないのですが、折り返し帰りの電車がなかなか来ないという時間帯も。
実はそんなちょっと辺鄙な下灘駅に10分だけ降り立てる方法があるんです。全国を飛び回るトラベルライターが実際に行ってみました。
帰りの列車を気にすることなく楽しめる「伊予灘ものがたり・道後編」
下灘駅は朝昼夕いつ訪れても心に残る光景に出会えますが、旅行者ならやはり夕刻が狙い目。
旅行者は松山方面から下灘駅にアクセスすることが多いと思われますが、夕刻に訪れようとすると、帰りの電車が1時間ほどないといった困った事態に遭遇します。
そこで今回ご紹介する観光列車「伊予灘ものがたり」の登場です。「伊予灘ものがたり」には4つの旅があり、その中の「道後編」(八幡浜発~松山駅着)を利用すると、夕刻の下灘駅に10分程度下車できるのです。
八幡浜駅から下灘駅までは車内でアフタヌーンティーを楽しむこともできますよ(事前予約制 / 数量限定)。
見どころでは徐行
何やら車内がざわついていますが、トラブルが発生したわけではありません。「伊予灘ものがたり」では沿線のみどころで観光アナウンス&徐行してくれるので、そのタイミングでみなさん景色に注目できる仕組みになっているのです。
真下を見ると非常に透明度の高い海岸が見えます。
下灘駅では10分だけ停車
下灘駅に到着です。駅と海の間に国道が開通するまでは、「ホームの下がすぐ海」というほど日本一海に近い駅でした。
帰りの難易度が高い下灘駅も「伊予灘ものがたり」を利用すれば、10分だけ楽しむことができるのです。季節によって日没時間が違いますので、夕日狙いの方は日没時間を考えて時期を選ぶと良いですよ。
下灘駅では皆さん下車されますので車内はからっぽ。「伊予灘ものがたり」は乗客同士の一体感も楽しい観光列車ですが、いくら気を許しても貴重品の管理だけはご自身で責任をもって行いましょう。
誰もが素敵な写真を撮れる下灘駅
下灘駅は誰が撮影しても素敵なショットが撮れます。不思議ですね。ロケーションのポテンシャルの高さを見せつけられるようです。木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」でも登場しました。
下灘駅に降り立ってみたい!と思われている時間のない旅行者は、是非「伊予灘ものがたり・道後編」をチェックしてみましょう。効率よく旅ができますよ。