こんにちは、ライターの新田浩之です。
私は神戸市在住の鉄道ファンです。2016年4月29日に鉄道ファン待望の博物館が登場しました。
その名は「京都鉄道博物館」。その魅力の全てはこの場では書ききれないので、特に印象に残った点をピックアップしてお伝えします。
京都鉄道博物館を現地視察
2016年5月17日、鉄道ファンである私は、栄えある私の誕生日に京都鉄道博物館を現地視察しました。
博物館の前にある梅小路公園に入ると、出迎えてくれたのは京都市電。
京都市電は私がまだ生まれていない1978年に廃止されました。ですから、京都で京都市電が走っている姿を見たことはありません。
京都市電の特徴は方向幕が2段式であること。これが凛々しくてなかなかカッコいいのです。
思わず見入ってしまい、京都鉄道博物館に行く前の京都市電でかなりの時間を費やしてしまいました。
団子鼻が印象的な0系新幹線
ついに、関西鉄道ファンの新たな聖地、京都鉄道博物館に入館。少し意識しすぎて身震いがしました。
入館すると、まず目に飛び込んでくるのは0系新幹線。ご存知、初代の団子鼻をした車両です。
0系を見ると、いつでも和んでしまいます。こんなにかわいい車両が200km/h以上出していたとは思えません。もう1回、復活運転を見たいものです。
0系の車内には最初期に使われていたシートが展示されていました。リクライニングはしませんが、下手なシートよりもこちらの方が快適に思えます。
マルチな寝台電車581系
本館に入ると目に飛び込んできたのが581系(月光型)です。この車両は1968年に誕生。昼間は座席車、夜間は寝台車というマルチプレーヤーな電車だったのです。しかも、この当時で「寝台電車」。当時としては、とても画期的な車両だったのです。
国鉄の特急車両の多くが赤とクリーム色ですが、581系は青色とクリーム色の配色。個人的に青色が好きなので、この配色がたまりません。
こちらは大阪から北陸方面を結んでいた特急雷鳥号(こちらは489系)。
大きく突き出した形は「ボンネット型」と呼ばれ、長らく人々に親しまれてきました。ボンネットの中には運転に重要な機械が収納されています。
話を581系に戻しましょう。
車内は窓越しに観察できます。座席車の場合は4人がけのボックスシートになります。しかし、1970年代ごろになってリクライニングシートが好まれるようになったため、後年は「特急列車にボックスシートはまずいだろう」という方針になり、次々と昼間の特急の定期運用を失っていきました。
寝台車にすると3段式のベッド。思ったよりもベッド幅は広く、現代でも十分通用すると思います。
加えて、581系もいつ見てもカッコイイ車両です。
ちなみに、最後の定期運用となったのは大阪から新潟を結ぶ急行「きたぐに」でした。「この車両に乗って新潟に行きたかったなあ」と、思わずつぶやいてしまいます。
1987年の国鉄民営化のポスターを見て大興奮
展示車両の横には鉄道の歴史が学べるコーナーがあります。
私が注目したのは、私が生まれた年に起きたエポック的な出来事を祝ったヘッドマーク。
そうです、国鉄民営化です。
巨額の赤字と荒廃した職場環境のため、国鉄は人々からの支持を完全に失っていました。
そして、1987年4月1日にJRに生まれ変わったのです。
やはり、自分が生まれた年が記されたヘッドマークを見ると興奮します。
民営化前に国鉄が作成したパンフレットもあり、知的好奇心が刺激されました。思わず「国鉄労働組合歌」を口ずさみながら展示物に見入っていました(私は国労支持者ではなく、単に国労の歌が好きなだけです。)
意外な貨物の実態に感心
2階は鉄道の様々な施設、裏方を学べるコーナーとなっています。とても全ては解説しきれないので、現在の貨物列車を解説しましょう。
貨物列車のコーナーでは、貨物列車のサービスを紹介しています。
驚いたのが、それぞれのコンテナにICタグが設置されていること。これにより、自分の荷物がどこを走っているのかを正確に把握することができるのです。
さらに、貨物ターミナルで働いているフォークリフトにもICタグが。きっちり荷物が貨物ターミナルに到着したこともリアルタイムに分かるのです。
伝票をパソコンに単に打ち込んでいるだけ、と思っていたのでこれには感心しました。
貨物列車の意外な姿を見たような気がしました。
最後に
いかがでしたか。
まだまだ紹介したいのですが、今回はここまで。他にも様々な車両や蒸気機関車が展示されています。
続きは実際に京都鉄道博物館まで足を運んで確認してくださいね。館内は結構広いので、滞在時間としては4~5時間くらいはみておいてください。