• 合法的に入れる廃墟・夕張市の産業遺産「清水沢火力発電所」の美を撮る。 | TRIP'S(トリップス)

    合法的に入れる廃墟・夕張市の産業遺産「清水沢火力発電所」の美を撮る。
    日本

    清水沢

    財政破綻した街、北海道夕張市

    父の故郷でもある夕張市はかつて炭鉱で栄えており、祖父は炭鉱夫として働いていました。落盤事故で腰椎骨折。その後は国鉄職員として、南大夕張から室蘭日鋼へ石炭を輸送する毎日だったそうです。閉山後、夕張市は観光業に力を入れます。ロボット博物館などへ巨額の投資。しかし年々観光客は落ち込み、2006年に財政破綻への道をたどることになりました。
    そんな夕張市へ最後に訪れたのは幼稚園の年長頃です。28歳になるまで一度も訪れたことはありませんでした。久しぶりに祖父へ会ったことをきっかけに、夕張観光を企てたわけでございました。

     

    夕張

    カメラを片手に訪れてみたところ、祖父が住んでいた地区は全て大夕張ダムの湖底でした。残存物など何もない。父が通ったであろう鹿島小学校の記念碑は高台へ移設されています。故郷がなくなる、というのはさぞ寂しいことだろう、と思った次第であります。

     

    道中にあった「清水沢」という地名

    閑話休題。ぼくはかなりの廃墟好きで、過去に二十数箇所の廃墟・心霊スポットへ突撃しました。そんな北海道の廃墟好き人間ならば、「清水沢」という地名は幾度となく耳にすることでしょう。
    ……それが、あったのですよ、道中に。「清水沢火力発電所」が。しかも、気軽に許可を得ることができて、合法的に内部を観覧できるのです。

    2016年は5月30日~10月末頃まで。月~土曜日の10:00~16:00のようです。現在、清水沢火力発電所は東亜建材工業という産業廃棄物処理会社が運営・管理しております。東亜建材工業の看板を目印に、そのまま順路通り進んでいきます。開けたところにでたら、火力発電所の写真が貼ってある看板を目印に事務所を探してみてください。事務所内に入ると説明・誓約書の記入があります。事前連絡は不要です。

     

     

    清水沢火力発電所内へ

    清水沢

    手続きを済ませ、いざ突入です。明確な駐車場はありませんが、上記の写真あたりを目安に車を停めるとよいでしょう。

     

    清水沢

    ぽっこりと空いた大穴から入ります。左手に見えるヘルメットをかぶります。

     

    清水沢

    ここは配電盤室のようです。

     

    清水沢

    企業が管理しているだけあって落書きなどはもちろんなく、保存状態が高いです。

     

    清水沢

    廃墟好きにとってはたまらない錆。ハァハァ。……顔文字を使いたくなるレベルです。

     

    清水沢

    左奥のドアを開けて先へ進みます。東亜建材工業さんの作業風景を眺めつつ……。

     

    清水沢

    それでは2階へ行ってみましょう。

     

    清水沢

    登り切って、右を見るとこんな感じ。

     

    清水沢

    左を見ると、ああ、いいですね。何がいいかというと、引き出しの残骸です。コケも申し分ない。完全に廃墟美です。

     

    清水沢

    ちなみに階段上には何もありません。

     

    清水沢

    ここでしばらく撮影を楽しみます。廃墟の何が良いって、人工物と自然の折り合いなんですよね。緑が一段ときれいに見えます。

     

    清水沢

    カメラの話になっちゃいますが、色温度は高め、寒色のほうが好みの絵面になったりならなかったり……。

     

    清水沢

    それでは地下まで下りましょう。

     

    清水沢

    これにて終わりになります。この感動が伝わったかどうか。若干不安ではあります。しかし、廃墟・産業遺産好きの皆様には是非おすすめしたいスポットです。思う存分に写真撮影を楽しめます。ちなみに、コスプレ撮影も可能のようです。ただし、露出が高い服装やモデルガンはやめてくれ、とのことでした。作業員がびっくりするので何か一枚羽織ってください、とも。

    清水沢

    何はともあれ、とにかく清水沢火力発電所へ行ってみてください。そして、たくさん散財しましょう。夕張市にまた陽が当たることを祈って……。

    この記事を書いた人

    yuta.d

    yuta.d

    1988年生まれ。生まれも育ちも北海道旭川市。趣味で1人楽しく風景写真を撮っています。
    身近にありすぎて見えていなかった北海道の魅力にカメラを通して気付くことができました。
    その感動を少しでもおすそ分けできればと思います。

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