旧正月ならではの遊びは「暴走バス」に乗ること!?人がいないソウルを歩いてみた
韓国

前回は、旧正月直前のソウルの賑わいについてレポートしました。そう、連休直前はどこか浮足立った感じがあるんです。連休前日の夕方、ろうそく集会で有名な光化門のあたりのも行きましたが、なんかいつもと違う。皆さん、早々に仕事を切り上げて、大きな箱に入った贈答品を抱えて帰っていくではありませんか。そう、まるで日本の12月30日や31日のそれと似た空気が流れていました。
 
ということはですよ。旧正月の連休が始まったらソウル市内はどうなるのか。今回はそれをレポートしてきました。

あの繁華街、明洞(ミョンドン)が……

論より証拠。まずはこちらの写真をご覧ください。

こちら、明洞ロッテデパートと地下でつながっている「ソゴン(小公)地下商街」の普段の様子です。いわゆるミョンドンという繁華街の道路を隔てた反対側にあること、お店自体が古いお店が多い古い地下街であることなどから、普段でも爆発的に物が売れるところではないのですが……。それでも、通り抜ける人はそこそこいますし、昔からここで商売をやっている商店、韓流ブームに乗ってグッズを売るお店などが軒を連ねています。
 
この地下街。旧正月のソル当日、つまり旧暦の1月1日にどんな様子か見に行ったのですが……。

こーんなでした。
 
屋号が書いてある看板を見ていただくと分かると思いますが、大体同じところに立って撮影してみたんです。が、普段はほとんどの休みの店や空き店舗のない商店が、なんと1軒も営業していませんでした。大手チェーンのコンビニなどは営業していると言われますが、そして、昔ほど正月も休まなくなってきていると言われますけど、それでも、やはり旧暦1月1日くらいは休みたいという商店主が多いようです。
 
まあ、通行人も誰もいないですからね。店を開けていても全く商売になりそうにありません。そう、韓国の店主たちが休みたい正月は、韓国人消費者が買い物に出たくない正月でもあるんですね。

外国人観光客が多い繁華街は…

地下街はあまりにも寂しかったので、地上に出てみました。この日の気温は大体1度くらい。寒いので外歩き向きとは言えない気候でした。

繁華街には地下街よりは人がいます。今は昔ほど長く連休を取らない韓国人も増えたこと、また、特に明洞は外国人観光客が正月連休の時にも来韓するということもあって、店を開けるところも増えてきました。この写真でもわかるように、チェーンの化粧品屋さんなどはだいたい開いていましたね。

それから、右側の映画館。これは、昔から正月でも開いている数少ない施設だったのですが、しっかり営業しています。正月に映画もいいものですよ。
 
はてさて、こちらの通り、適度に人がいるなと思われるでしょ? では、ここで、普段の休みの日の午後の写真をご覧ください。条件は大体同じです。祝日の午後のミョンドン。同じ通りです。

だいたい同じ場所、同じ角度で撮ったのですが……。
普段はこんな感じです。ごった返していて、普通にまっすぐ、ずんずん歩くことはできません。旧正月の人の閑散とした感じ、伝わるでしょうか。

若者の町・ホンデ(弘大)は?

せっかくなので、明洞以外のところも……と思い、若者に人気のスポット、弘大エリアにも来てみました。

ホンデと言えば夜。ストリートライブに人だかりができ、クラブで踊りまくり、おしゃれなバーでくつろぐ。そんな街です。だから、休日の夜は人でいっぱい……のはずですが。

旧正月前日、そのホンデエリアでもっとも人でにぎわう駐車場通りは、えっと思うくらいの静けさ。この近くに住む人の話によると、この辺はクラブが多くて、重低音の振動が朝方まで響いてくる、そんなところなのだそうです。が、この写真からはそんな印象、全く受けないでしょ?

正月当日もこんな感じ。駐車場通りは、親戚を訪問しに来た人の車でしょうか。車はたくさん止まっていました。けれども、連休ならばたくさん見かけるカップルも、高校生・大学生のグループも見かけませんでした。

旧正月は旅行は避けたほうが無難

ひと昔前に比べるとお店を開けるところが増えてきましたが、それでもやはりまだまだしっかり休みたい旧正月連休。一番開店率の高い明洞でも、チェーン店でないお店などはかなりの確率で休んでいました。ホンデあたりになると、個人商店の割合が高まるので、一部のチェーンでやっている店もあることはあるけど……という感じに。
 
また、デパートなども休業しますし、東大門市場のファッションビルもお休みになります。なので、できれば旧正月、それからチュソクと呼ばれる中秋節には韓国旅行は控えたほうが無難。せっかく来たのにお目当ての店がやってなかった、というのは悲しいですもんね。
 
でも、うっかり連休と旅行予定が重なってしまったら! その時は、買い物と食事は明洞(ミョンドン)、そして、宮殿に遊びに行くことをおすすめします。キョンボックン(景福宮)などではお正月イベントとして、チマチョゴリの着付け体験とか、韓国の伝統遊び体験とかさせてくれます。普段なかなか接することのできない韓国伝統文化に触れるのも楽しいですよ。

暴走バスでソウルの町をつっぱしれ

いつもは渋滞、渋滞、また渋滞のソウルの大通り。旧正月中はソウル市内にいる人口そのものが激減するので、道路もすきます。この時にしかできないお気に入りの遊びをご紹介しましょう。それは、客もいない車もいないので暴走する市内バスに乗りまくることです。
ソウルで市内バスに乗ってばかりいると日本でバスに乗っているとイライラするようになる、そのくらいソウルのバスは飛ばします。運転が荒いです。でも、普段はやはり渋滞にも引っかかりますので、思うようにスピードが出ない。それが解消されるのがこの連休です。
 
おすすめコースは、市内から漢南大橋を通ってカンナムエリアに行くコース。ここは、南山という山から下り坂を直進し、ハンガンを渡って、先の先の先にあるカンナムとかヤンジェという駅のあたりまでひたすら直進するコースです。スピード出ること請け合いです。
 
また、もうひとつは110番のバス。こちらはAとBの二つのコースがありますが、どちらでも大丈夫。旧市街が広がるハンガンの北側をぐるっと1周するコースです。最後のひとつはソウル市が観光コースとしておすすめしている273番のバス。こちらは、大学路、鍾路、新村、ホンデなどのメジャー観光地をつなぐラインです。連休には連休の楽しさのある、そんなソウルです。
暴走バスでソウルの町をつっぱしれ

この記事を書いた人

エナ

エナライター / エナツアー主催

横浜出身のソウルっ子。2000年から2002年、ワーホリ滞在。その後横浜での10年間を経て2011年、再度渡韓。本業は日本語教師。ソウルの町歩きが大好きなネイリスト。ソウルの博物館、市場が主な生息地。普通の町を普通じゃなく感じさせるエナツアーなるものを企画していました。最近は日本家屋の残る町にはまり気味。

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