宮島といえば厳島神社。そして、平清盛。建立したのが平清盛ですが、誰を祀っているかはわからない人多いのではないでしょうか? そもそも宮島って何?
宮島という場所は神々しい場所で、そもそも神の島なんだそうです。そこに目をつけたのが平清盛で、厳島神社を建立。海の上の回廊や、海の中の鳥居も有名ですね。それで、宮島=厳島神社となってしまうのも無理もありません。
今回は、そんな厳島神社を見下ろす場所にあるの千畳閣(豊国神社)をご紹介したいと思います。
千畳閣
千畳閣は豊臣秀吉が建立しようとした神社です。でも、その途中で亡くなったため建築の途中の段階で止まっています。こう書くと、行く価値あるのか? と、言われそうです。ところが、少々長い階段を登った所にある千畳閣はスケールと歴史に圧倒されます。
広さは畳857枚分。約250平米。
この写真を見て、おやっと思った人もいるかもしれません。確かに雄大ですが、壁がありません。この写真を撮ったのは春で快適な気温でしたが、冬に訪れた時は流石に寒かったです。そのかわり夏は浜風もあってエアコンいらずかもしれません。
明治時代までは仏像もあったそうですが、明治政府の廃仏毀釈政策で撤去され、現在は、正確には豊国神社として秀吉公が祀られています。千畳閣はあくまで別称です。
ほとんどは屋根裏が見えますが、神棚のこの部分のみに天井板がはめられています。
絵馬の面白さ
ここでの見どころはこのひたすら広い板の間だけではありません。風雨にさらされ判別も難しいものもありますが、大きな絵馬も大きなポイントです。
以下の絵馬は明治18年に寄進されたもののようですね。
以下は、藤原慶芳という方の筆による絵馬らしいですが、いつの時代のものかは記載がありませんでした。
宮島のしゃもじのルーツ
宮島はしゃもじも有名で、そのいわれが書いてあるものが展示してありました。また、寄進されたしゃもじも隅にひっそりと置いてあったりしました。そういえば甲子園球場の高校野球でも広島代表がしゃもじを持って応援するシーンをご覧になられた方も多いかと思います。
厳島神社の回廊の入り口近くで振り返って上を見ると、そこに千畳閣を見ることができます。ぜひ、こちらにも立ち寄られてはいかがでしょうか?
●千畳閣(豊国神社)の位置関係