神社に行くと不思議と周囲の空気が変わり心も浄化されていく感覚はありませんか? 境内に足を一歩踏み入れるとこの一画だけ何かに守られている様な特別な空気が流れます。今回ご紹介する「浜松八幡宮」は街中ということを忘れさせるぐらい静かで緑豊かな木々に囲まれた中に鎮座するまさに特別な場所。あの徳川家康が何度も参拝に訪れたというパワースポットでもあります。
浜松八幡宮とは?
静かな住宅街の中に突如として現れる緑あふれる森。金木犀の香りが漂う境内は喧騒を忘れさせ聞こえてくるのは鳥のさえずりのみ。
主祭神でもある玉依比売命(たまよりひめのみこと)は海の神なので交通安全を、そして出産は潮の満ち引きが関係しているということから安産祈願に訪れる方も多くいます。
御祭神の伊奘諾尊、伊奘冉尊の2柱は結びの神ということで静岡県内では唯一披露宴会場が隣接した神社となっています。
鎌倉時代には源義家なども訪れ、もともと武家の信仰心が厚かった神社。
29歳の徳川家康が居城を浜松へと移した後、お城に近かった浜松八幡宮は方角的に鬼門になる場所にあたることから、家康が鬼門鎮守の守り神として信仰し度々参拝をしていたと言われています。それ以降、武家の守護神、鬼門降伏の氏神として信仰され、今では勝ち運、開運スポットとして人気を集めるようになりました。
一番のパワースポットは「雲立楠」
拝殿に向かう途中にある樹齢1000年と言われる巨大な楠木。根の周りは15mもあり幹が四方へと伸び迫力があります。
実はこの楠木は「雲立楠(くもたちのくす)」と言われ家康の伝承が残る貴重な楠木です。
1572年三方原の戦いで武田信玄に破れた家康がここに逃げ込み楠の幹の下にある空洞に身を潜めたと言われています。
よく見ると下の部分に穴が開いています。ここで家康がお祈りを捧げると、雲が立ち上り馬に跨った神の姿となり、家康を浜松城へと導き難を逃れたと言われています。この伝承にあやかり今では勝ち運、開運、厄除け、立身出世など様々なお守りのシンボルとなっています。
この「雲立楠」の実を祓い清めたお守り「くすのき守」はここだけの特別なお守りです。
拝殿の横にはたくさんの赤い鳥居があります。
鳥居を抜けた奥には商売繁盛の浜松稲荷神社と、その横に家康公を祀る摂社東照宮があります。
静かな境内を歩き厄災を祓い清めて開運招福を導くパワースポットにぜひお出かけください。
静岡県浜松市中区八幡町2番地