東京国際映画祭・2024 レポート
日本

東京国際映画祭レポート

2024年10月28日から11月6日まで、日比谷、有楽町、銀座が映画の街に変わっています。

アジアで一番大きい東京国際映画祭がこの地区の映画館で開催されているからです。今年で35回目。映画祭といっても、世界でよく知られた米国アカデミー賞のように賞を決める部門もあるし、スターがレッドカーペットを歩くところを見ることもできる。映画で始まり映画で終わる10日間なのです。

都内で、このポスター見たことありませんか?

有楽町、日比谷、銀座はもちろん、都内のいたるで東京国際映画祭のポスターを見ることができます。

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これは、都営地下鉄内です。東京都交通局とのタイアップのようです。

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こちらは、東京ミッドタウン日比谷。

この記事がみなさんの目に止まる頃は終盤です。各賞の発表もあり、受賞作の上映会もあり、ラストに向かって盛り上がっていきます。

それでは、おさえておきたいポイントを紹介します。

そもそも東京国際映画祭ってなんだ?

東京国際映画祭は、アジア最大の映画祭といわれています。ただ、見方を変えると、普段の日常、シネコンなどでは見ることができない国の映画を見ることができる数少ない機会という点が大きなポイントだと思います。

昨年も東京国際映画祭で上映されたあと、劇場で公開された例はさほど多くありませんでした。確かに日本人に万人受けするとはいかないかもしれませんが、秀作揃い。英語以外でもしっかりと日本語字幕付きなのでご安心ください。

上映作品

上映作品は下記のように分かれています。

コンペティション

文字通り作品が審査され各賞受賞の候補となる作品です。

15作品。コロンビア、ブラジル、台湾、ポルトガル、チェコ、ルーマニア、中国、日本と多様な国からの出品になっています。

私もそんなに作品は見ていませんが、印象に残ったのはスロバキアの「大丈夫と約束して」。都会で生き抜くのは、多少は汚れたこともしないと金持ちになれないという点が印象に残りました。

アジアの未来

アジア各国からの名作で、アジアを舞台にした作品です。

去年はイラン人監督のフランス製作映画が印象に残りましたが、今年も、トルコ、イラン、マレーシア、香港、他アジアを舞台の作品が10作品でした。

ガラ・セレクション

13作品。映画祭で評価された作品や優れた娯楽作品。まもなく一般公開される日本映画「劇映画 孤独のグルメ」「雪の花ーともに在りて」も含まれています。

ワールド・フォーカス

世界の国際映画祭で注目を集めた作品や、日本での公開がまだ決まっていない最新作を上映。「ガラ・セレクション」と内容がかぶりそうですが、日本で公開が決定していない作品になっており、9作品です。

そのほか「日伊映画共同製作協定」発行記念上映、アニメーション部門、NipponCinemaNow,日本映画クラッシックス、ウイメンズ・エンパワーメントなど様々な角度の映画が上映されます。

どこで上映? チケットは?

有楽町、日比谷、銀座の映画館で開催されます。

残念ながら、評価の高い作品は10月19日の前売り開始と同時に売り切れになっていたりしますが、それでも後半、終盤まだまだ余裕のある作品もあるようです。

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ネットでの販売が主体ですが、有楽町駅前にチケットボックスがあります。

また、隣接する形で映画のポスターがあり、それを見て作品を見極めるのもいいかもしれません。このポスターは映画の原産国(?)、つまり制作された国で使用されたポスターなのでそれを見るだけでも楽しいですよ。

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通常上映劇場と東京国際映画祭の劇場の違いはあるの?

あります。1番の違いはエンドロールが終わると拍手が湧き上がること。これは大手シネコンでは味わえません。そして終了後は監督、役者、スタッフなどが登壇し、セッション、Q&Aなどを楽しむことができます。作品を見て、率直な感想を言ってみるなんて貴重な体験になりそうですね。

見たい映画が売り切れてた!

先にも書いたようにその可能性もあります。でも、最終日まで日比谷ステップ広場に音響設備は申し分のない屋外上映が行われています。お仕事帰りにちょっと立ち見もいいかもしれませんよ。それも名作揃いです。場所は東京ミッドタウン日比谷前です。スクリーンは撮影できないので、スクリーン裏から観客席を撮って見ました。

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上映予定はこんな感じです。

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来年も開催されます

もっと早く知ればよかったと思っているあなた。毎年9月10月に概要がわかり、周知されます。特に人気が集中しそうな作品は抽選で決まったりします。見たい映画をピックアップしてプランを立てる。毎年恒例のお楽しみになるといいかもしれませんね。

会場案内図

スケジュール

この記事を書いた人

Songben

Songben

「この世界の片隅に」の舞台、広島県呉市の出身。18歳、予備校進学のために上京。大学時代は、都内の名画座の顔になるほど映画漬け。5年の時(?)国境が解放された報を聞き、北京発モスクワ行き国際列車に乗る。これが初めての海外。仕事は全く旅行とは関係ない経理職。毎年のようにどこかに出没。といっても、中国が多く訪中は20回。

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