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    海外のぼったくりツアー参加は本当に失敗?ベトナムで詐欺を考える
    ベトナム

    海外旅行に行った時にありがちなのが、いわゆるぼったくりツアーガイドです。

    相場よりもとてつもなく高い値段のツアーな上、いろいろなお店に連れまわされ、これまたとてつもない高額の値段で商品を売りつけられるというモノです。

     

    引っかからないようにと気をつけておられる方も多いと思いますが、今回の旅行で見事にこの手のツアーに参加してしまった友人が!

     

    しかし、とても満足している彼らの話を聞くと、もはや詐欺のようなツアーでも、幸せ旅行だったのかもしれないと思えてきました。そんな彼らの面白いバイクツアー珍道中に迫ります!

    ホーチミンで起こったハプニング

    ぼったくりバイクツアーの珍道中が起こったのは、ベトナムのホーチミン。私自身ホーチミンには行った経験もあり、とても好きな街の一つです。比較的平和な都市なので、安心して海外旅行を楽しんでいました。そんな平和な旅行にいきなりハプニングが!

     

    なんと、友人3人が別行動をしている時に、人の良さそうな日本人をターゲットにした、悪質の「ぼったくりツアー」に巻き込まれてしまったのです。

    (ここからは私が実際にツアーを体験したわけではなく、友人たちから、聞いた話です。ご了承ください。)

    ベトナムツアーの真相とは?

    彼らによると、私たちが一緒に行った旅行仲間3人が別行動をしている時に、あるフレンドリーな男性が声をかけてきてくれたのだそうです。

     

    その男性曰く、男性の奥さんは日本人。奥さんの影響でそれなりに流暢な日本語を話のだとか。

    日本語で「タダでバイクに乗せてあげるよ〜。行きたいところに連れて行ってあげるよ〜。」と、とてもフレンドリーに話しかけてきたとのこと。ここで、こともあろうことか、人の良い友人が、フレンドリーな男性の笑顔を信用してしまったのです。

    安心させるための手口?魅惑のノートとは?

    自分の話に興味を示しかけてくれた友人に、男性としては有頂天で「今までにこんな人がツアーに参加したよ」と一つのノートを見せてくれたのだそうです。

     

    それには「〇〇さんありがとう!」「とても楽しいツアーだった!」などのメモ書きが!

    自分が信用できる者であることを思いこませようとする男性側の手口もなかなかのものです。

     

    そんな男性の誠実さ(?)を信じてしまった友人たちは、早速ツアーに参加することに。

    ツアーの内容は?

    まず「どこに行きたいか?」と親切に訪ね、バインミーや春巻きとビールを堪能。

     

    こんなツアーも良いかもしれないと、ちょっと気持ちが良くなったところで、「トン」と書かれた名刺と共に名刺のツアーを説明されました。

    「トン」と書かれた名刺を渡され説明されたツアーの内容。

     

    男性によると「1時間1,000円のツアー」とのこと。ここで断ればよかったのでしょうが、この値段ならまあいいか!と承諾してしまった友人たちは、これから「トンさんツアー」に振り回されることになってしまったのです。

    市場の様子

    まずこちらが行きたい場所を聞かれ「〇〇が買いたい」「〇〇が食べたい」という希望を伝えると、そのお店に連れて行ってくれるというのがトンさんツアーの主な内容です。

     

    友人はそれによってベルト、サンダルなどを購入することができたそうです(もちろんかなり割高の値段で)。

    カフェで起こったハプニングとは?

    振舞われたお茶

     

    そして、そんなツアーの間に連れて行かれたのが、カフェ。

    事件は3人のうち、最も用心深い友人がトイレに行っている間に起こります。

     

    トンさんは彼がいなくなった隙を狙って、残りの2人にコーヒーを振る舞います。コーヒー豆をその場で挽き、ベトナムコーヒーを飲ませてくれたそうです。

     

    そう、ベトナムは知る人ぞ知る、コーヒー豆の産地。特にジャコウネコのコーヒーが有名なのです。インドネシアでは高すぎて購入することができない人でも、ベトナムでは比較的安く購入することができるというのが魅力の1つとなっていて、人気のお土産です。

     

    そんなコーヒー豆を目の前で挽いてくれ、おまけにお茶まで出されたことに、友人はすっかり感動し、コーヒー豆やお茶を早々と購入してしまったのです。しかも普通のスーパーで買うのと比べ物にならないくらい高い値段で!

     

    トイレに行っていた友人によると、帰ってきたら、満足そうな2人の顔、そしてテーブルにはたくさんのコーヒーやお茶のカップの後。「これはまずい!」と直感したそうです。そして、彼の直感は的中していました。

    最終的にツアーで払った金額は?

    そんなこんなで、ハプニングだらけのツアーを終え、お金を払うことになった時にトンさんが請求してきたのはなんと、13,500円! 彼曰く、1人1時間1,000円。3人だから1時間3,000円。4時間半のツアーだから、13,500円。という計算なのだとのこと。

     

    ここで、「それはひどいだろう!!!」と交渉を図ろうとした、用心深い友人の横ですでに一万円札を財布から取り出す人の良い友人。結局ツアーの時間は3時間半だった(トンさんの間違い)ことだけを指摘し、1万円を払うことになったそうです。

    詐欺師なのか? 幸せを呼ぶ人なのか?

    その話を聞いて、笑いがこみ上げてくるとともに、トンさんに対して腹の立つ思いも抱きそうになってしまった私。

     

    この呑気な「OK牧場」と書かれた言葉にもまでイライラしてしまいそうになりました(文字自体にはなんの罪もないのですが)。でも、友人たちの満足そうな顔を見て、その考えが少し変わりました。

     

    人の良い友人2人は(ツアーで完全に騙されてしまったことを知った後でさえ)悔しがることともせず、悲しむこともせず、怒りもしないのです。

     

    「まあ、このツアーのおかげで絶対に行かないであろう場所に行けたことは事実だし、騙されたことも楽しい旅の思い出の一つにしよう」「これでトンさんとその家族が今日は美味しいご馳走を食べれてると思ったらいいじゃないか」などと言っているのです。

     

    これだけ聞くと「どこまでお気楽な人たちなのだろう」と思う人もいるかもしれませんが、私はその言葉にハッとしました。

    旅行の大切な目的とは?

    確かに1つの角度から考えると、人の良い日本人がベトナムの観光ツアーの詐欺にあったと言えるかもしれません。ただ、他の角度から見ると、普通じゃ経験できないことを体験できて面白かった、とも言えるのかもしれません。

     

    旅行で本当に大切なのは、「楽しかった!と満足する気持ちがあること」。そして実際にとても満足している友人の楽しそうな顔を見ると、「それもいいのかもしれない」と思えてきました。

     

    私が今まで考えたことのない角度から「旅行」というものを見直す機会になりました。騙した、騙された!ということでイライラして、旅行自体が楽しくなくなってしまうより、旅行自体を楽しむことが一番大切なんだということを考えさせられた経験でした。

    ツアーに参加するかどうか?

    「トンさん」ツアーのように個人でやっているツアーはたくさんあります。トンさんのツアーの場合、ただのぼったくりツアーということで笑い事になることができました。
    ただ、個人のツアーは安全性を保障することはできません。ツアーを申し込むかどうかは、自己責任で決める必要があります。安全性が保障されない場合は(個人でやっているツアーではなく)会社で申し込んで参加するツアーを選ぶと良いと思います。

    この記事を書いた人

    yazu

    yazu

    九州出身です。
    今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。

    マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。

    そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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