世界一まずい飴と言われている、フィンランド名物サルミアッキ。黒い見た目も、その異名に対する期待(?)を高めてくれますよね。
私が買ったものは、飴というより かたいグミにちかいものでした。2箱買い、それぞれお土産として渡した先で猛威を振ったようなので、見ていきましょう。
フィンランド人と仲良くなるなら、言葉じゃなくてサルミアッキ!?
まず1箱目は、知人のフランス人に渡したところ、こちらは日本へ持って帰りフィンランド人と日本人の口に届いたようです。ちなみにそのフランス人は「これ好きなんだ!」と言ってなんの躊躇もなく食べていました。
そしてフィンランド人はもっと上級者で、サルミアッキの箱を見せたらとても喜んで「やっぱりおいしい!」と言って食べたそうです。
その人いわく、「フィンランド人と仲良くなりたいなら、サルミアッキを見せるといい」のだとか。冗談ですが、名言ですね!
それぐらい、フィンランドの人にとってはソウルフードみたいです。実際、フィンランドのスーパーにはたくさんの種類のサルミアッキが並んでいました。
飴=甘いものだと思って食べると抵抗が……?
日本人は、15人中、食べられると反応したのはたった1人だったそうです。
私は1粒食べて「え? 何これ!?」と思って一度 口から出しました。(汚くてごめんなさい。もちろん上品にですよ? ほんとに、みなさんが想像している以上の上品さで、指でつまんでそ~っと出しました。黒真珠を出したのかと見まがうほどの上品さですからね!?)
そして目で確認してからまた口に入れ、少し噛みながら1粒完食。なんというか、味の表現がしにくいんですよね。少ししょっぱくて、それでいて苦くて……。
日本の食材では味わったことがなく、これに似ている!というものが見当たらないです。食べた人の中に「何これ!? 漢方薬!?」と言った人がいましたが、その表現が1番ピッタリくるような気がします。
この独特のしょっぱさの正体は塩化ナトリウム。苦さの正体はリコリスです。私の場合は食べられないことはなかったですが、意欲的に もりもり食べたい!というレベルまではいけませんでした。
食べられる、好きと言った人たちは「なんかわからないけどクセになる」とみんな言っていました。その感覚、わかる気がします。育った国によっての味覚の違いもあるのかもしれませんが、人によって感想が違うのもおもしろいですよね。
リコリス味のアイスクリーム
ハリボーグミの、ぐるぐるした黒いグミ。日本でも、スーパーや雑貨屋に並んでいるのを見かけることがあります。
ハリボーがドイツの会社だからか、ヨーロッパではハリボーの種類が多く、またこの黒いぐるぐるグミを置いている店も多い気がします。
そしてアイスクリーム屋さんに たま~にあるんです、リコリス味のアイスクリーム。パリの街中でも見つけました。
さりげない!
見た目はチョコレートみたいですね。そしてこれまたさりげな~く、ちょこんと黒いぐるぐるグミがのってます。せっかくなので、食べてみました。
……うん! 飴と同じ味がする!
でもアイスだからか、甘さもあって食べやすい……!? 黒砂糖の味にも近い気がしました。見かけたらぜひ食べてみてください。
NO! 先入観!?
さて、もう1箱の日本人の知人に託したほうですが、人に味見してもらうときに「世界一まずい飴らしいよ」と毎回言ったので誰も食べてくれなかったんだとか……。
みなさん この方の経験を参考に、「私、これ好きなんだよね~」と笑顔で他の人に勧めてみましょうか。
相手が苦手だった場合、まずいって言っていいのかどうなのか……でもこの人は好きって言ってるし……という気遣いの顔が見られるかもしれませんよ。