ロシア旅行の注意点 旅を楽しむために知っておきたいこと
ロシア

サンクトペテルブルク 独立広場

はじめまして、ライターの新田浩之(にったひろし)です。
私は中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアが好きで、たびたび旅行をしています。
しかし、毎回泣かされるのが情報の少なさ。今まで、この地域で迷っている日本人の旅人に会ってきました。
そこで、少しずつ、この地域の旅行情報を伝えていきたいと思います。記念すべき第1号は、ロシアを旅する際に知っておきたい注意事項です。

ロシアで行ってはいけない地域

ロシアの海外安全情報 

Photo: 外務省 海外安全ホームページ (http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcareahazardinfo.asp?id=18)

ロシアの大部分を旅することができますが、行ってはいけない地域があります。
一つ目は、外務省から「渡航中止勧告」(渡航は止めてください)が発出されている地域です。具体的には、グルジアの近く、北コーカサス(チェチェン共和国、イングーシ共和国、ダゲスタン共和国、北オセチア・アラニア共和国、カバルダ・バルカル共和国、カラチャイ・チェルケス共和国とスタヴロポリ地方)です。北コーカサスではテロが頻発しており、大変危険です。当のロシア人も近寄りません。緊急の用事がない限り、行かないように注意しましょう。


二つ目は、「行ってはいけない」というよりも「行けない都市」です。
ロシアには、軍事上の理由で外国人どころか、一般のロシア人も入れない「閉鎖都市」が存在します。例えば、ノリリスクが「閉鎖都市」に該当します。最近は賄賂を渡せば入れるらしいですが・・・。
トラブルにあわないためにも、入らないようにしましょう。

ビザにご注意!

ロシアを旅する場合はビザが必要です。
こう書くと「お金を払って書類を書いたらいいのね」と思う方も多いと思います。申し訳ないですが、ロシアのビザを取得するには手間がかかります。
詳しくは別の機会に書きますが、宿泊する宿からバウチャーと確認書を入手する必要があります。
そして、それらの書類+パスポート、顔写真と電子査証申請書(ロシア連邦大使館HPからダウンロードできます)を持ってロシア連邦大使館に行きます。無料ですと2週間くらいでビザがもらえます。
私は自力でやりましたが、大変でした。初めてロシアに行かれるなら、ロシアを専門とする旅行社にビザの発行を依頼することをオススメします。

エルミタージュ美術館

スリに気をつけましょう!

市内ではスリに注意しましょう。
私はサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の周辺を1人で歩いていました。
すると、何か目線を感じたのです。後ろを振り向くと、こちらを見つめる怪しい男性を発見。「これは来るな」と思っていたところ、その男性が来て「写真を撮りましょうか」と言ってきました。
私は「カメラを取られるに違いない」と直感で察知し、ロシア語で「結構です!」と強めに言いました。すると、男性は諦めどこかに行ったのです。


「ロシアで◯◯を盗まれた!」という方をよく見かけます。街の中はなるべく早足で。
派手な服を着ずに地味な服装で。混雑している地下鉄のエスカレーターではカバンを前に持ちましょう。
これで、スリ犯もあなたを狙わないはず。地元のロシア人ですら、街の中心地に出る際は気をつけています。
基本的なスリ対策は心がけましょう。

ロシアの地下鉄

英語が通じないからこそ気をつけたいポイント

ロシアでは英語は通じません。最近はサンクトペテルブルクの地下鉄でも英語の看板を見かけるようになりましたが、英語の看板は日本よりも少ないです。
英語が通じなくても、ロシア人は親切に教えてくれますが、気をつけたいのは鉄道の駅とバスターミナル。窓口のおばちゃんはロシア語しか話せません。おまけに、こちらがモタモタしていると、イライラするおばちゃんが多いのです。
そこで、私は予めメモを作成します。メモを渡すと、何のトラブルもなく1分で切符が入手できます。
ぜひ、参考にしてください。

サンクトペテルブルク 独立広場

最後に

いろいろ書きましたが、ロシアはとても魅力的な国であることに間違いはありません。
重厚な建物、遊園地のアトラクションを思わせるようなロシア正教会、きらびやかな宮殿はあなたを虜にするはずです。
今回解説した注意事項を守って、楽しいロシア旅行にしてください。

 

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之鉄道&中東欧旅行研究家

1987年生まれ。神戸市在住。専門は鉄道と中東欧です。国内では鉄道系イベントの取材、国外では中欧、東欧、ロシアの歴史スポットを訪ね歩いています。チェコアンバサダー2018

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