石川県の金沢はお茶どころ。お茶席にはかかせない和菓子のレベルも高く、金沢土産として雅な和菓子を楽しみにしている人も多くいることでしょう。あれもこれも買って帰りたくても、全部買うと荷物にもなるし、なんと言っても予算が……ですよね(涙)。
ところが最近老舗和菓子店がちょこっと試せるプチプラ(値段が安い)のお土産を販売しているのです。地元和菓子店の方に聞くと、核家族化や食の欧米化、SNSの普及、新幹線など、様々な要因が重なってのことだとか。これは、是非とも買って帰らねば!
今回はプチプラで手が届くようになった、老舗の味をご紹介します。
落雁 諸江屋「花うさぎ」
諸江屋は落雁の老舗。お茶をされる方なら「金沢の諸江屋さんの」と言えばすぐに「花うさぎ」「わび」といった商品名が出てくるほどに知名度の高い老舗。創業は嘉永2年。つまり、1849年。江戸時代から続く老舗ですね。
味のわかる方へちょっと良いものを……という時には間違いのないお店です。
小さなパッケージがかわいらしい、こちらのお菓子は「花うさぎ」。432円(税込)というプチプライス。ちょっとしたお土産としてだけでなく、自分用にも気軽に買えてしまう価格がうれしいです。
ちなみに「わび」はタンスに入ったかわいらしいお菓子で、女子的にはとても喜ばれるお土産。ただし、量を楽しむお菓子ではありませんので、男性や味のわからない人にはもったいないのでおすすめできません(笑)。
和菓子村上「わり氷」
村上と言えば「わり氷」。こちらも金沢の定番のお土産。外はカリッとしていますが、中はしっとり。この不思議な食感は病みつきになります。通年販売のお菓子ですが、夏は少し冷やすと一層美味しくいただけますよ!
透明な中に、いくつか色のついたものが混じっていて、涼しさのなかにもかわいらしさのあるお干菓子です。
1個173円(税込)で買える小袋がうれしいですね。
箔一「金平糖」
箔一は名前からも想像がつくように、金箔の会社。もともとは工芸品に使われていた金箔ですが、最近は金箔ソフトクリームを始めとした金箔グルメが豊富。兼六園やひがし茶屋街で金箔ソフトクリームを食べたことがある方もいるのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、金箔入りのかわいらしい金平糖。金平糖は「めでたいお菓子」とされ、結婚祝いや出産祝いでよく使われていますが、金箔が入ると更にランクアップしそうですね! 雅なBOXに入って432円(税込)。
金沢うら田「加賀八幡 起上もなか」
起上もなかは縁起の良いお菓子とされ、金沢では出産のお祝いに用いられることが多くあります。もなかの中は小倉餡。甘すぎない上品な味で、どの世代ににも喜ばれそう。
写真は金沢駅あんとで売られている3つ入り476円(税込)のバッグ。通販ではこのサイズは売られていませんので、少し食べてみたいという方は、金沢でお買い求めを。もしくは金沢出張する人にお願いして買って帰ってもらいましょう!
まめや金澤萬久「豆箱」
さまざまな絵が描かれた豆箱がかわいらしく、このケースを集めるために買い求めるファンも多い「まめや金澤万久」。なんと、この豆箱、一つ一つ手描きなんですよ~! なかでも「みたらし」が一番人気だとか。
店頭では試食もできますので、是非お気に入りの味をみつけてくださいね。
こちらのお店も、豆箱にこだわらなければリーズナブルに楽しめるプチプライスのお土産は販売されています。写真は「しみみ」という、黄な粉チョコのお菓子。中身は一つづつパッケージされていて、8個入り432円(税込)。
茶菓工房たろう「カカオチョコようかん」
金沢駅のあんとに入っている「茶菓工房たろう」は、平成生まれのお菓子屋さん。老舗ではありませんが、和と洋をミックスさせた新しいタイプの金沢のお菓子を販売しているお店です。
羊羹も、ほんのりとチョコレートの風味。舌触りはとってもなめらかで、これなら羊羹があまり得意ではないという方も美味しくいただけるはず。味はカカオチョコの他、ホワイトチョコ、こいちゃ、ピーナツバター、あずき。
一つ一つが小さなケースに入っていますので、お一人家庭でも無駄にならないサイズが嬉しいです。1個280円(税込)。
金澤福うさぎ「福うさぎ」
さて、若干500円をオーバーしますが、是非こちらもご紹介させてください。金沢銘菓「福うさぎ」。蒸し饅頭なのですが、この皮がふんわりもっちりしっとりしていて、ものすごく美味しいんです!
味は五郎島金時、能登大納言、能登産かぼちゃ、棒茶、石川県産ゆず、とありますが、一番人気は五郎島金時。筆者も五郎島押しです!
こちらも4個入りのお手軽なBOXが発売されています。一箱572円(税込)。このお値段で買えるなら御の字です。