7人乗りのハイエースには23人も乗れる。過酷すぎるネパールのバス移動の実態
ネパール

ネパールのポカラという街から首都のカトマンズまでバンと言われる小型のバスで移動しました。ローカル気分を味わってみたかったからです。バンに乗った感想は……かなり衝撃的でした。バンに乗ってポカラからカトマンズまでを移動した時の様子、そして大型バスと比べた状況をお伝えします。


ネパールのポカラは、ネパールの首都カトマンズに続く第二位の街です。ヒマラヤ山脈トラッキングの玄関口でもあるポカラは、豊富な自然がたくさんあり、多くの観光客が訪れる街です。私たちもそんなポカラに観光に行ったことがあります。ポカラの街のどこからでも、雪の積もった山脈を見上げることができます。

ヒマラヤ山脈が一面に見える湖のほとりでゆっくり過ごすこともできます。

カトマンズとポカラの移動方法は?

カトマンズからポカラへの移動方法は2つあります。1つは飛行機、もう1つはバスです。私たちはバスで移動することにしました。バスにも2種類あり、いわゆる観光バスのような大型のバス、そしてバンと言われる小型のバスです。

大型バスに乗ってみた感想は?


カトマンズからポカラに行く移動手段には大型バスを利用しました。大型バスのチケットを買いに行くともうすでに満席とのこと。一緒に行った友達が交渉してくれ、運転席の隣に座らせてもらえることになりました。

▲写真に応じてくれた運転手

▲バスから見ることができた景色
▲移動の途中で見た景色

シートは硬く快適ではないのですが、見晴らしが良く、景色をゆっくりと楽しむことができます。バスに乗っている人は観光客で地元の人はいませんでした。

途中で崩れた石垣が!


▲結構すれすれの道を走っているバス

一車線ずつしかない細い山道をくねくねとバスが走っていきます。細い道なのに、他の車(特に小型のバン)が追い抜きをしたりと結構荒い運転の車も目立ちます。山道によっては崖ぎりぎりのような道を走ります。

そんな道には石垣が積まれているのですが、途中で不自然な形で石垣が崩れている様子をあちこちで見かけます。これは明らかに小型のバンが落ちた後のようです。本当にあちこちで見かけたので、しょっちゅうバンが落ちているということなのだと思います。
▲トイレ休憩の場所

バスでの移動は、約7時間かかりました。距離としてはそれほど遠くないのですが、道が悪く、ゆっくりと進んで行くからです。途中でトイレ休憩に何箇所か止まってくれます。トイレは意外と綺麗だったので嬉しい誤算でした。でも水に流せるティッシュは持参したほうがいいと思います。

小型のバンに乗った感想は?


▲チケット売り場。雑貨店と一緒になっていました

ポカラからカトマンズまでの帰りは小型のバンで帰ってみることにしました。せっかくなので地元の人が利用するバンを体験してみたかったからです。バス乗り場に到着するとバンが何台も停まっていました。その多くがトヨタのハイエースでした。

友達の助けでチケットを買い、バスに乗り込みます。本当なら荷物はバンの上に置く必要があります。その日は雨が降っていてどうしても荷物を濡らしたくなかったので、荷物を無理やり一緒に持っていきました。もともとそれほど大きな荷物ではなかったので、運転手の人からは何も文句は言われませんでした。

どんどんと乗り込んで来る人たちに絶句……。

私たち結構始めのほうに乗り込み席に座っていたら、どんどんと人が入ってきます。7人を過ぎ、10人くらいの人が乗ってきたところで、「ネパールは車の人数制限がないんだなあ~」などと思いながらのんきに見ていました。

そろそろ出発するだろうと思いきや、人はどんどんと入ってきます。そしてキツキツのシートに重なり合うように座っていきます。身動きは取れないとんでもない状態です。

だんだん嫌な予感がしてきます。それでもまだ人はバンに乗り込んできます。椅子の下には、ペンキの空き缶が置いてあり、みんなそれを取り出して椅子がわりに座っています。慣れたものです。最終的には、お母さんに抱かれている子どもも入れると23人がバンの中に入り込みました。

観光客はほとんどおらず、現地の人たちばかりです。「ハイエースってこんなに大人数を収容できたのか!」と絶句しながらも感心してしまいます。

いざ出発!


23人の乗客を乗せてバンは出発しました。運転手の飛ばすこと飛ばすこと! 山道の急カーブなどを結構なスピードで降っていきます。「こんな運転をしていたら、そりゃ崖に落ちても仕方ないな」と妙に納得しました。

狭いバンの中に乗っているので身動きが取れず、空気が悪いのですが、雨が降っているので窓を開けることができません。空気が悪くしかも運転が荒いとなれば、当然ながら車酔いする人が出てきます。

そしてついに出ました! 窓を開けてゲーゲーと吐く人、ビニール袋を取り出してゲーゲー吐いている人など……。車酔いにノックアウトする人が続々と増えて行きます。人が吐いた匂いでますます車内の空気は悪化します。

夫の横には、ちょうど小さな子供がいました。もしその子が吐いてしまったら夫にまともに降りかかってきます。夫はその子に対して「どうか気分が悪くならないでね」と祈る気持ちだったそうです。

幸いなことに私は窓際の席で、身動きが取れないとはいえ、自分の居場所を確保することができました。それで、持ってきたiPodで音楽を聴きながら熟睡したり、持ち込んだパンを食べたりする余裕がありました。途中でトイレ休憩をしてくれるので、体を動かして、休憩することもできました。

5時間ほどで、カトマンズに無地到着しました。到着しホッとしたのは夫です。結局、小さなこどもは気分が悪くなることなく、夫は災難を免れることができました。また、大型バスに比べ、スピードを出して運転するので、行きに比べ短時間でカトマンズに到着することができました。行きは登り、帰りは下りということを差し引いても、かなり時間短縮になったと思います。

バンに乗る時の注意点とは?

後で聞いた話によると、やはりバンはしょっちゅう転落事故が起こるそうです。非常に荒い運転をする人もいるそうで、命の危険を感じるほどに荒い運転をする時には、バンを降りるのが懸命とのことでした。今回の運転手は荒いと言いながらも、常識の範囲内だったので大丈夫でしたが、もし命の危険を感じる時には早めの行動をとったほうがいいようです。

興味深い体験ができました!

小さなバンに23人も乗るという普段ではできない体験をすることができました。今となっては興味深い経験でした。個人的には、5時間の長距離移動を比較的快適に過ごすことができました。普段から、どこででも寝れるタイプの人や、iPhoneで音楽を聴くなど、自分なりの過ごし方ができるなら案外快適だと思います。

最近ネパールで、またもやバンの転落事故が起きたというニュースを読みました。バンでの移動は手軽ですが、やはり危険もあることをしっかりと頭に入れていたほうがいいようです。移動の手段として大型バスを使うか、小型のバンを使うのかは本人次第です。どちらにも利点、欠点があります。

大型バスは移動時間もかかり、チケット代もかかりますが、観光客用にオーガナイズされています。反対に、バンや安く、比較的早く現地に着きますが、完全に地元の人向きです。そして、バンに乗って、もし、「これは危ない」と思った時には迷わず、降りたほうがいいようです。

ネパールのローカルバスも小さい

ネパールのポカラでローカルバスを利用する機会もありました。ローカルバスの天井は低く、身長が高い夫は体が折れ曲がった状態でバスの中を移動しました。

そもそもネパール人は男性も女性も体が小さいので、大きなバスは必要ないのかもしれません。そう考えるとバンの中に23人も乗り込むというのは、現地の人にとってそれほど驚くことではないのかもしれません。
ネパールのローカルバスも小さい

この記事を書いた人

yazu

yazu

九州出身です。
今はマレーシアに住んで数年になります。旅行も大好きでマレーシアを拠点に、東南アジア周辺の旅行にもよく出かけます。

マレーシアで、夫と共に、発展途上国ならではの思いがけないハプニング満載の生活を送っています。そんなことをしていたら、段々たくましくなってきました。東南アジア旅行では、いろいろな文化の違い、食事、地元の人との出会いを楽しんでいます。

そんな中で、自分たちが経験したこと、感じたことを記事にしたいと思います。だれかに楽しんでもらえたら嬉しいです。

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