“モルディブ”と聞いて、みなさんはどんなイメージを浮かべますか? 私は本屋に並ぶガイドブックの表紙を飾る“水上コテージ”、“高級リゾート”、“ハネムーン”のイメージしかありませんでした。
でも実はここ数年、予算を抑えた個人旅行や気楽なお友達同士の旅、1人旅でも楽しめる、新しい滞在スタイルが始まりジワジワと人気を集めていることをご存じでしたか?
行き先は現地人の生活の場であるローカル島(住民島)。そして滞在先は高級リゾートホテルやシティホテル、はたまたビジネスホテルでもなく、お得な予算で泊まることができるゲストハウスと呼ばれる宿泊施設。
しかし、まだまだ情報の少ないモルディブローカル島滞在。今回は、人気滞在施設であるゲストハウスの魅力と合わせて雰囲気をたっぷりご紹介します!
ローカル島の宿泊施設 ゲストハウス
モルディブは1,200ほどの小さな島々からなる環礁の国。そのうち島民が住んでいるローカル島は200ほどあると言われています。多くのローカル島にはゲストハウスと呼ばれる宿泊施設があり、現地人から外国人観光客まで気軽に利用することができます。
今回はその中から筆者が所属するモルディブ現地旅行会社で手配可能なローカル島のひとつ、マーフシ島のゲストハウスをご紹介します!
このマーフシ島には現在ゲストハウスがなんと50軒以上!
筆者が実際に宿泊し、皆さんへ自信をもっておススメできるゲストハウスもご紹介します。
南マーレ環礁にあるマーフシ島。マーレ国際空港からスピードボートで約30分ほどとアクセスしやすく、外国人観光客が多く訪れるローカル島のひとつです。
観光客が多く訪れるため、ゲストハウスはもちろんマリンスポーツショップやダイビングショップが多く立ち並び、ビーチも賑わっています。モルディブローカル島初心者の方にお勧めの島です。
ゲストハウスは日本で言う民宿。日本人がイメージするホテルよりも規模が小さく、部屋数は10部屋程度のこじんまりとした所が多いです。
ただ最近は、ローカル島滞在でもラグジュアリーな雰囲気の施設を好む外国人観光客のニーズに合わせて、ビーチ沿いに建つ大きなホテル仕様のゲストハウスも増えています。宿泊料金はゲストハウスの立地やお部屋の雰囲気、お食事内容などで差が出てきます。
個人的には小規模ゲストハウスのほうがスタッフとの距離も近く、細かなサービスが受けられる傾向があるためお勧めですが、こればかりは好みです。リゾート選びと同様、宿泊施設に何を求めるかでチョイスしたいですね!
気になるゲストハウスの施設とサービス
数あるゲストハウスの中で、今回お邪魔したのは”ALAKA AT MAAFUSHI(アラカアットマーフシ)”。部屋数は11のこじんまりとしたアットホームなゲストハウスです。
それでは早速お部屋を拝見!
ナチュラルでかわいらしい雰囲気のお部屋です。
暑い国ではありがたいミニ冷蔵庫もあります。うれしい無料のミネラルウォーター、セーフティーボックス、傘、ティッシュも準備されています。ゲストハウス内のWi-fiも無料です。(※ゲストハウスによってお部屋に準備されている家具やアメニティは異なります。)
シャンプー・ボディーソープ、石鹸と充実のアメニティが用意されています。
ホットシャワー完備。バスタオル、フェイスタオルもお部屋に備え付けです。
110V対応のコンセント口は、シャワールームとお部屋にそれぞれ備え付けてあり便利。
日本の電圧は110V、モルディブの電圧は230Vです。変圧器はないので、電気機器が対応しているかを確認してから利用しましょう。備え付けのプラグがないゲストハウスの場合、フロントで大抵貸出可能です。
それでは次に、共同エリアを見て行きましょう!
共同エリアではお茶を飲んだり食事をしたりと、自由に利用できます。その日に宿泊するゲストがよく集う場でもあります。いろいろな国の人と知り合いお話できるチャンスがあるのもゲストハウスの魅力と言えますね!
コーヒー・紅茶はセルフサービスで無料です。
朝食は共同エリアでビュッフェスタイル。
本日のメニューはコンチネンタル。メニューはゲストハウスによって異なり、アラカルトメニューやモルディブ式朝ごはんの場合もあります。
朝食込みの宿泊プランが主ですが、素泊まり、ハーフボード(朝食+夕食)、フルボード(朝食+昼食+夕食)のアレンジもゲストハウスによって可能です。
海を満喫! アクティビティも楽しめる
ゲストハウスでは各種アクティビティを催行しています。
人気が高いのはシュノーケルツアー、サンドバンクツアー、サンセットフィッシングツアー、ドルフィンツアーで、ゲストハウスにチェックインしてから参加申し込みができます。
ダイビングやマリンスポーツは、島内にある独立したショップが主催していることが多く、現地に到着してから直接申し込むかゲストハウスに問い合わせて事前の予約依頼も可能です。
ローカル島滞在で知る素顔のモルディブ
モルディブの国教はイスラム教のため、現地の人の生活の場であるローカル島へ外国人が上陸するのは昔禁止されていました。
時代が変わり政策の一環でローカル島ツーリズムが解禁されて数年。これまで未知の世界だったローカル部分を垣間見ることができるようになりました。モルディブどいえば“水上コテージ”、“高級リゾート”、”ハネムーン”のイメージは今後少しずつ変わっていくことでしょう。
一生に1度は行ってみたいと言われる、憧れの国モルディブ。でも高級リゾートは予算的に難しそう……と思っていた、そこのあなた! ローカル島のゲストハウス滞在を、次の長期休暇の候補に挙げてみては!?