京都の繁華街・寺町商店街にある「鳩居堂本店」。2020年にリニューアルし大きなガラス張りの店舗は老舗の重厚感を残しつつ開放的な空間へと生まれ変わりました。もともとは漢方薬や薬を扱っておりその後、薫香、線香などの製造、販売、そして書画用の文具を中国から仕入れ販売を始めました。通りを挟んで向かい側には別館がありそこではここでしかできない「レターバイキング」を楽しむことができます。
お香の香りが漂う鳩居堂本店
注意して歩いていないと見逃してしまうほどシンプルで落ち着いた雰囲気の外観。中に入るとふわっとお香のいい香りが出迎えてくれます。外の喧騒とは異なり店内は静かで上品な雰囲気が漂います。
京都らしい絵葉書や一筆箋がずらりと並びます。
相手のことを想い何を書こうか考えながら真剣に選ぶお客さんの姿が印象的でした。
人気の「そえぶみ箋」。何か一言お礼を伝えたいときに便利です。鳩居堂のシンボルでもある鳩のマークの「そえぶみ箋」もあります。
手紙を書く文化が薄れてきていますが、ここに来たら思わず何かを書きたくなります。
本店には他にも紙細工や書道具、お香、匂い袋など販売をしています。
向かい側の別館でレターバイキング!
2021年にオープンした別館。本店の向かい側にあります。
本店と同じくガラス張りで店内は天井も高く解放感があります。
ここで楽しめるのがレターバイキング。好きな便箋10枚、封筒を3枚選ぶことができます。
木箱に入ったB5サイズの便箋。鳩居堂の鳩のマークが入ったものや可愛く縁取りがされた便箋が並びます。
封筒は鳩のマークの入ったシンプルなものと招待状や特別なお手紙を入れるのにふさわしい落ち着いた色合いの上品な封筒。
選んだ便箋と封筒を入れる特別な専用箱も販売しています。
以下はレターバイキングとは別に販売されているお道具箱。和風の落ち着く柄ですべて揃えたくなります。お気に入りの文房具やもらった大事な手紙などを入れるのにいいですね。
以下が鳩居堂の技術が詰まったお香。「秘伝の調香法」は一子相伝で今日まで大切に引き継がれているそうです。店内に漂う優しい香りはまさに鳩居堂の歴史そのものの香りです。
江戸時代創業の長い歴史が育んできた老舗ならではの落ち着いた雰囲気の中で文房具に触れることができる鳩居堂。京都を訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください。
●鳩居堂